マリク・ベンジェルール監督、シクスト・ロドリゲス主演、『シュガーマン 奇跡に愛された男』、3/31、KBCシネマにて鑑賞。2013年15本目。
2012年は劇場まで48本映画を観に行きました。
そのうち1800円の鑑賞料金を払って観た作品は二本あります。
といっても一本は姪っ子が遊びに来てどこかに連れて行かないといけなくなって観に行った『長ぐつをはいた猫』なので、実質自分の意思で1800円払って観たのはKBCシネマで上映されていた『別離』だけということになります。
だいたい前売り券で観ることが多いですね。
次に貯まったポイントカードで、その次が一日のサービスデーでの鑑賞かな。
以前はレイトショーで観ることもあったんですが、最近は夜出掛けるのもきつくなったのでレイトショーで観ることはなくなりました(ジジィか)。
つまり何が言いたいかというと自分が1800円払って映画を観ることは年に一回あるかどうかであり、その映画は自分の中で鑑賞前の評価が高い、よほど観たい作品だったってことです。
この『シュガーマン 奇跡に愛された男』は自分が2013年に唯一1800円払って観る作品だと思われます。
そして1800円払って観る価値は充分にある傑作でした。
《あらすじ》デビュー時、ボブ・デュランと比して称された天才アーティスト、ロドリゲス。だが彼のデビューアルバム、続くセカンドアルバムはアメリカではまったく売れず、いつしか彼の名は人々に記憶されることもなく音楽史の闇に消えていった。
そしてアパルトヘイト政策下の南アフリカ、反体制派の活動家の間で一人のミュージシャンの歌が革命のシンボルとなっていく。
そう、そのミュージシャンとはロドリゲスだった。
二十年後、失意のうちに自殺したと噂されるロドリゲスの死の真相を探り出そうとした一人のジャーナリストがたどりついた真実とは…。
自慢じゃないですけど、自分はめっちゃネガティブな性格です。
物事を前向きに考えることが出来ないんですよね。
新たな出会いがあったとしても、遠からず見捨てられるんだろうなぁなんてことを思っちゃう。
ブログに関して言うと、コメントがつかない記事は誰も読まなかった記事である、訪問者数が増えないのは不人気ブログの証拠である、みたいに考えます。
何人かの方からそんなことはないですよ、と諌められはしました。
でもそのアドバイスを受け入れられませんでした。
それは現実の世界が自分にとってあまりにも虚無であるからなのですが、でもこの映画を観て、そんなネガティブな考えはいかんなぁと心から思いましたよ。
だって、ボブ・デュランと同等の天才であるロドリゲスでさえ正当な評価を受けるのに二十年以上の歳月がかかったのですから、まして非才の身である自分のブログが不人気であったとしても全然不思議じゃない。
いきなり生まれ変わることは出来ずとも、ロドリゲスを見習ってもう少し前向きに生きてみよう、そう思いました。
本作は奇跡についての映画です。
そして本作では奇跡が三回起こります。
一回目はアメリカではまったく売れなかったロドリゲスの歌が遠く南アフリカの地で多くの人々から愛されたこと。
二回目は二十年という月日が経ったのち、誰もがその存在をロドリゲスの存在を一人のジャーナリストが見つけ出したこと。
この二つの奇跡だけでも充分あり得ないのですが、三回目の奇跡がさらにスゴイのですよ。
どんな奇跡が起こったかは気になる方は是非劇場でご自身の目で確認してください。
ところで自分はこの映画を観てボロボロ泣きまくって、感動のあまり鑑賞後パンフレットと映画のサントラを買い求めました。
パンフレットはともかく、映画のサントラを買うのは生まれて初めてのことです。
それでですね、まずパンフレットなんですが、これははっきり言って買わない方がいいです。ただのチラシ。売価が五百円とあったので安いなぁと思ったのですが、これはひどすぎます。
それからサントラなんですが、こちらは2500円の売価も高いとは思いません。でもアルバムとしてロドリゲスの歌を聴いて、なぜ彼の歌がアメリカでは支持されなかったのか、何となくわかりました。
彼の歌って、聴く者にまったく媚びないんですよね。ぶっちゃけ言わせてもらうとローリングストーンズにしろ、ビートルズにしろ、媚びてるじゃないですか。媚びるという表現に問題があれば、聴く者の気分を高揚させるサービス精神がある、と言ってもいいですが。
だから彼の歌はアメリカでは全く受け入れられず、南アフリカでは熱狂的に支持されたのではないでしょうか。
まぁこれは普段ろくに音楽を聴くことがない素人の考えなので聞き流してもらって構わないんですけどね。
お気に入り度は★★★★★、お薦め度は★★★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
2012年は劇場まで48本映画を観に行きました。
そのうち1800円の鑑賞料金を払って観た作品は二本あります。
といっても一本は姪っ子が遊びに来てどこかに連れて行かないといけなくなって観に行った『長ぐつをはいた猫』なので、実質自分の意思で1800円払って観たのはKBCシネマで上映されていた『別離』だけということになります。
だいたい前売り券で観ることが多いですね。
次に貯まったポイントカードで、その次が一日のサービスデーでの鑑賞かな。
以前はレイトショーで観ることもあったんですが、最近は夜出掛けるのもきつくなったのでレイトショーで観ることはなくなりました(ジジィか)。
つまり何が言いたいかというと自分が1800円払って映画を観ることは年に一回あるかどうかであり、その映画は自分の中で鑑賞前の評価が高い、よほど観たい作品だったってことです。
この『シュガーマン 奇跡に愛された男』は自分が2013年に唯一1800円払って観る作品だと思われます。
そして1800円払って観る価値は充分にある傑作でした。
《あらすじ》デビュー時、ボブ・デュランと比して称された天才アーティスト、ロドリゲス。だが彼のデビューアルバム、続くセカンドアルバムはアメリカではまったく売れず、いつしか彼の名は人々に記憶されることもなく音楽史の闇に消えていった。
そしてアパルトヘイト政策下の南アフリカ、反体制派の活動家の間で一人のミュージシャンの歌が革命のシンボルとなっていく。
そう、そのミュージシャンとはロドリゲスだった。
二十年後、失意のうちに自殺したと噂されるロドリゲスの死の真相を探り出そうとした一人のジャーナリストがたどりついた真実とは…。
自慢じゃないですけど、自分はめっちゃネガティブな性格です。
物事を前向きに考えることが出来ないんですよね。
新たな出会いがあったとしても、遠からず見捨てられるんだろうなぁなんてことを思っちゃう。
ブログに関して言うと、コメントがつかない記事は誰も読まなかった記事である、訪問者数が増えないのは不人気ブログの証拠である、みたいに考えます。
何人かの方からそんなことはないですよ、と諌められはしました。
でもそのアドバイスを受け入れられませんでした。
それは現実の世界が自分にとってあまりにも虚無であるからなのですが、でもこの映画を観て、そんなネガティブな考えはいかんなぁと心から思いましたよ。
だって、ボブ・デュランと同等の天才であるロドリゲスでさえ正当な評価を受けるのに二十年以上の歳月がかかったのですから、まして非才の身である自分のブログが不人気であったとしても全然不思議じゃない。
いきなり生まれ変わることは出来ずとも、ロドリゲスを見習ってもう少し前向きに生きてみよう、そう思いました。
本作は奇跡についての映画です。
そして本作では奇跡が三回起こります。
一回目はアメリカではまったく売れなかったロドリゲスの歌が遠く南アフリカの地で多くの人々から愛されたこと。
二回目は二十年という月日が経ったのち、誰もがその存在をロドリゲスの存在を一人のジャーナリストが見つけ出したこと。
この二つの奇跡だけでも充分あり得ないのですが、三回目の奇跡がさらにスゴイのですよ。
どんな奇跡が起こったかは気になる方は是非劇場でご自身の目で確認してください。
ところで自分はこの映画を観てボロボロ泣きまくって、感動のあまり鑑賞後パンフレットと映画のサントラを買い求めました。
パンフレットはともかく、映画のサントラを買うのは生まれて初めてのことです。
それでですね、まずパンフレットなんですが、これははっきり言って買わない方がいいです。ただのチラシ。売価が五百円とあったので安いなぁと思ったのですが、これはひどすぎます。
それからサントラなんですが、こちらは2500円の売価も高いとは思いません。でもアルバムとしてロドリゲスの歌を聴いて、なぜ彼の歌がアメリカでは支持されなかったのか、何となくわかりました。
彼の歌って、聴く者にまったく媚びないんですよね。ぶっちゃけ言わせてもらうとローリングストーンズにしろ、ビートルズにしろ、媚びてるじゃないですか。媚びるという表現に問題があれば、聴く者の気分を高揚させるサービス精神がある、と言ってもいいですが。
だから彼の歌はアメリカでは全く受け入れられず、南アフリカでは熱狂的に支持されたのではないでしょうか。
まぁこれは普段ろくに音楽を聴くことがない素人の考えなので聞き流してもらって構わないんですけどね。
お気に入り度は★★★★★、お薦め度は★★★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。