昨日は怒りにまかせて書き上げたせいか、どうもメチャクチャな文になってますね(^^;)
そこで今回は民主党のマニフェストを“若干”冷静にツッコんでみる事にしました。
もしかすると書いているウチにエキサイトしてしまうかもしれませんが・・・その点はご勘弁を。
それでは、個人的に気になる項目から順を追って書いていきます。
・防衛
民主党で最も“おろそか”になっているのがこの分野です。
“おろそか”と言うよりも、始めから「国防」と言う意識が無いのではないか?と思える位、「“敵国”から自国民の生命・財産を守る為にはどうするべきか」と言う問題には触れてられていません。
どうも彼らは「仮想敵国」と言う発想がないみたいだし、そもそも「日本に敵国が責めてくる」と言う事態すら想定していないみたいですね。
それが証拠に、14ページの「外務・防衛」においても、「外交強化」「関係強化」「さらなる深化」などと、まさしく「友愛」と言うか「博愛」の精神の元、「全ての人は話し合えば理解し合え、仲良くなれる。だから“防衛”なんて考えなくても良い」と思っている様な書き方しかされていません。
どうやら民主党ってのは「なぜ犯罪が無くならないのか?」と言うテーマについて深く考えた事は無いみたいですね。
しかも、民主党は社民党と同じく自衛隊の規模縮小を謳っています。
そして、民主党の言う“埋蔵金”の中には、どうやらこの自衛隊規模縮小によって浮いたお金も入っているようなのですが、仮想敵国である支那が軍事費を毎年二桁規模で増大しているのに、“襲われる”こちらが軍縮して、一体“どうする気”でしょうねえ ┐(´ー`)┌
国が滅べば、“年金”も“雇用”も“弱者救済”も全て吹っ飛んでしまって、彼らがことある毎に言っている「国民の生活」なんて無くなってしまうのですが・・・。
あ、それと鳩山代表は「防衛省は随意契約ばかりだ!」と非難していましたが、国防に関するシステムや機材ってのはいわば国家機密に相当するものですから、こんなのを競争入札になんか出来るワケがありません。
どうも民主党どころか自民党すらその辺が判っていないようで。
と言うか、完全にシビリアンコントロールを勘違いしてるんですな。
・財源問題
財源と言う明確な項目はないのですが、全体的な印象から。
まず、民主党が何かと言うと主張する「埋蔵金」ですが、それを言っている民主党自身、埋蔵金がどれ位あるのかを把握していません。
ある程度数字が並べてありますが、これは「理想値」しか過ぎず、数字に関しては何の根拠も無いんです。
その事をツッコまれると、民主党員は「政権取ったら全容が判る」と言っていますが、現在民主党は参議院第一党。
その“権限”を使って、官僚に対して“埋蔵金調査”を命じる事が出来たはず。
なのに、結局今に至るまでそんな命令は一切出していません。
むしろ、埋蔵金の全容がハッキリと判るのを恐れているかのごとく、「埋蔵金に関する具体的な話」は避けたがっていますね。
おそらく自分達でも埋蔵金なるものがそう多くはない、って事を知っているからではないか?と、私は考えています。
それに、“埋蔵金”と言ってもさまざまで、例えば官房機密費もそれに当たりますし、緊急災害用予算や、本当にあるかどうかは判りませんが、敵国が責めて来た時に使う為の軍資金も確保されているはず。
それら全てを一緒くたにして「埋蔵金だから」と言って手を付けてしまったら、それこそ「いざ鎌倉!」って時に“資金不足”で何にも出来ない、と言う状況にもなりかねません。
そこいら辺の“区別”も、どうも良く判っていないみたいですね。
又、「無駄を省いて浮いたお金を財源に回す」とも言っていますが、これも又かなりあやふやな内容です。
例えばマニフェストには、国家公務員総人件費を2割以上削減する、と謳われています。
人員を2割削減するのか、給料を2割削減するのか判りませんが、それらを実行したとして、浮く金はせいぜい数兆円、しかも一回限りです。
一度減らしてしまえば、次からはその減らした後の数字を元にして予算を組む事になるのですから当然ですね。
他の事に関しても同様で、これらを見ると、民主党には長期ビジョンと言うものが全く無く、目の前の事例を追いかけているだけ、と言う事が良く判ります。
まあ、元々が「反自民党」の旗の元に集まったゴロツキ集団ですから、長期ビジョンを持たないのもしょうがないのかもしれませんね。
・雇用問題
実は良く読むと、民主党のマニフェストには理想論と現金バラマキだけは宣言されていますが、肝心の「雇用を増大させるための具体案」はまともに書かれていないんですね。
マニフェストには「職業能力開発支援」とか言って、職業訓練校の活用や能力開発機関の設立等を謳っていますが、よ~く考えてみて下さい。
“免許”や“資格”を取ったからと言って、即就職が決まると思いますか?
免許取り立てで経験の全く無い“新人”を、即日雇ってくれるような会社があると思いますか?
どう考えても“経験者”の方を優遇するでしょう?
つまりはそういう事で、例え国が金を出して資格や免許を取らせても、そもそも“それを受け入れる側の体制”が整っていないのですから、結局は金の出し損、となりかねません。
そもそもやる気のあるヤツだったら、何とかして自分で資格取るでしょうし、その方が会社なども根性を認めてくれるもんなんですよ。
民主党の案はむしろ「この資格を取れば貴方も楽して金儲け」とか言って、役に立ちそうもない資格を大金払わせて取らせようとする「資格詐欺」に近いものがあります。
あ、あの党には某山岡とか某石井とかの様な「マルチ商法推奨議員」がいるから、そういったのはお手の物か!
まあ正直な所、この辺は自民党も勘違いしている部分なのですが、“議員”と言う“肩書き”だけで大抵の事は出来たりする、民間でまともに働いた事のないお偉い議員様方には判らないでしょうけどね ( ̄ー ̄)ニヤリッ
ですから、本当にやる事は企業側の受け入れ体制を作る為、公共事業を増やすなどして企業側にある程度の金を流す事なのですが、民主党のマニフェストを見ると「節約の為“無駄な”公共工事などを控える」と書いてあり、むしろ私の提案とは逆の事をやろうとしています。
この“無駄”ってのも、よっぽど極端な例、例えば牛しか歩かない所に4車線道路を造る、とかでない限り、本当にどれが無駄なのか、なんて区別は付かないと思うんですけどねえ。
あ、それと「最低賃金を全国平均1000円とする」ってのも最悪ですね。
賃金の地域格差を全く考慮に入れていない事もそうなのですが、これでは「中小企業は潰れろ」と言っているようなもので、これも又、民主党が雇用側の事情を全く考慮していない事の“好例”ですね。
田舎で時給千円なんて言ったら、それこそ応募者が殺到しまっせ!
・農林水産
上記の労働と被るのですが、民主党案では「第一次産業の活性化」を謳って、やたらと金をばらまこうとしていますが、ハッキリ言ってこの分野にはいくら金をつぎ込んでも殆ど無駄です!
特に雇用促進の為に色んな“支援”を行う事を明記してありますが、この産業は根本的に問題があるんですね。
いくら金を積んでも、今の若者の感覚から言えば労働条件が悪すぎて人が集まらないし、就職しても即逃げるのが関の山。
更に農家などは数々の特権を持たせすぎて、年寄りがそれこそ“死ぬまで”田畑の権利を握ったままでいる為、実の息子でさえいつまで立っても使用人扱いのままなので、結局嫌気が差して跡継ぎになるのを辞めてしまう、と言う事例がかなりあるんです。
この辺を改革しようとしたのが安倍さんだったのですが、見事に潰されてしまいましたけどね。
民主党もこういった問題は把握していないみたいなので、もし政策を実行したとしても、おそらく金をばらまいただけで終わるでしょうな。
その金の一部が自分達に戻ってくるでしょうから、連中にしてみればそれはそれで“オイシイ”のかも知れませんが。
・男女平等
項目自体は大した事はないのですが、個人的には大ッキライな言葉なもので(^^;)
と言うか、この事に関してはいつかは持論を語ろうとは思っているのですが、そもそもなぜ「男は男らしく!女は女らしく!」ってのがいけないのか、浅薄な私には判らないんですよ。
男に子供は産めませんし、女に土方仕事を始めとした肉体労働は殆ど無理です。
男には男の役割が、女には女の役割があります。
これらは“差別”ではなく“区別”なんですよ!
それに男ってのは単純ですから、女性に褒められればやる気が出るし、落ち込んでいる時は女性に接するだけでも癒されるんです。
でも今の日本はそういった事を言っただけで「女性差別だ!」と言われてしまう始末。
又、私は女性ではないから判りませんが、女性も男性と張り合う事を意識してしまい、神経が張り詰めて精神的に疲れている人が多いのではないでしょうか?
そういうワケで、今の日本で自殺が増えた原因の一つは「男女平等」を謳っているからだ!と個人的には思っています。
ちなみに反論は受け付けませんので(^_^)
・・・・・・とまあ、とりあえず個人的に気になった部分だけを取り上げてみましたが、その他に関してもホントツッコミ処満載過ぎて、いくら書いても書き切れそうもありませんので、今回はこの辺で。
と言うか、いい加減眠くなってきたもので(^^;)
ま、何にしても
民主党のマニフェストは“絵に描いた餅”どころか、“絵”として完成すらしていない
ってのが多少でもお判りいただけたら幸いです。
もしくは絵として見るならば、アンディ・ウォーホルか、リキテンスタインの真似のし損ないって程度かな?
つまり、見ていてワケが判らん、と(^^;)