この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

思っていた以上に激アツだった『コヴェナント 約束の救出』。

2024-02-27 21:55:39 | 新作映画
 ガイ・リッチー監督、ジェイク・ギレンホール主演、『コヴェナント 約束の救出』、3/25、イオンシネマ筑紫野にて鑑賞(無料クーポンにて)。2024年10本目。

 三連休最終日の25日はイオンシネマ筑紫野で映画のハシゴをしました。
 前々日に映画を3本観たばかりだったので、三連休はもう映画を観なくてもいいかな、とも思ったのですが、『コヴェナント 約束の救出』の映画comでの評価が存外に良かったので(☆4.0)、これは映画館で観るべき映画なんだろうと思って観に行くことにしました。

 まず疑問点から。
 主人公のキンリーはタリバンの爆弾工場を突き止めるのですが、部隊は彼と通訳のアーメッドを除いて全滅し、それから100キロにも及ぶ決死の逃避行が始まります。
 それはいいんですが、一時的に逃げ切った時点で基地に自分たちの生存を連絡し、ヘリで迎えに来てもらえば済む話なんじゃないですかね?
 アメリカ軍って部隊から兵士がはぐれた時のために各自に通信機器を持たせてないの?
 通信機器を持っているのは通信兵だけってこと?
 あと、タリバン兵が自分たちのことを追ってきているのがわかっているのに、何でキンリーたちは夜になったら野営して朝まで眠りこけるんですかね?
 そりゃ夜、岩山を移動するのが危険だってことはわかりますよ。
 でも目の前にタリバン兵が迫っているんだからそんなことは言ってられないでしょ。
 朝目覚めたらタリバン兵がすぐそこにいたというシチュエーションが二回もあったので、おぃおぃって言いたくなりました。

 それから内容とは関係ないのですが、タイトル、正確には副題ですが、「約束の救出」だとまるでキンリーがアーメッドに対して救出することを約束したかのような印象を与えますよね。
 が、作中そういったシーンはありません。
 「コヴェナント」というタイトルから「約束」という言葉を捻り出したんだと思いますが、内容にそぐわない副題は止めておいた方がいいでしょう。
 まぁそれを言うならなぜこの作品のタイトルが「コヴェナント」なのか、イマイチよくわからないですけどね。笑。

 というようなことを突っ込みたくはなりますが、それを除いたら映画は激アツで自分好みでした。
 やっぱり受けた恩はちゃんと返さないと!
 最近は恩知らずが多くてムカつくことも多いので、キンリーとアーメッドの間の義侠心には観ていてグッとくるものがありました。
 
 まぁこの作品における一番の恩知らずは他でもないアメリカ軍なんですけどね。
 アーメッドがキンリーを基地まで連れ帰った時点で当初の契約(コヴェナント)通り彼にビザを与えるのが当然なんですから。
 というか、アメリカ軍に協力した現地の通訳者の面倒ぐらいちゃんと見ろよ!契約を果たせよ!と言いたくなりました。
 ガイ・リッチー監督が本作のタイトルを『Guy Ritchie's the Covenant』にしたのは皮肉の意味もあるのかもしれません。 
  
 お気に入り度★★★★、お薦め度★★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。

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