読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

山本甲士「ひなた弁当」~リストラされ家族に邪険にされ死まで考えたとき・・どんぐりから閃きが☆

2017-04-09 03:32:34 | 
山本甲士「ひなた弁当」読み終わりました☆



本屋さんで



帯の「リストラ、転落、大逆転!!」


・・に惹かれて読んでみました。




なんか


人間ってすごいなぁ



そんなことを思いました。




そして



人は




窮地に立たされたときその本領を発揮する



それをすごく感じた




王崎ホームの営業


「課長補佐」と言う名ばかりの役職


押しが弱い



芦溝良郎 49歳




ある日



突然リストラされる



しかも


陥れられる形で



会社から次の仕事として紹介されたのは


ただの


派遣登録するだけのところ。



仕事にはいつありつけるかわからない。



やっと来た仕事も


違法な仕事。。



求人してる会社に電話をすれば


年齢を聞いただけで


体よく理由をつけられ断られる。





妻には


娘の手前


会社に行くふりをして家にいないように言われているので


家にはいられない




良郎には



居場所も



頼れるものも



何もない。。





やっとまともな仕事にありつけたと思ったら



持病の腰痛が悪化して



働けなくなった。。




このままでは



退職金もいつか底をついてしまう。。






不安。。絶望。。



そして










そこまで考えてしまう良郎






しかし・・



そんな良郎が




落ちているどんぐりを拾っていた親子を見かける。



そして


どんぐりを手にした時



閃く




どんぐりは食べられるのでは






良郎は調べてみる



すると



どんぐりは食べられるのだと。



昔は米よりどんぐりを人は食べていたのだと。




そこから



どんぐりに始まり



野草




釣りをして



オイカワやフナ



ブルーギル



魚を釣ることも覚えた



そして



うなぎまで



そう!



食材は



自然の中にある☆




そして



全部





タダ




これなら



生きていけるかもしれない




そう思ったら


俄然


生きる気力がわいてくる



いろんな調理法を試し


食材を生かした料理を作ることに成功する良郎




そして



これを使って弁当を作り


売ってみたらどうだろう



そんなことを思いつく





店を閉めたままだった弁当屋の年老いた店主に


弁当屋をやらせてくれと頼み込む。





そして


良郎の熱意に


店主も動かされ



完成したのが



「ひなた弁当」




自然の恵みをたっぷり詰め込んだ




あたたかい弁当





気付くと・・



良郎の腰痛もなくなっていた。




会社務めよりも


よっぽど体を使っているのに


なぜ?




やりたくないことを


神経をすり減らし


やっていた




それが


腰痛の原因だったのかも?



そんなことを思う良郎






生きることに立ち向かい!



そして



楽しんでやってる自分☆




いつのまにか



娘からも



尊敬される父親になっていく




周りから馬鹿にされ



期待されず



会社から追い出された



サラリーマン




それが



いつの間にか



誰からも





あなたが必要




・・・と熱望される




スーパーマンに





ピンチはチャンス





これを読むと




なんだか生きる力が湧いてきますよ




そこで悩んでるあなたの



道しるべになるかも





私も


ただで食材調達して


なんか作ってみようかな




今まで食材として考えていなかったものが



食材として見えてくる☆




あ~もっと視野を広く


いろんな見方をしなければ!




物も人もね

















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鏑木蓮「殺意の産声」~産着の魔除けと藍の色が示す母の愛☆それに気付かなかった息子の悲劇~

2017-04-07 02:58:34 | 
鏑木蓮「殺意の産声」読み終わりました☆



京都府警捜査一課長の「大橋 砂生」



男社会の差別の中


それに負けじと上を向き胸を張り戦ってきた。



そんな砂生が


お腹に宿す小さな・・


だけど


確実に生きている









それをどうするか?



意識しないように



仕事に向き合う砂生



しかし!



請け負う事件が


砂生の中のその生命を



意識させていく




染織家の「由良美津子」が死体で発見される



そして


その殺人事件を担当する砂生




事件を追ううちに


美津子の生きてきた人生に触れる



そして


美津子には娘の「美結」がいた



しかし・・



その他に


もう一人


隠された




子供が





そこに目を付けた砂生





美津子が20年以上前に遭ってしまった事件!!




そして


悲しい結末。。



女であることが



災いした悲劇。。




そのことに苦しんできた



美津子



そして


美津子の母



そして


美津子の事件で


それを知ってしまう


美結



母と名乗れずに


苦しんだ美津子



しかし・・



産着に隠された





母の愛




託された


本当の母に会うことができずに育った息子




本当の母を追い求め・・



そして


母に会う息子





しかし・・



息子は



母の本当に気持ちに気づかずに・・



母を




藍の色が示す母の愛





「この世からあの世へ。色を転生させている。」




どんなきっかけで生まれようとも



それは


「藍」のように


その色は変化していく。




息子が母の思いに気づいていたなら。。




砂生の中の命



それをなんとしてもこの世に送り出そう!



そう思えたのは



そんな母の愛に触れたからなのかもしれない。





自分がもし


美津子なら・・


そんな風に思えたのだろうか?




理屈じゃない


「母性」



それを感じました。











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