先週の13日の金曜、第21回日本映画批評家大賞の授賞式に出席した。映画評論家で選考委員代表の渡部保子さんから招かれ、午後の3時半ごろに調布のグリーンホールへ来るようにと言われていた。が、引っ越しの後片付けで遅刻。会場に着いたのは4時過ぎで、すでに式は始まっていた。ホールに入るとほぼ満員で、ちょうど調布市長の長いスピーチの最中。そのあとすぐ、渡部さんのスピーチがあり、なんとか間に合ってほっとする。渡部さんの黒い服に付いたたくさんのビーズがライトを浴びてキラキラ輝き、大変引き立っていた。手短でざっくばらんな話し振りも良かった。舞台の前のテーブルに受賞者がずらっと揃っていたが、新人賞の女優二人に向かい、渡部さんが「すぐ結婚しないで、映画界のためずっとガンバッテよ!」と言って、会場から笑いが起る。新人賞は、剛力彩芽と前田敦子。最近の芸能界に疎い私でも、剛力彩芽は顔と名前が一致する数少ない若手タレントの一人だったが、前田敦子という女の子のことはまったく知らず。あとで恥をかく。なんと、今売れっ子のAKB48の一員で、この間引退というか卒業というか、メンバーを辞めたとのこと。「あんた、知らないの!」とパーティの時渡部さんからもバカにされる。彼女が出席するというので、報道陣がこんなに集ったのかと、やっと納得。別に、そこらへんにざらにいる平凡な女の子の一人じゃないかと思うものの、やっぱり若さと人気には勝てない。この日の出席者には、浅丘ルリ子(ダイヤモンド大賞)を始め、山本陽子(ゴールデングローリー賞)、宮本信子(助演女優賞)もいたが、スポットの浴び方が断然違う。なぜか『黒部の太陽』が特別賞を受賞したことで、石原まき子こと往年の北原三枝も出席していたが、彼女ももう忘れられた女優なのだろう。北原さん自身もスピーチでそう語っていた。
ほかの受賞者で主な出席者は以下の通り。
成島出(監督賞)、阪本順治(作品賞『大鹿村騒動記』)、三浦友和(主演男優賞)、片岡愛之助(助演男優賞)、西田敏行(審査員特別演技賞)、北大路欣也(ゴールデングローリー賞)、蟹江敬三(ゴールデングローリー賞)。壇上で受賞後、それそれスピーチあり。 *大竹しのぶ(主演女優賞)、白川和子(ゴールデングローリー賞)は録画映像でスピーチを流した。
授賞式の後、壇上に出席者が集って記念撮影があり、その後40分ほど休憩。北大路欣也さんだけは存じ上げているので、ちょっとだけお祝いの言葉を申し上げようと思い、楽屋裏へ行く。欣也さんが通路にいらしたので、声を掛ける。前々回に丘さとみさんが同じゴールデングローリー賞を受賞したことを言うと、ご存知で、私が「丘さんとは最近連絡とってますか」と聞くと、「ここんとこ電話してないなあ」「丘さん、きっと待ってますよ」。欣也さんは、錦之助さんを兄貴と慕い、丘さんをお姉さんと慕い、長谷川裕見子さんをお母さんと慕う方である。錦之助さんの十三回忌に発行した「一心錦之助」では、真っ先に熱い思いのこもった文章を下さったし、裕見子さんのお通夜にも出席された。「来年の3月、錦之助さんの十七回忌ですよ」と言うと、「早いもんだねえ」と欣也さん。「その節はまたよろしくお願いします」と言って、お別れする。
ホールのロビーに石森史郎夫妻がいらしたので、歌舞伎の招待券を2枚差し上げる。新橋演舞場で今上演中の「仮名手本忠臣蔵」のティケットで、獅童さんのお母さんの小川陽子さんから送っていただいたもの。二日分各2枚ずつあったので、日頃お世話になっている石森夫妻に差し上げることにした。私は別の日に丘さとみさんと観に行くことにしている。
こういった映画関係者の集るパーティに出席すると、いろいろな方と話し、名刺を交換することになる。この日も10人ほどの方と顔見知りになった。市議会議員、デザイン事務所社長(このお二人は石森さんの紹介なのでまたお会いすることがあるかもしれない)、プロデューサー三人、イヴェント企画者、映画書評ライターなど。まあ、それでもほとんどの方とは一期一会であるが……。(つづく)
ほかの受賞者で主な出席者は以下の通り。
成島出(監督賞)、阪本順治(作品賞『大鹿村騒動記』)、三浦友和(主演男優賞)、片岡愛之助(助演男優賞)、西田敏行(審査員特別演技賞)、北大路欣也(ゴールデングローリー賞)、蟹江敬三(ゴールデングローリー賞)。壇上で受賞後、それそれスピーチあり。 *大竹しのぶ(主演女優賞)、白川和子(ゴールデングローリー賞)は録画映像でスピーチを流した。
授賞式の後、壇上に出席者が集って記念撮影があり、その後40分ほど休憩。北大路欣也さんだけは存じ上げているので、ちょっとだけお祝いの言葉を申し上げようと思い、楽屋裏へ行く。欣也さんが通路にいらしたので、声を掛ける。前々回に丘さとみさんが同じゴールデングローリー賞を受賞したことを言うと、ご存知で、私が「丘さんとは最近連絡とってますか」と聞くと、「ここんとこ電話してないなあ」「丘さん、きっと待ってますよ」。欣也さんは、錦之助さんを兄貴と慕い、丘さんをお姉さんと慕い、長谷川裕見子さんをお母さんと慕う方である。錦之助さんの十三回忌に発行した「一心錦之助」では、真っ先に熱い思いのこもった文章を下さったし、裕見子さんのお通夜にも出席された。「来年の3月、錦之助さんの十七回忌ですよ」と言うと、「早いもんだねえ」と欣也さん。「その節はまたよろしくお願いします」と言って、お別れする。
ホールのロビーに石森史郎夫妻がいらしたので、歌舞伎の招待券を2枚差し上げる。新橋演舞場で今上演中の「仮名手本忠臣蔵」のティケットで、獅童さんのお母さんの小川陽子さんから送っていただいたもの。二日分各2枚ずつあったので、日頃お世話になっている石森夫妻に差し上げることにした。私は別の日に丘さとみさんと観に行くことにしている。
こういった映画関係者の集るパーティに出席すると、いろいろな方と話し、名刺を交換することになる。この日も10人ほどの方と顔見知りになった。市議会議員、デザイン事務所社長(このお二人は石森さんの紹介なのでまたお会いすることがあるかもしれない)、プロデューサー三人、イヴェント企画者、映画書評ライターなど。まあ、それでもほとんどの方とは一期一会であるが……。(つづく)
小川陽子さんともお話する機会があったりで、背寒さんのブログもまた、楽しみです。
私はなんと言っても錦ちゃんファンで、錦ちゃんを後世に伝えるためにガンバッテいるので、二代目錦之助さんや獅童さんたちまで応援する余裕がなく、陽子さんからは時々「獅童もよろしくね」と言われています。
私がお付き合いしている錦ちゃんファンはみんな熱烈で、私が錦ちゃん以外のことに熱を入れると、失望した目で見ます。
まあ、そんなわけで、錦之助映画のこともまた書き続けなければいけないなと思っています。