この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

子どもに見せていいのかと思った『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』。

2023-11-20 20:43:55 | 新作映画
 古賀豪監督、『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』、11/19、イオンシネマ佐賀大和にて鑑賞(ACチケット367⑤にて鑑賞料金1000円)。2023年46本目。

 19日は今井美樹のコンサートに行ったのですが、コンサートは夕方からだったので、その前に映画を観ることにしました。
 さて、何を観るか。
 最初は『マーベルズ』を観るつもりでした。
 マーベル映画であれば大きくハズレってことはないだろうし、上映開始時刻が13:30だったので、お昼を食べ、映画を観て、それからコンサートに行くとスケジュール的にスムーズだったのです。
 しかし、映画comでの『マーベルズ』の評価が著しく低かったんですよ。
 なので、上映開始時刻が12:00でお昼を食べるのがひどく遅くはなりそうでしたが、評価の高かった『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』を観ることにしました。
 これで映画がつまらなかったら「やっぱり『マーベルズ』を観ればよかった!と後悔するところでしたが、幸い面白かったのでよかったです。

 タイトルに「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」とあり、確かにラストで鬼太郎が誕生しますが、メインのストーリーはそこではありません。
 強大な権力を持つ一族の当主が亡くなり、跡目争いが起こる中、一族のものが一人、また一人と殺されていくというぶっちゃけ鬼太郎版『犬神家の一族』みたいなお話で、そこに鬼太郎の父と水木(水木しげる本人?)、ついでにねずみ男が絡んできます。
 横溝正史の作品が好きな方は間違いなく本作も好きでしょう。
 殺され方はどこまでも惨たらしく、一族の抱える闇はどこまでも暗く、真相はどこまでも胸糞悪く、そこがよい、と言えなくもないです。

 ただ、手放しで褒められる作品かというとそうでもなくて。
 いろいろツッコミどころや「?」と首をひねりたくなるところも多々あり、例えばいくら何でも幽霊族が簡単につかまり過ぎだろうとか。
 仲間たちが次々と失踪を遂げているのであれば、自分の身の安全に気をつけそうなものですが、どういった経緯で鬼太郎の母親は人間に捕まったというんでしょうね。
 特異な能力を持つ幽霊族であればそうやすやすと人間に捕まりそうにはないのですが…。
 
 それから自分の聞き間違いかもしれませんが、鬼太郎の実の父親ってあのジジィなんですかね?
 ジジィがそういう台詞を口にしていたような、そうでないような…。
 正確なところをご存知の方はお教えください。

 あと、本作は多くのホラー映画が裸足で逃げ出すような、描写がグロテスクで、真相がおぞましい映画なのですが、フツーに小学校の低学年の子どもが親に連れてこられて観に来ていました。
 今の自分は登場人物が目玉をえぐられて殺されようが、近親相姦していようが、特に思うこともないですが、この作品を小学校低学年で観ていたら、確実にトラウマになっていましたね。
 この作品を小さな子どもに見せてもいいのか。
 余計な心配かもしれませんが、自分が保護者であればこの作品は見せないと思います。

 お気に入り度★★★☆、お薦め度★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
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