ブログ 「ごまめの歯軋り」

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文藝散歩 永井荷風 「断腸亭日乗」

2010年11月04日 | 書評
永井荷風42年間の日記 個人主義者の孤独な生 第27回

永井荷風著 磯田光一編 摘録「断腸亭日乗」岩波文庫 第10回 

「断腸亭日乗」(1917年ー1958年、大正6年ー昭和33年)(3)

1920年(大正9年 荷風42歳)
正月3日麻布の新居にいれるベットなど家具を買いつけた。 
3月明石町、愛宕山を散歩。 
5月23日麻布の新築の家にペンキを塗って新居に移転し、「偏奇館」と名づけた。この頃痔を患い、俳句の木曜会にも行けず。 
6月虎ノ門でバラの木を買って庭に植える。 
8月20日新聞記者の来訪を避けるため、新聞社に訪問や写真撮影には金をいただくという通知を出すような、変人ぶりを発揮。 
9月23日偏奇館に西日の差し込みがひどいので庭にプラタンを植える。 
12月小説「雨蕭蕭」を執筆し脱稿。チューリップや福寿草を植えるなど庭の整備に精を出している。
(つづく)


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