この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

タラレバ野球ファンの結果論。

2017-03-13 20:58:03 | スポーツ
 3月12日に東京ドームで行われた第4回ワールドベースボールクラシック2次ラウンドの日本対オランダ戦はまさに死闘と呼ぶにふさわしい好ゲームでした。
 しかしこの好ゲームに水を差す輩がいます。
 いわく、もっと楽に勝てる試合だった、と。
 どういうことかというと、先発の石川にもっと早く見切りをつけていたら、9回の抑えに最初から牧田を投入していれば、もっと楽に勝てていた、というのです。
 確かに結果からすれば、そういう見方も出来るとは思います。ただ、それがすべてではないとも思うのです。
 先発の石川をもっと早く交代させていれば、確かにバレンティンにホームランを打たれることはなかったかもしれません。
 でもあのホームランに関して言えば、打ったバレンティンを褒めるべきであって、打たれた石川を責めるのは酷だと思います。
 並みのバッターがあのシンカーに手を出してもファールにしかならないでしょう。よくあの球をレフトスタンドのポールにまで運んだなと感心するしかないですね。
 また9回の抑えに先発型の則本をマウンドに送ったことに関して、小久保監督は試合後の会見で「理由はない」と答えたそうです。
 この「理由はない」継投策で小久保監督は相当バッシングを受けているようです。まぁ一歩間違えれば敗戦に繋がりかねなかったのでバッシングをする気持ちもわからないではありません。
 しかし、本当に理由はなかったのでしょうか?自分はそうは思いません。
 なぜなら、人が「理由はない」と言うとき、本当に理由がないことはきわめて少なく、大抵の場合は“相手を納得させるだけの”理由がないか、もしくは“筋道を立てて説明出来るだけの”理由がないことがほとんどだからです。

 今回の侍ジャパンに召集された投手の中で、一番抑えとして信頼出来るのが牧田であることに異論はありません。
 しかし今後のすべての試合で抑えを牧田に任せるというのはいくら牧田が信頼出来るとしても荷が重すぎると思います。牧田以外の投手に9回を任せなければいけない場面もきっと出てくるでしょう。
 その場合どうするか?平野にするか、松井にするか、千賀にするか、、、答えの出ない問いです。
 こういうとき、大谷がいれば深く悩むことなく大谷を送り出せばいいんでしょうけどね。

 小久保監督も不憫だな、と思います。
 今回の侍ジャパンのメンバーも当初小久保監督が描いていた構想のそれとは違うでしょうからね。
 大谷が辞退したのも痛かったでしょうし、日本人メジャーリーカーの投手も一人か二人は欲しかったに違いありません。
 まさか抑えを任せられる投手が一人しかいないとは思ってもいなかったでしょう。
 しかしそのことで小久保監督が何か愚痴を言ったという話はついぞ聞きません。
 召集できた選手で最高のゲームをするだけだという心意気なのでしょう。
 そして日本対オランダ戦は最高のゲームでした。
 これからも小久保監督には最高のゲームを見せて欲しいです。
コメント (2)
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