この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

社会派SF映画の傑作!!(だと思うよ)、『26世紀青年』。

2012-08-16 21:32:26 | 旧作映画
 気がつくと今日でお盆休みも終わりですね。
 皆さん、どのように過ごされましたか?

 自分は、『桐島、部活やめるんだってよ』と『アベンジャーズ』の二本を休みの間に観に行きましたけどね。
 その他は何をしてたんだろう、、、う~~~ん、わかんね。誰か教えて♪って感じです(誰も知らんっつーの)。

 あ、そういえば、ゲオで旧作ばかり10本もDVDをレンタルしましたよ。
 まぁ旧作だと一本レンタル料金が¥50なんで、10本借りてもたかだか¥500なんですけどね。笑。

 何を借りたか、順不同で挙げていくと、ホラー映画で『屋敷女』、『P2』、『インシディアス』、『蝋人形の館』、『トライアングル』の5本、コメディで『26世紀青年』、『モール☆コップ』の2本、その他『息もできない』、『マルホランドドライブ』、『ウインターズ・ボーン』の3本の計10本です。

 10本も借りたのはいいんですけど、いくつか計算違い、問題があって、それは何かというとまず日本語吹替え版が収録されてないソフトが三本もあったこと!!
 基本的に家でDVDを見るときはブログの記事の執筆などをしているので、日本語吹き替えと字幕、両方ともONにしてるんですよね。
 一応借りるとき注意していたつもりなんだけど、まさか三本もあるとはね。やられた!!(自分に!!)と思いました。

 それから調子こいて5本もホラー映画を借りたのはいいんですが、ブログでも何度か書きましたが、家で一人ではホラー映画を見れない!!
 一人だと途中でビビってしまってリモコンで再生停止してしまうのです。
 劇場で観る分には結構平気なんですけどね(『SAW』シリーズは全7作劇場で観ました)、周りに人がいるから(特に女性)。
 この体質を自分では面堂終太郎体質と呼んでいます。笑。

 あと、お盆休みの間、あまりに暑くてDVDすら見る気になれなかった、というのは我ながら予想外でしたね。笑。

 それでも一応何本か見ましたよ。
 最初に見たのがachiさんに薦められたデヴィッド・リンチ監督の不条理サスペンス『マルホランドドライブ』。
 基本的に自分は人に薦められたら出来るだけ映画などは見るようにしているのです。
 でも薦めてくれたachiさんには悪いんですが、正直ピンとこなかったかなぁ。
 絵画でいえば、シュールレアリズムの作品を見たような感じ?世の中には自分が理解できない作品もあるのだなぁと思いました。

 次に見たのがあっつぁんさんお薦めの『インシディアス』。
 いやぁ、見てる最中何度再生停止のボタンを押そうと思ったか。
 めっちゃ怖かったです、ハッタリとこけおどしが。笑。
 (ホラー映画にしては)脚本がきちんと練られていてその点は感心しました。
 この映画が面白いと思った人はジュリアン・ムーア主演の『シェルター』も面白いんじゃないかな。
 あれもハッタリとこけおどしが効いた、(ホラー映画にしては)脚本が練られているので。

 さて、その次に何を見るかと思って、特に理由もなく見た『26世紀青年』は非常によかったです。
 ある意味社会派SFとして傑作だと思いました。

 主人公はあらゆることにおいて平凡な能力を持つ、軍立の図書館司書であるジョー。
 彼は平凡であるがゆえ極秘のプロジェクト《冬眠プログラム》の被検者に選ばれてしまう。
 実験期間は1年だけのはずだったが、手違いにより、彼が次に目覚めたとき、500年の月日が流れていた…。

 SF映画において未来描写というのは主に次の2つのパターンがあります。
 一つは、永遠に降り続く酸性雨、街並みは無国籍風の『ブレード・ランナー』タイプ。
 もう一つは見渡す限り荒れ果てた大地、知性を感じさせるものはない『マッドマックス』タイプ。
 この『26世紀青年』はそのどちらでもなく、都市はただただゴミに埋もれてるんですよ。わかりやすく言うとピクサーの『ウォーリー』の世界?と書くとまるで『26世紀青年』が『ウォーリー』をパクったかのようですが、実際の製作は『26世紀青年』が先ですけどね。
 なぜゴミだらけなのかというと、26世紀の人類がゴミの仕分けが出来ないから。
 とにかく人類がひたすらとんでもなくバカになってるって設定なんですよ。
 ジョーが刑務所で受けさせられる知能テストが、「5リットルのバケツと10リットルのバケツがあります。バケツは合わせていくつ?」みたいな問題ですからね(未来人はそれが解けない)。
 
 この設定、どこかで見たことあるな~と思ったのですが、思い出しました。
 これ、藤子・F・不二雄の『みきおとミキオ』と基本アイディアが同じですよね。
 あちらは少年漫画だから、下品なギャグや毒の効いた風刺はなかったですけどね。

 SFとしても、コメディとしてもよく出来ている作品なのですが、ただ、風刺がきつすぎて笑えない場面もありましたけどね。
 ともかく、タイトルがB級だからといって見ないのは勿体ない傑作だと思います。
コメント
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