一生懸命

今日は１０月３１日の月末ですが、帳簿の締めは昨日済んだので気が
楽です。早いもので今年もあとふた月しか残っていません。
毎日新しい何かを始めなきゃと思っても、あっという間に一年が経って
しまうものです。でも一生懸命にいつもこう思うことで、きっと素晴ら
しい何かを始めることが出来るというものでしょうね。
昨日の朝、通勤の途中歩いていると、ひとりの老人が歩いていました。
毎朝、自宅前にでて何をするわけでもなく、ただウロチョロしている
だけの老人。最近見かけなくなりましたが、実に久しぶりです。
右手に杖を持ち、右足をビッコをひきつつ「カツッ、カツッ」と杖の音
をたてながら、私の前を一生懸命に歩いています。
後ろから追いつき、追い越し様「おはようございます」と挨拶をすると
「おはようちぃ」。最近言葉も不自由になりつつあります。
９０才になろうかという年齢なので、スピードは遅いわけですが、その
一生懸命さを後ろから見ていると、なぜだか快感が伝わってきます。
老若男女をとわず、一生懸命さは常に人の心を打つものですね。
歳を取ったからといって、ただじいっとしているだけでは、ますます
老いが加速するだけしかありません。きっとこの老人も一生懸命に歩く
ことで、快感を覚えたに違いありません。

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