錦之助ざんまい

時代劇のスーパースター中村錦之助(萬屋錦之介)の出演した映画について、感想や監督・共演者のことなどを書いていきます。

ラピュタ「錦之助映画祭り」その28

2019-04-08 18:05:02 | 【ラピュタ阿佐ヶ谷「錦之助映画の上映」】
 入江若葉さんのトークのある『宮本武蔵』の回は、10時半に補助席の分まで完売。12時過ぎ、若葉さんが姪御さん(入江たか子さんにそっくり)と一緒にいらっしゃり、『武蔵』をご覧になった後、いよいよトーク。
 「一番初めに撮ったのは、権爺ィ(阿部九州男)のところへ走って行くカットだったんですけど、わたし、映画の撮影のことなんにも知らなくて、『はい、本番スタート』の声を聞いて、すぐにビューって走り出してしまったんです、内田先生が合図する前に」(笑)



 この失敗談から始まって、いろいろな話を30分。聞き手の私は、質問するスキもない。面白かったのは、お通の役が内定して、吉川英治氏の邸宅を訪れた時のこと。
 「通学路でいつもそのお屋敷の前を通っていたんですけど、それが吉川先生のお宅だったと知ってびっくりしました。いつか中に入ってみたいなと思っていたんで、嬉しくて」(笑)



 トークの後、ロビーでサイン会。できるだけ記念本を買ってほしいと言っておいたので、30冊近く売れたのではなかろうか。良かった。『宮本武蔵』のポスターの前で若葉さんの撮影タイムを取って、3時半に終了。



 ラピュタを出て、若葉さん、姪御さん、彼女の知人二人と私の五人で近くの喫茶店へ行き、1時間ほど歓談。若葉さんはお腹が空いていたらしく、海鮮カレーを食べ、ビールを飲まれる。
 4時半に若葉さんたちと別れ、私はラピュタへ戻り、『任侠清水港』を見る。


ラピュタ「錦之助映画祭り」その27

2019-04-04 21:33:01 | 【ラピュタ阿佐ヶ谷「錦之助映画の上映」】
 きのうは、親しくしている活動弁士の縁寿さんとラピュタで待ち合わせ、喫茶店で1時間ほどおしゃべりしてから、いっしょに『風と女と旅鴉』を見た。彼女は、この日『ゆうれい船 後篇』『殿さま弥次喜多 怪談道中』を見て、これが3本目。とくに『風と女と旅鴉』には感動したそうで、早速、ブログに素敵な記事を書いてくれた。

<ブログ:活動弁士は七変化/錦之助映画祭り>
https://ameblo.jp/bensi/entry-12451786843.html?fbclid=IwAR0_0iTfF1azk-H5NxiKkr-KBe5C8cxvgk_k0DRFzUI138ktGfu6Saq52vw

 きょうは、調布にある東映ラボテックへ行って、試写室でニュープリントにした『冷飯とおさんとちゃん』と『関の彌太ッペ』を見てきた。色彩調整をしたらしく、プリントの出来栄えは上々。大阪のイマジカに外注して制作したそうだ。どちらの作品も内容が素晴らしく、何度見ても感動する。同席していた東映営業部の高橋さん(女性)とラピュタの石井さんは、『ちゃん』を見て泣き、『彌太ッペ』を見てまた泣いた、と言っていた。私は『冷飯』を見ると、途中とラストでいつも泣くのだが、若い女と年取った男では感じ方が違うのだろう。でも、やっぱり、この2作品はニュープリントにして良かったと思う。


ラピュタ「錦之助映画祭り」その26

2019-04-02 23:59:53 | 【ラピュタ阿佐ヶ谷「錦之助映画の上映」】
 昨日、今日と、いろいろなことがあった。
 昨日は、近藤昭仁氏(北沢典子さんの御主人)のお葬式に列席して総持寺を出たら、あいにくの雨で、傘がなくずぶ濡れ。服を乾かすため鶴見駅のビルのハンバーガー屋にいると、佐々木康監督のご長男の奥様から感謝と激励の電話をいただいた。錦之助祭りで佐々木監督作品を4本上映することを大変喜んでいらして、今度ご夫妻でラピュタへ映画を見に来られるとのこと。それと、佐々木康監督の生誕100年祭(2008年1月)の時作った記念本を30冊寄贈するから、売ったお金は上映会の費用の足しに遣ってくださいとのこと。(今日その本がラピュタに届き、石井さんに聞いたら40冊入っていたそうで、早速販売開始した。定価1,000円)



 帰宅して、丘さとみさんへ電話。錦之助祭りの現況報告とトークの打ち合わせのほか、40分ほど話す。『花かご道中』という東映映画で、丘さんが美空ひばりさんと一緒に歌っているシーンがあるので、ぜひ見てよと言われる。あとでYouTubeにその場面がアップされていたので、見たところ、丘さんが歌う箇所はごくわずか。
 土曜に「青春二十一 第四巻」の新刊案内をジュンク堂と紀伊國屋書店など65店にファックスしておいたが、その注文ファックスがポツポツと来る。今のところ7店だけ。1冊のみが多く、反応悪し。ジュンク堂池袋店と紀伊國屋梅田店は3冊。
 
 今朝は、円山榮子さんへお礼の電話。一泊して、昨夜京都へ帰られたとのこと。楽しかったし、疲れなかったそうだ。
 午後、俳優座へ電話して、担当の方と話し、岩崎加根子さんからの伝言を聞く。5月19日に行きますとのこと。これで、岩崎加根子さんのトークの日時が決定。5月19日(日)の『反逆兒』(12:40~)の上映後に約30分(延長40分まで)。そのため後の作品の上映開始時刻がずれて、15:30、17:20、19:10 と変更になる。「錦之助映画祭り」の最終週で、まだずっと先の話であるが、岩崎さんにお会いするのは初めてなので、聞き手の私もワクワクしている。トークでは、『反逆兒』のことだけでなく、共演して感じた錦之助さんの演技のこと、伊藤大輔と内田吐夢両監督の演出のことなど、突っ込んだ質問をして、いろいろお聞きしたいと思っている。岩崎さんが憶えていらっしゃるかどうか、それが問題だ。

 星美智子さんへ電話。年賀状もいただき、錦之助祭りのチラシも送っておいたが、お元気かどうか気になって連絡した。星さんは現在92歳。江戸っ子で話しだしたら止まらない方で、「今ご飯食べてるとこなのよ」「じゃあ、あとでまた電話しましょうか」「いいわよ。で、何?」から始まって、延々1時間、話すわ、話すわ。この間インタビューした中原ひとみさんが、東映の第一期ニューフェイスに受かったのは審査員だった星さんの推薦があったからと言ってました、覚えてますか?と尋ねると、ちゃんと覚えていた。「この子、可愛い、可愛い」って言ってあげたのよ。山本麟一もあたしが推薦したんだから、とのこと。ともかく、星さんは昔のことをよく覚えていて感心する。星さんの話は、日本映画界の舞台裏を伝える貴重な証言が多く、早くインタビューして録音しておかなければならないと痛感。


星美智子さん。2010年11月「錦之助映画祭り」で

 3時半に家を出て、ラピュタへ。石井さんと打ち合わせの後、『ゆうれい船 後篇』と『殿さま弥次喜多 怪談道中』を見る。どちらも楽しい映画で大満足。平日の夕方からなのに。お客さんの入りも良く(30名前後)、ほっとする。徐々に錦之助祭りが広まってきたとしたら、嬉しい。





ラピュタ「錦之助映画祭り」その25

2019-04-01 16:03:01 | 【ラピュタ阿佐ヶ谷「錦之助映画の上映」】

『ゆうれい船』のロケ地・伊豆西海岸で。円山榮子さん、錦ちゃん、長谷川由紀子さん

 円山榮子さんのトークのある回(15:00~)は昼前に満員札止め。京都からいらした円山さんを午後1時半に阿佐ヶ谷駅へ迎いに行く。喫茶店で円山さんと軽食をとってから、2時半にラピュタへ行き、早速サイン会をやって、『ゆうれい船 前篇』をいっしょに見る。すばらしい映画だ。
 見終わって、すぐにトーク。円山さんの聞き手を務めるのは今度で四度目。この映画の思い出、東映へ入ったきっかけ、当時錦之助さんとあまり話せなかったことなど、30分ほどお話になる。円山さんの真面目で暖かいお人柄もあって、なごやかなムードで進み、超満員のお客さんも嬉しそうに聞いていた。



 次の『ゆうれい船 後篇』も満員で、円山さんは後篇もご覧になる。私はお客さんに席を譲って、見ないで休憩。上映後、サイン会、記念撮影を行って、7時半ごろ終了。
 円山さんを立川の宿まで私の車でお送りする。9時過ぎに宿の近くのラーメン屋でいっしょに遅い夕食をとる。円山さん、お腹がすいていたらしく、トンコツ・ラーメンを完食。
 円山さんと別れて、甲州街道を引き返し、10時半に帰宅。