この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

正直、それはどうかと思った『キャッシュトラック』。

2021-10-09 21:51:09 | 新作映画
 ジェイソン・ステイサム主演、ガイ・リッチー監督、『キャッシュトラック』、10/9、イオンシネマ筑紫野にて月一クーポンで鑑賞。2021年47本目。

 ジェイソン・ステイサムとガイ・リッチーが16年ぶりにタッグを組んだことで話題になっている『キャッシュトラック』を観てきました(ちなみに前作は『ロック・ストック・トゥ・スモーキング・バレルズ』)。
 ネットではそれなりに評判が良いようなのですが(yahoo映画での評価点は3.76 点)、正直、自分はそれはどうかと思いましたね。
 思いっきりネタバレ全開で行かせてもらいますが、本作は現金輸送専門の警備会社に雇われた凄腕新人警備員Hの正体は?という謎から端を発するお話です。
 その謎は比較的早く明かされて、実はHは犯罪組織のボスで、最愛の息子を殺した強盗団の手がかりを探すために警備会社に入社したのです。
 なのですが、、、自分の中で強盗団の手がかりを探すことと警備会社に入社することが全然結びつかなかったです。
 何でHは警備会社に入社すれば手がかりが見つかるって思ったんでしたっけ?
 さらっと説明されたような気もするのですが、ぼーっと観ていたのか、よくわかりませんでした。
 誰か教えて!
 とはいえ、件の強盗団は警備会社の本部を襲うのでHの読みは的中するのですが、、、これって偶然なんですかね、それとも必然?
 それにしてもその強盗計画が恐ろしくザルなんですよ。
 自分が立案の場に居合わせたら、そんな無謀な計画は絶対に失敗するからやめておけ、と言いたくなるような計画なんです。
 いくら強奪する現金の額が桁外れでも、難攻不落の警備会社の本部を急襲するなんて無謀なこと、最初から無理だろ、としか思えない。
 仮に一人が捕まったとしても芋づる式に全員掴まるのかもしれないのだし。
 結局強盗団は一人を除いて全員が死亡し、生き残った男がHの息子の仇なのですが、わからないのは男が帰宅するとHがすでに待ち伏せしていることですね。
 Hは果たしてどの時点で男の正体がわかったのか、そして男の自宅の住所がわかったのはなぜなのか、そういったことは当然説明されません。

 本作はフランスの犯罪映画『ブルー・レクイエム』をベースにした、いわばリメイクなのだそうです。
 ベースとなるオリジナルがあって、それでもこんなにわかりにくいのか!とある意味感心しました。
 自分は本作を高く評価する気にはなれないし、人に薦める気にもなりません。

 お気に入り度★★、お薦め度★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
コメント
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