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この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

お薦めポイントがわからない。

2014-07-14 21:08:03 | 旧作映画
 『悪魔のいけにえ』のDVDを借りた知人に『マーターズ』のDVDを貸したら、「えぐすぎて見れない」と突っ返されたことは既に書きました。
 実はその後もDVDの貸し借りは続けているのですが、その知人のお薦めポイントがいまいちよくわかりません。

 自分は漫画にしろ、DVDにしろ、何かを人に貸すときは自分の好みよりもその人の嗜好に合うかどうかを考えて貸すようにしています。
 今ちょうど不思議博物館の館長に『26世紀青年』という映画のDVDを貸しています。
 タイトルだけ聞くとまるで見る気が起こりませんが、これが実は風刺が効いた社会派SFの傑作なのです。
 ただ、誰にでもお薦めというわけではありません。
 社会派SFなのですが、同時にナンセンスコメディでもあるので、そういったものが好きって人じゃないと楽しめない作品なのです。
 だから館長にはピッタリの作品だと思うのですが、どうかなぁ、館長は気に入ってくれるかな?

 さて、話を『悪魔のいけにえ』を貸してくれた知人に戻すと、彼が貸してくれるDVDのお薦めポイントがいまいちよくわからないでいます。
 まぁ『悪魔のいけにえ』は近ごろのホラー映画に比べたら刺激が少なく、正直それほど怖いとは思わなかったのですが、それでも興味深く見ることは出来ました。

 しかし続いて借りたギャスパー・ノエの『カノン』が本当に不愉快極まりない映画でした。
 どこまでも自己中心的な中年男が全編ひたすらブツブツと独り言をつぶやきながら、身ごもった愛人のお腹をボコボコに蹴って流産させたり、自分の娘の頭に銃弾をぶち込むことを妄想したり、自分の娘と近親相姦したりする(これは妄想じゃない)、本当にどこがいいのかさっぱりわからない映画でした(アマゾンでの評価は結構高い)。
 これに比べたら先日観た『渇き。』なんてめっちゃ爽やかな青春ストーリーといっていいです。
 DVDを返すとき、「よかったでしょう?」と聞かれ、返答に窮しました。

 で、今借りているのがウディ・アレンの『アニー・ホール』
 これまたアマゾンでの評価は尋常じゃなく良いのですが、自分にはまったく合わなくて、見るのに非常に苦労しています(現在進行形)。

 他に『ライフ・アクアティック』や『アンタッチャブル』を借りたのですが、どれも残念ながら自分のツボというわけではありませんでした。
 本当にこれがこの人にはお薦め!と思ってDVDを貸してくれているのかなぁと疑問に思わずにはいられません。

 などと言ってる自分も「えぐすぎて見れない!」と言われるような映画のDVDをその人に貸してるわけですが。
 でも、『悪魔のいけにえ』や『カノン』、他に『ダンサー・イン・ザ・ダーク』が好きって人だったら、『マーターズ』も気に入るに違いないって思いますよねぇ…。
 
 何かを人に薦めるというのは本当に難しいことだと思いました。
コメント (4)
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