この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

これはこれでアリだと思った『天気の子』。

2019-07-20 20:32:03 | 新作映画
 新海誠監督、醍醐虎汰朗主演、『天気の子』、7/20、ユナイテッド・シネマキャナルシティ13にて鑑賞。2019年30本目。


 まぁこう見えても(どう見えても?)自称「晴れ男」ですから、『天気の子』という、お天気をモチーフにした作品は見ないではいられないのです、などということもなく、正直見る気はほとんどなくて、前売り券も購入していなかったのですが、この日は映画のお茶会があって外出しなければならなかったので、どーせ外出するならついでに何か映画を観るかと思って『天気の子』を観ることにしました。
 ぶっちゃけ『天気の子』と『チャイルド・プレイ』の二択だったのですが、前者が勝利したわけですね。笑。

 というような他人から見ればきわめてどーでもいい理由で観た『天気の子』でしたが、よかったですよ。
 ネットでは賛否両論激しいようですが、自分はこれはこれでアリだと思いました。

 ただ、この作品に否定的な人の考えもわからないではないかな。
 何といってもおっそろしくツッコミどころが多々ありましたからね。
 某ハンバーガーチェーンだってバイトを雇う際年齢確認ぐらいはするだろうとか、保護者が亡くなって部屋を貸し続ける大家はいないだろうとか、完全に水没しているのに都市機能が消失していない東京とか(人々はどうやって移動しているんだろう?水上バイク?)、本当にツッコミどころだらけなんですよ。

 中でも自分が一番びっくりしたのは主人公の少年ですね。彼は家出少年なんですよ。東京で悲惨な目に合っても決して生まれ育った島には帰ろうとはしません。
 そういう姿を見ていたら、島には帰りたくなくなる、よっぽどの理由、よっぽどの事情があるんだなって思うじゃないですか。
 しかしこれが何と、最後まで一切それについての説明がないのです。
 それどころか、島でフツーに暮らしていてもそれなりに充実した生活を送れてたんじゃないの?と思えるシーンまであって、、、これにはびっくりしましたね。

 でも、脚本的にどれほど粗があったとしても、やはりいいところもあって、それはまず映像の美しさですね。
 どのシーンも美しいのですが、とりわけ雨の降るシーンの美しさは白眉でした。
 この作品にどれだけ否定的な人であっても、それは認めるところではないでしょうか。

 そして自分が一番良いと思ったのは、(ネタバレになりますが)物語の終盤、少年が世界を採るか、少女をを採るか、選択をするシーンがあるんです。
 そのシーンで少年は迷わず少女を採るのです。
 結果世界は、というか東京は、壊滅的な打撃を受けることになります。

 これまでの映画でもそのような二択はあったかもしれませんが、少女を選んでも結局世界は救われる、みたいなオチが多かったと思います。
 そこを逃げずに東京を壊滅させた新海監督は凄いなと思いましたよ(まぁ前述の通り都市機能は失われてないわけですが)。

 前作の『君の名は。』のようにカタルシスを得るところまではいかないにしても、観て損ってことはないと思います。


 お気に入り度★★★☆、お薦め度★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
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