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この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

二人は似たもの同士?

2008-05-20 23:30:10 | 戯言
 今はそれほどでもないかもしれませんが、映画は洋画しか観ない!という人が以前は結構いました。
 その理由を一言でいえば洋画の方が邦画よりスケール感が大きいから、というようなものになると思います。
 洋画は、特にハリウッド大作は、製作費が桁違いに多いですから、娯楽映画にスケールの大きさを求めるのであれば、洋画を選択するのも当然だと思います。
 最近では字幕を目で追うのが疲れるという理由で邦画を観る人が増えているようですが。
 これが小説になるとなぜだか真逆で国内小説は読むが外国(翻訳)小説は読まない、という人が多い気がします。
 理由はいくつかあるようですが、その一つに外国人の名前に不慣れなので登場人物の名前が覚えきれない(その結果誰が誰やらわからなくなる)、というのがあるようです。
 確かにわからないではないかな。
 自分は今ちょうどジェフリー・ディーヴァーのリンカーン・ライムシリーズ第三作『エンプティー・チェア』を読んでいるところなのですが、この作品の中にメイスンというキャラクターとネイサンというキャラクターが出てくるんですよね。で、二人とも保安官補。笑。
 さすがに二人が会話するシーンではどっちがどっちやら一瞬わけがわからなくなりましたよ。
 現実では同じクラスの中に藤原がいて、藤本がいて、藤村がいることも珍しくありませんが、小説では読者の混乱を避けるために登場人物に似たような名前をつけないのが暗黙のルールといっていいでしょう(特別な理由があれば別ですが)。
 それは別に日本の小説に限った話ではないと思うのですが、メイスンとネイサンという名前はアメリカ人である作者のディーヴァーにとっては似ていないのでしょう。日本人が感じるほどには。と思います。
 それでですね、自分の友人に外国小説は読んだことがないという人がいて、お薦めの外国小説を教えて、っていわれたんですよ。
 自分はいろいろと考えて、ある小説家の短編集を薦めました。面白い外国小説はいくらでも思いつきますが、長編小説だと登場人物が多すぎて友人が混乱するだろうと思ったからです。
 短編集の中のある作品を読んでの友人の一言。
「面白かったけど、途中でアーサーとマーク、どっちがどっちやらわからんくなった」
 あー、確かにアーサーとマークって名前、似て、、、ねーよ!!!
 だいたいこのお話の中に出てくるのってアーサーとマークとジャックの三人しかいないじゃん!!それでなぜわからなくなる?
 まぁ結局のところ外国小説が合う、合わないというのは相性の問題なのかもしれません。。。

ps.登場人物がアーサーとマークとジャックの三人しかいない短編小説は誰の、何というタイトルの作品でしょう?わかる人、いるかな?(ヒント:ジャックの職業はシェフです)
コメント (4)
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