読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

桜木紫乃「ホテルローヤル」~ホテルローヤルと交わるそれぞれの女たちの人生、そして男たちの行く末~

2016-12-09 03:39:37 | 
桜木紫乃「ホテルローヤル」読み終わりました☆



これずっと表紙の絵が頭に残っていて・・



とても印象的だったので。



いつか読んでみたいなぁって思ってました。




やっとその時が来た^^





ベッドで膝を抱えうつむく全裸の女性・・



そこで彼女が何を感じているのか?





そこが気になっていました。




読んでみて


なるほどなぁ~って



納得できた気がします。






「ホテルローヤル」という名前のラブホテル



その廃墟に連れてこられる美雪




プロの写真家になりたいと


美雪にダイエットさせて


自分の理想の写真を撮ろうとする貴史




美雪への愛情が感じられない。。



自分は貴史にとって何者なのだろう?




そこでのプロポーズめいた言葉に戸惑う美雪







寺を継いだ夫


先代の夫の父に見初められ嫁になった幹子



寺のために



檀家に体を差し出していた



寺のためなら



自分の価値




しかし



夫はそれに気づいていた?




ホテルローヤルの主人だった「大吉」



妻に愛想を尽かされ



愛人を妻にするも愛人も出て行った



そんな大吉の最期




それを知った時



幹子の中で何かが変わっていく。







父が始めた「ホテルローヤル」



父も母も見放した



雅代は一人守ってきた。



ここしか居場所がなかった。




しかし



ホテルを閉める日が来た




高校以来男と交わることがなかった雅代




商売道具には手を出すなという母からの教え




しかし



それを「えっち屋」と破ろうとする雅代



しかし上手くいかなくて・・









姑の介護



舅の世話



家族のために奮闘してきた




お金も切り詰めて




急に浮いた5000円で




夫と「ホテルローヤル」へいくことに




束の間の夢のような時間



それを感じる恵







ホテルローヤルで長年働くミコ



母の教えを守り



ただただ働き続ける




夫の要求は必ず呑む・・



そんな毎日に疑問も持たなかった。



しかし



息子が起こした事件を知った夜




ミコは。。





ホテルローヤルと関わり



それによって人生を見つめなおす



それでも変えられない運命を



どう生きていくか





輝きを放ったホテルローヤル開店



そこにたどり着く大吉の思い




そしてその末路。。





女たちのイニシャルが「M」なのも



ちょっと意味深。。




男に従い尽くす女




そんな意味も含まれているのかしら?





私もどこかで



こんな風に何かと



知らず知らず関わって




影響を受けているのかもしれないなぁ。。




人それぞれの人生



その人なりに一生懸命生きてる☆




不安や困難を抱えながら




廃墟になっても誰かに影響を与えられるホテルローヤル☆




すごいやつだなぁ~



とも思った。





グッと引き込まれる話の展開に



あっという間に読み終わってしまった。




私も「ローヤル」な時間を堪能させてもらいました
























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