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この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

シネマ・ハント。

2008-07-18 23:51:01 | 読書
 柳下毅一郎著、『シネマ・ハント』、読了。

 映画評論家柳下毅一郎氏が『エスクァイア日本版』において長期連載した映画レビューを一冊の本としてまとめたものです。
 およそ映画レビューを書いている(もしくは書いたことのある)人であれば誰しも目標とする映画評論家の一人や二人いると思いますが、自分にとって柳下毅一郎氏がそれに当たります。
 映画評にしろ、書評にしろ、実は辛口で書く方が難しいんですよね。
 なぜかっていうと、辛口で書いた方が他人から反感を買いやすいから。
 ある映画のことを素晴らしい、とべた褒めしていても、つまんないと思う人からは価値観の違うという理由でスルーされることが多いと思います。
 しかし逆につまらなかった、と酷評すると、その映画を面白いと思う人から反論を喰らう恐れがあります。それも尋常じゃない勢いの(わざわざ反論をしようと試みる人は熱烈なファンであることが多いので)。
 この映画は面白い!!あなたのいうことは間違ってる!!という反論に対して、なお自らの正しさを主張することはひどく疲れるので、人は無意識のうちに辛口のレビューを書くことを控えるようになります。自分もどちらかというとそうです。
 本書に収録されている101のレビューのうち、手ばなしでほめているものは『ロード・オブ・ザ・リング』ぐらいかな。それ以外のものに関しては多かれ少なかれ、問題点が指摘されています。
 でももちろんそれは単なる悪口などでなく、極めて理論的な批評が為されています。
 そしてその背後には柳下氏の映画への限りない愛、また映画の将来への憂いが見て取れます。
 映画レビューとはこうあるべき、というような御手本のような一冊だと思います。

 実は101のレビューのうち、2002年までに執筆されたものはネットで現在も公開されています。興味のある方は是非覗いてみてください。こちら
 最近はネットで公開された文章でも単行本化を期に閉鎖するということが多いようですが、その点柳下氏は太っ腹というか、おおらかというか。
 2003年以降に執筆されたレビューも読んでみたい!と思われた方は本書を購入されてください。
 それだけでも¥1600の価値は充分あると思いますし、自分は買ってよかった、と思っています。
コメント (9)
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三連休。。。

2008-07-17 23:54:08 | 日常
 まずはおわびから。
 先日の記事で「三瀬のそば街道で不味いそばを食べた。そのそば屋は薬味にネギとキムチを出すようなひどい店だった」というようなことを書いたのですが、、、一部間違いがありました。
 夕食時、お袋に「あのそば屋は不味かったねぇ、薬味にネギとキムチなんて考えられないよね」といったら怪訝な顔をされました。
「キムチって?あれ、紅葉おろしでしょ?」
 ・・・・・。
 すみません、あまりに毒々しいぐらいに真っ赤っかだったので紅葉おろしをキムチと見間違えてしまいました。
 確かにそばの薬味にキムチはないわなぁ、キムチは。紅葉おろしもないような気がするけど。 
 まぁ間違ってましたなんていわなきゃわかんないことですけど、性格的に誹謗はしても中傷はしたくないんですよね(誹謗と中傷の違いは各自で調べて下さい。宿題!)。

 で、話はころっと変わりますが、今度の土曜日から三連休ですよ、三連休。
 わーい、待ちに待ってた三連休だ、わーい、わーい、何して遊ぼうかな~~~。
 えーっと、えーっと、えーと、、、何も思いつかない・・・。
 本当にやることがありません。観たい映画もないし、人と会う約束もない。どこかドライブにでも行こうかと思ってネットで調べても、特に近場で行きたいと思うようなところもない。
 いかんなー、こういうとき孤独が身に沁みていけません。
 先日の誕生日のとき、多くの方からお祝いのメールやコメントをいただいて、それはすごく嬉しかったのですが、でも残念なことにその中に古くからの知り合い(つまりブログを始める前、3Dチャットの『チャチャラ』などで知り合った人)のものは一つもありませんでした。
 贅沢を言うようですが、やっぱりそれは寂しかったです。
 一期一会なんてカッコいい言葉があるけど、やっぱりそれは寂しい。
 というか、自分には友情を長続きさせる才能が欠けているのかも、なんて思ってしまいます。
 はぁ、、、何を言ってるんでしょうね。
 ともかく孤独はろくなもんじゃないってことです。
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プレゼント。

2008-07-16 23:59:01 | 日常
 誕生日はすでに数日過ぎたのですが、ネットの知り合いの方からプレゼントが届きました。
 もらったのは素敵な黒のTシャツ。デザインはシンプルながら、手で触ると素材がよさが感じ取れ、いい品物なんだろうなぁって思えました。
 で、同封されていた手紙にはこんなことが書かれていました。
「シンプルなTシャツなので、スカーフを巻いたり、ペンダントをしたり、プレスレットをしたりして、オシャレに着こなしてください」
 ・・・・・。
 スカーフもペンダントもブレスレットも持ってないよぉおおおおおおおおお!!!うわぁああああああああん!!!涙。
 持っているアクセサリーといえばせいぜいホッケーマスクぐらいだよ(それアクセサリーといわないから!!)。
 というわけで、誕生日プレゼントはまだまだ三百日ほど受け付けていますので、スカーフ、ペンダント、ブレスレットなど、オシャレなアクセサリーのプレゼント、お待ちしております。
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先行しまくるのも程がある。

2008-07-15 23:56:35 | 新作映画
   

 
 地元のシネコンの先行ロードショーについての情報ですが、全国のシネコンでも同じようなものかと思われます。

 一昔前であれば、先行ロードショーは超大作の証し、超大作のみに許された特権、超大作のファンによるお祭り、みたいなものでしたが、、、これだけ先行ロードショーばかりだと先行ロードショーのありがたみもあったもんじゃないですよね。

 それにしても『SEX AND THE CITY』まで先行ロードショーをやんなくても、、、っていうか、この作品に関してはそもそも映画化すること自体自分には理解し難いのですが、『SEX AND THE CITY』を先行ロードショーで観に行くって人、いらっしゃいますか?
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神のみぞ知るセカイ。

2008-07-14 23:31:52 | 漫画・アニメ
 若木民喜著、『神のみぞ知るセカイ』第一巻、 購入。

 若木民喜は今自分が一番好きな漫画家(の一人)です。
 この人ぐらいファンのことを考えてる漫画家はいないと思う。
 すべての漫画好きな人はこの記事を是非読んで欲しい。
 面白い漫画が読めるのも売れない漫画家の精神的犠牲があってのことなんだなぁってことがよくわかります。

 その若木民喜の最新作が『神のみぞ知るセカイ』。
 主人公の桂木桂馬(←元ネタわかる?)は「落とし神」と呼ばれる高校生。彼に落とせない女性はいないといわれている。
 が、それもすべてゲームの世界での話。
 しかし、何がどう間違ったのか、悪魔のエルシィと本物の女性を口説き落とす契約を取り交わしてしまった。
 果たしてゲームの世界の神である桂馬は本物の女性の心をゲットできるのか?というお話。
 とにかく現実ではなく、ゲームを中心にして物事を考える桂馬の思考回路が面白すぎます。

 第一巻の名台詞。
ボクが好きなのはゲーム女子だけさ!!現実なんてクソゲーだ!!
「現実とゲームを一緒にするな。ゲームに失礼だろ。」
「わかる!!猫目で!!明るい髪色で!!デコが出ててツインテールの女は!!99%!!そーゆー女なんだよ!!」etc。
 
 出来たらshit_headさんに読んで欲しい漫画だけど、shit_headさんは漫画を読まない人でしたっけ?
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三瀬そば街道。

2008-07-13 21:27:51 | 日常
 自分はこれまで「そば街道」といえば熊本の小国にあるそば街道しか知らなかったのですが、母が情報誌で佐賀にもそば街道があるのを見つけたので、早速ドライブがてら行ってきました。
 車で一時間半ぐらいかな、小国よりもよほど近いので、「美味しかったらまた来てもいいよねぇ」などと母と会話を交わしました。
 目的の店につくとかなりの行列でした。これは期待できるのかな、と二十分ほど並んで、店の中に通されました。
 頼んだのはその店のメニューの中で一番高いセット。
 注文してほとんど待つこともなくそのセットがきました。
 箸をつけ、しばらく言葉もなく、母と二人黙々とそばを食しました。
 そして箸を一旦休め、母と目を合わせました。
 不味いね・・・。
 ほんとビックリするぐらい不味いそばでした。
 今までに食べたそばで間違いなく一番不味かったです。
 何がどう不味いのか、一々挙げていったら切りがないんですけど、まずだしが薄くて味がしないし、薬味もネギとキムチという組合わせで意味不明だし、小鉢の大根の煮物もアサリで煮付けてて変な味がするし、炊き込みご飯もべちゃっとしてるし、何より肝心のそばがダメでしたね。
 美味しいそばって見た目が宝石みたいに輝いてるものだと思うんですけど、そこのそばは見事なぐらいオーラを発していませんでした。おそらく、ゆでて時間が経っていたのだろうと思われます(だから注文してすぐにきたんでしょう)。
 こんな不味いそば屋に行列が出来るなんておかしな世の中だよねぇ、と帰りの車の中で母と会話が盛り上がりました。
 さすがに不味いと思う店なので名前は伏せますが、「佐賀 そば街道」で検索して一番最初にヒットするそば屋です。観光情報では如何にもまじめにそばを作ってます!みたいに紹介されています。
 不味いそばが食べてみたい!という奇特な方がいらっしゃったら、佐賀にお越しの際は是非足を運んでみて下さい。
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二十歳の献血。

2008-07-12 22:34:26 | 日常
 二十歳っていうのは嘘ですけどね、献血をしてきました。
 元々は献血なんてする柄じゃないんですが、あまりにも暑かったので何か飲みたいなぁと思って、でも金はなくて、丁度そんなときにショッピングセンターの駐車場で献血をやってて、お、これはラッキー♪とばかりに献血の受付に行きました。
 これがほんと待たされる待たされる。たった一杯のジュースのためにどんだけ待たされるんだっつー話ですよ。これがラーメン屋さんだったら間違いなく帰ってましたね。
 やっぱりみんな、暑い→ジュース飲みたい→でも金がない→仕方なく献血、っていう思考回路を辿るんでしょうか(お前だけだよ!)。
 でもそんな苦労をした甲斐があって(というほど苦労してないけど)献血後のジュースは飲み放題で、しかも休憩所の世話役のおねーさん(おそらく大学のボランティア)は浴衣で、やっぱり日本の夏は浴衣だよなぁってしみじみと思いました。
 たまには世のため人のためいいことをするのも悪くないなぁと思ったんですが、その後個人的にすごく凹むことがあって、世のため人のため何かいいことをしても、だからといって自分の身にまでいいことがあるわけではない、という当たり前のことを学びました。
 といっても最初の動機が不純だったんですけどね。。。
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北の地より殺人鬼来たる。

2008-07-11 23:23:09 | 日常

   

 今日帰ってきて、部屋のドアを開けたらビックリしましたよ。
 ホッケーマスクを被った大男がいきなりナタを振りかざしてきて襲ってきたんです。
 ほんと危ないところでしたが、通信教育で習った北斗神拳で何とか撃退することが出来ました。
 写真のホッケーマスクはその大男の顔から引っぺがしたものです。
 ちなみにその大男はマスクを奪われると泣きながらどこかに行ってしまいましたけどね。
 というのは嘘ですが、、、って断らなくてもわかりますね。汗。

 実は今日自分の誕生日でした。
 今さらこの年になると誕生日を迎えたからといって何がめでたいってわけでもないんですが、誰からも「誕生日おめでとう!」といわれなかったら確かにめでたくないので、事前にいろいろ根回しをしていました(悲しいぐらい小市民だな・・・)。 

 その根回しの一つでブログ仲間のshit_headさんに誕生日のプレゼントを何か下さい!と泣きついたんです。
 で、送られてきたのがこのホッケーマスク他、男の浪漫が充たされる諸々のアイテムでした。
 正直、そのアイテムの中に自分が欲しかったものはありませんでした。
 でも、いいんです。
 自分が欲しい物は自分で買えばいいだけのことですから。
 自分は、shit_headさん以外に絶対選ばないに違いない、と思えるプレゼントをもらえて、すごく満足しました。

 ただ一つだけ気になることがあって、それは何かというとこのホッケーマスクが未使用かどうか、でした。
 やっぱりホッケーマスクで間接キスとかしたくないじゃないですか。
 で、shit_headさんに確認したところ一応大丈夫みたいです。今はその言葉を信じるしかありません。笑。

 というわけで、今度仮面舞踏会があったら、このホッケーマスクを着用して出席したいと思っています(ねーよ!!)。
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お気に入り度とお薦め度。

2008-07-10 23:57:49 | 戯言
 映画レビューのスタイルは人それぞれなので、当然のことながら映画に対する点数のつけ方も人それぞれです。
 百点満点で評価する人もいれば、星で評価する人もいますし(その星も最高五個だったり十個だったり)、1800円という当日料金を満点に評価する人も、もちろん点数評価をまったくしない人もいて、本当に人それぞれ。
 どれがいいとか悪いとか、そういう問題ではなく、それがその人にとって現時点でたどり着いた最良のスタイルなのでしょう。

 かくいう自分は現在映画レビューにお気に入り度とお薦め度という二つの評価ポイントを設けています。
 いったいどう違うのですか?と質問されたことはないので、まぁたぶん誰も気にしたことがないと思いますが、もしかしたら何が違うんだろうと疑問に思った人も万が一いるかもしれないので、今日はそのことについて説明したいと思います。

 お気に入り度というのは単純に自分が好きか嫌いか、です。
 これをチェックすれば自ずと自分の嗜好がわかるはずです。
 自分はまず練りに練った脚本の映画が好きです。脚本があるのかどうかわからない、その場の勢いだけで、もしくは監督の感覚だけで撮ったような映画は自分の好みではありません。

 で、ありながら凝ったアクションシーンのある映画は好きなんですよね。笑。今年観た映画では『シューテム・アップ』や『ヒットマン』がそれに当たりますが、両作品ともろくに中身がない映画でしたが、一つ一つのアクションに工夫が凝らされていて、非常に面白く観ることができました。

 また可愛い女の子が出てくる映画が好きです。『28週後・・・』がやたら評価が高いのもヒロイン役のイモージェン・プーツが自分のストライクゾーンのど真ん中だったからに他なりません。笑。

 なので、脚本は練りに練ってある、可愛い女の子が主人公で、アクションシーンが最高に切れのある映画というのが自分にとって最強なわけですが、残念なことにそういった映画にお目に掛かったことはこれまでないですね。笑。

 一方お薦め度というのはお気に入り度とは(自分の中で)明らかに別です。
 自分の好き嫌いは別にして、この映画は薦められるかどうか、出来るだけ客観的に考えて星をつけています。
 薦めるとすれば、誰に対してかというのが重要かと思いますが、例えば年間百本映画を観る人に今さらどんな映画であっても薦めようという気にならないですし、また、まったく映画を観ない!という人に薦めるのもやはり無駄ですから、月に一本映画を劇場に観に行くことがあるかどうか、という人が対象です。具体的に名前を挙げるとなるとブログ仲間ではマリーコさんかな。笑。
 なので、必然的にホラー映画のお薦め度が低くなり、逆に家族向けのほのぼのとした作品はお薦め度が高くなります。

 実はこれ以外にも隠しパラメータがあって、それは何かというと完成度。
 ここをこうすればもっとよくなるのに、といった改変したくなるシーンが少なければ少ないほど(自分の中で)完成度が高い映画だといえます。
 この完成度はお気に入り度とお薦め度とはまた別で、今年観た映画の中では例えば『ミスト』は非常に完成度の高い作品だと思いますが、個人的に好きというわけではないですし、お薦めでもありません。
 まぁでもそこまで評価ポイントを表記するとウザいかと思うので、普段は省略していますけれど。
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ミュシャの絵を見ていたら・・・。

2008-07-09 22:17:22 | 日常
   
   


 先日の日曜日、一本目と二本目の映画の間にかなりの待ち時間があったので、街をうろついてきました。
 で、とあるビルディングでアルフォンス・ミュシャの展示会があっていたので覗いてきました。
 展示会、といっても絵を見てたらいつの間にかおねーさんがそばにやってきて、「どうですか、お部屋に一枚・・・」などとキャッチーな声をかけてくるアレですが。笑。

 それにしてもミュシャはいいですよね。
 ミュシャの絵を見ていたら、感動のあまり体が震えてきましたもん。
 これがほんとのミュシャ震い
 はい、これがいいたかっただけです。
 本当はミュシャ好きでも何でもありません。

 写真はおねーさんがくれたミュシャのイラストつきのマグカップ。
 よっぽどお客さんがいなかったのでしょう、どう見てもウン十万円するリトグラフなんぞ買いそうにない自分にまでおねーさんは声をかけてきました。
 マグカップをもらうなりそそくさと帰っちゃって、おねーさん、ゴメンなさい。
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