ブログ 「ごまめの歯軋り」

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読書ノート 「勝間和代著 「お金は銀行に預けるな」 光文社新書

2008年07月31日 | 書評
リターンの変動は管理できない。管理出来るのはリスクだけ 第8回 >
定期預金と国債

 銀行の5年定期の金利は、東京UFJ銀行の場合300万円以上預けて0.65%です。一方5年もの国債は2007年10月の新発債の利回りは1.25%です。銀行は私達の預金を国債に投資して0.65%のサヤを抜いているのです。銀行の儲けは定期預金と住宅ローンで、普通預金はサービスに過ぎません。「円の金利の標準は国債の金利で決まる」、「金利は通常期間が長くなるほど高くなる」、「リスクがある金利は国債金利より高い」と云うのが国内金融商品の原則です。銀行や証券会社がこの国債を積極的に売らないのは、一つは手数料が高くないことと、この利ざや抜きを消費者に覚られたくないからです。


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