読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

伊吹有喜「カンパニー」~妻にも会社にもリストラ宣告されてしまった青柳に与えられた最後のチャンスはカンパニー☆

2019-01-13 03:03:28 | 
伊吹有喜「カンパニー」読み終わりました。





妻にある日突然「離婚したい」と言われる青柳誠一



何が悪かったのかもわからず・・



話し合おうにも取り付く島もない妻の態度



一方的に家を出て離婚届が郵送されてくる。



一方



会社でも上司からリストラ宣告されてしまう。



「キャリア創造支援室」への移動



それは


「おまえはもういらない」と言われたようなものだった。



しかし


上司の脇坂から青柳は最後のチャンスをもらう



それは



会社「有明F&P」が主催する



敷島バレエ団の公演を成功させること



それが出来たらリストラの話は回避されるらしい。





妻にも



会社にも



いらない




そう言われてしまった青柳




「言われたことはそつなくこなす」







それだけ。



上司からはそう言われてしまう。




自分の何がいけないのか?




生きる気力さえも失っていく青柳




しかし



敷島バレエ団



上司からは「カンパニー」と呼べと言われたそこに



青柳は必要とされる男になる




今まで全く関わりの無かった


「バレエ」



そこで自分の全人生をかけて踊るバレリーナたち



有明F&PのCMにも起用されている「高野悠」



世界的にも有名なバレエダンサーの



王であるが故の



苦悩と孤独



を知る。



そして


コンビニでバイトをしながら食いつなぎ


バレエを踊ることがすべてだという


「高崎美波」



美波は青柳に生きる力をくれる




変わっていく青柳



最初は乗り気のしなかった



敷島バレエ団「カンパニー」への出向




しかし


カンパニーの人たちは青柳を必要としてくれる




そして



青柳自身も



カンパニーの人たちに



仕事以上の感情を傾け全力で支えようとする




有明F&Pの「瀬川由衣」は



全力で支えていたマラソンランナーの鈴木舞に



裏切られた形で舞の妊娠を知る



一緒にオリンピックを目指しているはずだったのに。。



本人の希望で



舞は引退することに



この一件で


会社は由衣に「キャリア創造支援室」への移動を言い渡す。




つまり



由衣はリストラ対象だということだ。




由衣もまた青柳と同様カンパニーへ出向となる。




そして



ダンサーの高野の体を調整するトレーナーをするよう言いつかるが・・



高野はこれを拒否



「ドライバー」ならというので



由衣は高野の専属ドライバーとなる。




高野に足蹴にされても・・



名前で呼ばれなくても・・



由衣は高野の体を思い



高野の苦悩を思いやる



そんな気持ちが・・


高野の心を溶かす




由衣がいてもたってもいられず



トレーニングウエアのまま



高野をウィーンまで追いかけてきた。




そして・・



初めて由衣本来の仕事をさせてもらうことができる




由衣の座右の銘



「努力・情熱・仲間」



それを高野に言ったとき



「レッスン・パッション・カンパニー



となぞらえる。




カンパニーは



仲間という意味もある



由衣は高野にそう聞かされる。





そこから始まる



カンパニー☆




高野と由衣




そして




青柳美波も




みんなが




カンパニーになって行く





それが読んでいてこちらも気持ちを熱くさせられた。




好きなことでお金を稼ぐことの難しさ。。




「なぜそこまでして?」



そう思う青柳に



理由は必要ないという高野




自分の気持ちに正直に動けばいいと




みんな闘っている!




立ち位置は違っても



一つの目的に向かって




みんなが一つになる





会社も家族も




きっと一緒なんだろうなぁ




自分もがんばろう!



与えられたことを一生懸命やろう!!



そういう勇気をもらえる作品だと思います















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伊吹有喜「なでしこ物語」~小さくてか弱いもの同士がつながって強くなる☆自立と自律・どうすればが耀子を変える~

2019-01-11 02:21:19 | 
伊吹有喜「なでしこ物語」読み終わりました。



これずっと読みたかったんだよね~。



先にコレの続編である「天の花」と「地の星」を読んでいたので。



1作目の「なでしこ物語」を読んで



耀子と立海が初めて会ったときのこと



そして



2人がどんなふうに近づいて行って


強い絆で結ばれていったのかが分かった。



そして


常夏荘の庵を護る


「おあんさん」こと照子が


夫との短い夫婦生活をどんなふうに過ごし


どんな思いでこの常夏荘にいたかということも分かった。



そして


照子と息子の龍治の関係が


こじれてしまったことも。




そして


照子の義父である「親父様」こと龍巳



この人とそりが合わず距離を置いていること。



照子の家族との疎遠な関係も。




これを読んで



やっと今までの経緯が分かった感じ




耀子は父を亡くし


母に捨てられ・・


親戚にも養育を拒否される。



そして


父方の祖父が働く「常夏荘」へ行くこととなる。



峰生で一番の財力と権力を持つと言われている遠藤家




そして


そこで出会う


親父様の次男


「立海」



東京に住んでいた立海は



体を壊し


空気の綺麗な「常夏荘」で


家庭教師の「青井梅子」とともに暮らすことになった。



そんな立海と耀子



親父様の愛人が産んだ子供「立海」




親父様にかわいがられるも・・



その環境は複雑なものだった。



そして



居場所のない耀子



2人は違う環境で育ったものの



共通する何かを感じ取る



そして



2人は徐々に距離を縮めていく



お互いを護るために強くなっていく



小さなもの同士




教育をあまり受けてこなかった耀子が



立海の家庭教師青井から教わるいろいろなこと




耀子の本質を見抜き・・



暗い穴の中から引きずり出してくれた



耀子に


「新しい自分」になることを決意させてくれた



青井が耀子に教えてくれた言葉




自立と自律



顔を上げて生きること


美しく生きること



そして



どうして?ではなく「どうすれば?」を考えること



それが耀子のこれからの道しるべとなる




人は考え方ひとつで変われる。




それを青井は教えてくれた。





出会った人で人はこんなにも変わることができるんだなぁ。



そんなことを思った。



立海と耀子は近くにいる事は出来なくなるけど・・



常夏荘のシンボル「なでしこ」のように



風になびくほど弱く見えるけど



倒れず咲き続けるそんな2人をつなげる見えない鎖



見えないけれど確かな絆で結ばれる




いずれ・・



この関係が変わっていくんだけど・・。




環境や出会った人でこんなにも変わっていく様は



本当に見ていてすごいなぁって思った。



自分次第で人生は変わる☆



なんか



自分も変われるような気持ちになって来る



本の力もすごいよね




変わりたいと思ってるあなた!



ぜひご一読を









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秋川滝美「居酒屋ぼったくり9」~要がキレたことで美音は要もぼったくりもどちらも離さないと決意する☆~

2019-01-07 03:12:42 | 
秋川滝美「居酒屋ぼったくり9」読み終わりました。



なかなか進まない


美音と要の結婚話



そのネックになっていたのが



美音が両親から受け継いだ「居酒屋ぼったくり」



美音は要と結婚したら


ぼったくりをやめなければならなくなるだろう。。



そう思っていた。



しかし


美音にとって


このぼったくりは


美音の人生そのもの☆



そして


ぼったくりに両親の代からずっと通って来てくれている常連客は




家族



ぼったくりをやめるということは



美音の今までの人生に幕引きする



・・・と言っても過言ではないのだった。



そんな美音の・・


常連客との話の中で苦悩する会話を偶然聞いた要は




「『もしもこの店を続けることで、要さんに迷惑をかけるとしたら、私は・・』その続きは?」



そう



不機嫌な声で店に入って来る。



「どうするって言うんだろうね、君は?」



常連客達も凍りつかせる要の迫力



そして


黙る美音



しかし


そのことで


美音と要はお互いの心の内をさらけ出し


話す事ができた



何事も全力で取り組む美音



店と家事の両立が難しいと感じていた



しかし



一人でなんでも背負うことはない。



要はぼったくりの店主である「美音」を



最初に好きになった



そして



美音も



そんな美音を好きなってくれる要だと



分かっているはずだった。



だから


結婚してほしいという要のプロポーズを受けたはずだった




相手を思い過ぎるゆえに



すれ違ってしまうことがある。



でも


これからもいろいろあっても



要なら迷う美音ちゃんと道しるべになって導いてくれることだろう



美音の心の奥底にあるものをちゃんとつかんで連れて行ってくれるはず。




2人を見ていてそう思いました。




そして


今回このぼったくりから


新たにカップルが誕生します



美音や馨


そして


常連客のウメがこのカップル誕生に大貢献



頼りなかったリョウが男の決断



さて



またまたぼったくりは



にぎやかで温まり温度はますます急上昇しそう



美音と要の結婚も間近かな




毒舌な豆腐屋のショウコが美音の前で号泣?!



ショウコと美音が一緒に作る栗きんとん☆



コレがめっちゃおいしそうだった



私も絶対作ってみよう~



にぎやかで温かいそんな人たちが集まる商店街



私もそこの住人になって楽しめるこの作品



次回のお話も楽しみです














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雫井脩介「引き抜き屋2~鹿子小穂の帰還」~ヘッドハンターとなった小穂が父の会社を救う☆

2019-01-03 03:37:22 | 
雫井脩介「引き抜き屋2~鹿子小穂の帰還」読み終わりました。


これはシリーズらしく・・


知らずにタイトルに興味を惹かれ読んでみたのだけど



後から



ちっちゃく書かれた「②」に気づいた(^^;



でも2作目から読んでも


ちゃんと分かる内容になっていました☆



よかった~






昼はヘッドハンター


夜は人脈づくりのために銀座の「クラブ沙也加」でバイトをしている


小穂



父の会社「フォーン」で働いていたが



トラブルの責任を取らされ小穂は解雇されることに。



リサーチファーム「フォルテフロース」に入社して半年



仕事にも慣れてきたころだった。




小穂に任される


創業45年の帽子屋の社長のヘッドハンティング



現社長は余命いくばくもない



その社長家族にまつわる根深い親子対立!!



それを目の当たりにする小穂



父と息子を和解させ


息子を社長にできたら



そう思う小穂の思いは叶うのか?!




父の会社「フォース」の危機





小穂が会社を去るきっかけになった「大槻」



その男が


今度は父を追い詰めていた



トラブルが続き・・



社長を辞任する決意をする父



しかし!



大槻の思い通りにさせてなるものかと



小穂は新社長を自分の手でヘッドハントしてくると父に宣言する




しかし



なかなか見つからずくじけそうになる小穂




そして・・



父が辞任表明した日



小穂は父に



飛び切りのプレゼントを届ける





人と人とのつながりってホントに大切なんだなぁって



これを読んで感じました。




全力でクライアントのことを考え



そして



それに見合うキャンディデイトを探す



人を見る目が問われるヘッドハンティングの仕事



小穂には合っているなって思った。



読んでいていらだったのは


小穂と同じファームで働く


左右田のいい加減さ


左右田と組まされた小穂は


振り回され・・


ババを掴まされそうになる


でも小穂の読みでトラブルを回避する。



同じ職場にこんな人がいたら~・・




小穂を妹分のように思ってくれる


キャンディデイトの畔田



最終的に


この畔田に小穂は助けられる



それはやっぱり


日ごろ小穂がちゃんと向き合ってきた人間関係なんだろうと思う。




小穂の父の会社を乗っ取ろうとした



大槻には最後までイライラさせられたけど・・



最後は



ホントにスッキリ



お父さんを助けられた小穂よかったね



この仕事がこれからの小穂を


もっともっと成長させてくれるんだろうなぁ~




がんばれ!って思わず応援したくなる作品でした















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