この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

果たしてアリスは死んだのか?

2017-02-27 21:25:37 | テレビ
 火曜日22:00からTBS系列で放送されているドラマ『カルテット』についてはすでに一度記事を書きました(こちら)。
 サスペンスフルでウィットに富んだ極上の会話劇を一人でも多くの人に見て欲しいと思って記事を書いたのですが、あの記事を読んで『カルテット』を見ることにしたという人はいないみたいです。
 まぁテレビドラマを途中から薦められてもフツーは見る気が起きないよね。。。

 さすがにあの後は『カルテット』についての記事を書くつもりはなかったんですよね(少なくとも最終回を迎えるまでは)。
 それが再びこうして『カルテット』について書くことにしたのは、先週放送された第6話で衝撃的な出来事があり、その解釈についてネットで様々な意見が飛び交っていて、自分もそれに参加したくなったからです。
 第6話は巻夫婦の馴れ初めと破局が丁寧に描かれ、見る者がそれぞれ深く考えさせられる、ありがちな言い方をすれば“神回”でした。
 しかしそんな“神回”がぶっ飛ぶ衝撃がラストに用意されていました。
 それは真紀のバイオリンを盗もうとしたアリスとそれを取り返そうとした真紀の夫の幹生がもみ合いになり、アリスが2階のテラスから突き飛ばされてしまうのです。

 このシーンを見て、アリスが死んだ!と思っている人が多いようです。
 一応それにはいくつか理由があって、まず、同じ6話の中で真紀が「3階から落ちて死ななくても2階から落ちて死ぬ人もいる」というような台詞を口にしたこと、また次回の予告で幹夫が警察に行くのを真紀が止めているんですよね。

 自分の考えを述べます。
 アリスは間違いなく死んでいない、そう思います。
 理由はもちろんいくつかあって、前述の通り自分はこのドラマをサスペンスフルでウイットに富んだ極上の会話劇だと捉えています。
 しかしそれが主要登場人物の一人が死んだ、それも殺されたとなると、ウィットに富んだ会話もへったくれもなくなるでしょう。それはないと思います。ドラマがあまりにも重くなりすぎます。
 
 次にアリスのキャラクターですね。 
 吉岡里帆扮するアリスは一言で言えば小悪魔キャラ、、、いや、悪魔キャラです。その強烈な存在感は見る者に戦慄すら覚えさせます。
 しかしその存在感は彼女が生きていてこそ発揮されるものでしょう。彼女が死んで何かしらドラマが生まれるとは思えません。

 3つ目、「2階から落ちて死ぬ人もいる」という真紀の台詞をそのままアリスの死と結びつけている人が多いようですが、自分は逆に、あ、これは完全なミスリードだ、と思いました。まぁこれは捉え方次第ですが。

 4つ目、6話の中で家森が、金色のふぐりを持つ猿を探すという奇妙なバイトを引き受け、雪原の中を息を切らしながら歩き回っています。
 このまま彼が探していた猿を見つけるのか、、、そんなわけはないですよね。彼が見つけるのは猿ではなく、別のものです。
 これはアリスが雪原の中、早く見つかっても不自然さがないようにした伏線だとしか思えません。

 アリス生存説にはかーなーりー自信があります。
 自分でいうのもなんですが、自分はときどき映画や小説の世界に人並み外れてリンクすることがあるのです。
 
 しかしここまで断言しといて、やっぱりアリスは死んでいた、というオチだとしたら、相当恥ずかしいですね、、、そのときは3回廻ってワンと鳴いて、ジャンピング土下座をすることにします(何だ、そりゃ)。

 果たしてアリスは本当に死んだのか、そして自分はジャンピング土下座をする羽目になるのか、明日の放送が楽しみです。
コメント (4)
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