この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

観終わった後、いろいろ首をひねりたくなった『21ブリッジ』。

2021-04-11 16:47:44 | 新作映画
 ブライアン・カーク監督、チャドウィック・ボーズマン主演、『21ブリッジ』、4/10、イオンシネマ福岡にて鑑賞。2021年16本目。

 『21ブリッジ』は完全封鎖されたニューヨークのマンハッタン島を舞台に、一匹狼の刑事が強盗殺人事件の犯人逮捕のために奔走しながら、その背後に隠された真相に迫る、というクライムアクションです。
 全編緊張感が途切れることはなく、まずはお薦めと言ってよい作品です。

 ただ、、、観終わった後、よくよく考えると「あれ、これっておかしくない?」と言いたくなる個所がいろいろありましたね。

 以下ネタバレ有。

 元軍人の二人組が30キロのコカインを盗み出すためにあるワイナリーを襲撃するシーンから物語は始まります。
 彼らはとある犯罪組織からその仕事を依頼されたのですが、そもそもなぜその組織がそんな依頼を二人にしたのか、イマイチよくわからないんですよね。
 その組織はコカインが不正警官たちの所有物だと知っていたのか?
 知らなかった、ということはないでしょう。
 85分署の警官たちの不正は大々的に行われていたようですから。
 けれど不正警官の所有物だと知った上でなお二人にそのコカインの強奪を依頼する、というのはちょっと考えにくいです。
 その仕事を依頼したのが自分たちだとバレたら、ただでは済まないのは目に見えてますからね。
 作中そのことに関して納得の行く、具体的な説明は特になかったと思います。

 二人組の一人であるマイケルは、地下鉄の車内でチャドウィック・ボーズマン扮するデイビス刑事の説得に応じ、投稿しようとします。
 けれどマイケルはデイビスの相棒であるバーンズに射殺されてしまいます。
 でもこのとき、マイケルとデイビスとバーンズは直線状にいるので、デイビスが陰になってバーンズの射線は通らないと思うんですけどねぇ、、、バーンズは曲がる弾でも撃ったのか?

 それからクライマックスのシーンでは85分署の署長マッケナの自宅で、帰宅した彼と彼を待ち受けていたデイビスとの間で撃ち合いになります。
 そこまではいいんですが、85分署の警官たち数名がさらにデイビスに襲い掛かってくるんですよ。
 つまりこういうこと?
 マッケナは自宅でデイビスが待ち構えているということを事前に知っていて、部下も連れて来ていたってこと?
 だったら、なぜもっと確実にデイビスを仕留められるような重火器を用意していなかったんですかね?
 多人数で対しておきながら、重火器を用いることは卑怯だとでも思ったのか?
 自分がマッケナだったらデイビスを射殺した上ですべての罪を彼に押し付けるけどなぁ。
 う~ん、よくわからないなぁ。

 こんな具合に細かいところはいろいろ首をひねりたくもなりましたが、前述の通り観ている間は緊張感が途切れることはないので、クライムアクションが好きという方は観て損はないかと思います。

 お気に入り度★★★☆、お薦め度★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。

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