読書って楽しいね♪

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大崎梢「空色の小鳥」~血のつながりだけを求めた義父に敏也は亡き兄の娘を利用しようとするが・・?!~

2019-05-11 03:21:02 | 
大崎梢「空色の小鳥」読み終わりました。



なんだか心が洗われるような作品でした



血のつながりってなんだろう?



そう深く考えさせられたよ





敏也は


事故で亡くなった血のつながらない兄に



「おまえはちがうから」


「ここから出て行くことを考えろ」



そう言われる。



この言葉がずっと胸あった。




母が後妻として敏也を連れて嫁いだ先


「西尾木」家は


義理の父が一代で築いた財閥だった。



母のお腹には当初義理父との子供が宿っていた


しかし!


婚姻ののち流産してしまう。



母と敏也は肩身の狭い思いをしてきた。



血のつながらない義理父と・・



義理父が溺愛する先妻の息子「雄一」・・



義父にとって



血のつながりがすべて



だった。




母が肺炎で亡くなり・・


その後敏也は義父に学校を出してもらい



西尾木の系列会社に就職



それを期に家を出る。




父が溺愛した兄「雄一」は



家を出て行方不明に。。




父は兄を探し出し家に無理やり連れ戻す。



しかし


連れ戻した後


事故で亡くなってしまう。。




義父の落胆は大変なものだった。。




自分の会社を継がせるため



兄に多大な期待をしていた義父




しかし



敏也はあくまで他人でしかなかった。




養子にもしてもらえなかった自分。。



兄の最後の言葉



それは



「おまえはこの家とは関係ない」



そう言われたのだと思っていた。




敏也は兄の通夜で


ある女性と出会う。



それは兄と訳アリの女性では?



そう思い興信所を使って調べる。




そして



敏也の計画は動き出した





兄と暮らしていた千秋



その娘「結希」



2人に雄一の弟として近づき



そして



千秋の余命も知っていた。



敏也は結希との養子縁組を千秋に持ちかける




敏也は千秋と結希母娘の



信頼を勝ち取る




千秋の死後



敏也と結希は一緒に暮らす。




この計画の裏で



敏也と付き合っていた亜沙子は



結希とのことで敏也が自分に別れを告げたことを知る。




そして



結希・亜沙子・友人で見た目は女中身は男の「汐野」との



奇妙は同居生活が始まる



その暮らしが安定してきたころ・・



敏也の計画は動き出す!!




義父「雄太郎」に結希を会わせるときがくる




義父に結希の親権を持った敏也を




養子にする



この条件を突きつける!!




しかし・・




結希と雄一のDNA鑑定で思わぬ誤算が





結希と過ごした時間



それは



敏也を変えてきた




そして


亜沙子との関係



他人と関わることの大切さ




結希からいろんなことを学んだ敏也





何もなくなった・・



そう思ったのに




自分には




手に入れたものがたくさんあることに気づく




母が思っていたこと



雄一が本当に敏也に伝えたかったこと



それにも気づいていく



そして


義父との関係も



血のつながりってなんだろう?



本当に大切なのはそこなのか



そんなことを考えさせられた。




目に見えているものが全てじゃない。



真実は



もっともっと見えないところに隠れている



そういうものなのかもしれないね



読み終わるとさわやかな風が吹いてくるような


そんな物語



あなたも是非







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