癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

オダッシュ岳(1098m)〈新得町〉

2016年07月11日 | 登山・旅行

〈新得市街地と北部の十勝平野をバックに登る〉
 
 新得町の後ろに端正な形で聳えるこの山は、03年の夏山に初めて登ったが、ガス中登山に終わっている。翌年4月にリベンジで山スキーで、さらに、その翌年『北海道雪山ガイド』の執筆担当になり、取材を兼ねて、スキーやボードのグループ登山をしている。要するに函館からは遠いこの山に3年連続登った珍しい山だ。冬は展望に恵まれたが、夏山の写真が欲しくて、11年ぶり4度目の訪問となった。

 ところが、天候の回復が遅く、山がずっと低い雲に覆われていた。車中泊した十勝清水防災ステーションの駐車場で、本を読みながら山が姿を現すのを待った。


 千歳空港に店を出している有名な「豚丼名人」の本店が、清水町字熊牛にある「ドライブインいとう」である。10時から営業しているので、朝昼兼用で出掛けた。


 特製のこだわりのタレが売りの店である。豚肉もこだわりがあるようだが、このタレが絶妙だった。さすが、千歳空港に支店を出すだけのことはある。

 食べ終わったら、オダッシュ山の前峰まで姿を現していたので、新得へ向かった。


 登山口に向かうも、肝心の頂上(前峰の右後ろ)がガスに覆われて見えない。途中の農機試験場の駐車場で30分ほど待機しているうちに頂上も姿を現した。周りの山の展望は無理だか、新得の町並みや十勝平野が見えれば良いと思って、登山口へ向かった。先行者の車が1台あった。

 過去の3回は高速道路のできる前だったので、情報としては知っていたが、登山口もヤスダ川沿いまでの登山道も変わっていた。

 12:10スタート。登山口駐車場から高速道路の下を潜って、道路沿いの道を直進し、ヤスダ川の手前から登山道に入るようになっていた。

 「いこいの水場」でヤスダ川を渡渉して尾根へ登る。


 尾根道を登っていくと「白樺平」。


 やがて、目の前に前峰が見えてくる。振り返ると、新得市街地を中心とした北部の十勝平野が広がる。
 ここで、三脚にコンデジをセットし、新得の町並みをバックに登る姿と、前峰に向かって登る姿を、自作自演で撮影。


 先行者の若者グループが下りてくる。「頂上はガスでなにも見えなかった」とのこと。


 やがて、「前峰」に到着。頂上の方向を眺めてもガスは懸かってないようだ。


心地よいダケカンバ林の道を進む。


頂上手前の急登はトカチフウロロードだった。しかし、ほかの花はほとんど目に付かなかった。


 13:55、1時間45分でガスが懸かっていない頂上に到着。お陰で、山頂からの十勝平野をカメラに収めることはできた。しかし、周りの北日高の日勝峠や狩勝峠付近の山も、十勝平野の向こうに見えるはずの東大雪の山も全て低い雲に覆われたままだった。

 下りは、写真も撮らないので速い。1時間のダッシュで下った。振り返ったら、前峰も低い雲に覆われて、完全に姿を消していた。おまけに、霧雨まで降ってきた。実にタイミングの良い時に登ったものだ。ツキに感謝。


 その後、新得駅前の町営温泉へ。ここの温泉は、毎日往復3時間ほど掛けて、毎日トムラウシ温泉から運んでくる珍しい温泉で、ようやく念願が叶った。420円だった。

 明日は、朝早くから晴れていれば、東ヌプカウシヌプリと、おっぱい山の西クマネシリとピリベツ岳の予定なので、鹿追の道の駅まで走った。