この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

ネイムレス。

2008-09-12 23:23:41 | 旧作映画
 ジャウマ・バラゲロ監督、『ネイムレス 無名恐怖』、DVDにて鑑賞。

 『機械じかけの小児病棟』に引き続き、ジャウマ・バラゲロ監督作品を鑑賞。

 究極の“悪”を創造しようとするカルト教団の恐怖を描いた作品。
 であるのだけれど、最後の最後に登場するその“悪”の正体が何ていうか肩透かし?で正直弱い。

 弱いのはオチだけでなく、ストーリーもかなり弱い。
 死んだと思っていた娘から五年ぶりにかかってきた電話に動揺する主人公のクラウディア。
「ママ、私生きてるの!助けにきて!!でも警察には知らせないで!」
 といわれたのに速攻で警察に連絡を取る彼女。連絡を取ろうとした相手が警察を辞職していたから娘の言葉に従わなかったわけではない、というのは無理がないかい?
 主人公側の三人の行動があまりにバラバラなのも考えもの。一緒に行動すれば何人かは助かったんじゃないの?って思ってしまう。
 っていうか、自宅で知り合いが殺された時点で警察に頼ろうよ。な?だいたい初っ端警察に連絡してるわけなんだし。いい加減素人では手に負えないって事に気づけっつーの。

 ってな感じでミソクソに貶しているわけなんですが、見所がまったくないかというとそういうわけでもなくて、唯一スゲェって思ったのが冒頭に出てくる少女の腐乱死体。これがまた尋常じゃなくよく出来てるの。リアルすぎ。夢に出て来そう。特撮の職人さん、いい仕事してる~って思っちゃいました。
 まぁでも冒頭のシーンが作中一番インパクトがある、っていうのも作品として問題があるのでは、と思わないでもないですけどね。笑。
コメント
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