山頂への登り
当初はむかわ町(旧穂別町)の坊主山に登るつもりで樹海ロードを走った。しかし、ガスが低いようだ。事前メールで、江別の哲さんが『夏山ガイド』の取材で北日高岳かペンケヌーシ山に入る予定なことを思い出した。電話をしたら、同じ方向に向かっているとのこと。穂高トンネルを抜けたら、ガスがなく、青空が広がっていた。
日高道の駅で待ち合わせ、天気が良いので、ペンケヌーシ山へ登ることにした。
こちらの車でパンケヌーシ林道を走る。標識に導かれて登山口へ到着。国道の入り口から19kmだった。この山は、95年と04年の2回登っているので、これで3回目だ。この時期、花の多い山なので楽しみだたった。稜線に出るまで簡単な沢登りなので、自分は、前回と同じく沢靴で、哲さんは登山靴で出発。
古い林道跡をたどると、5分ほどで迫力のある滝が見えてくる。
それを左に見て、林道跡をたどり、六の沢を渡渉する。その先が沢ルートと迂回ルートの分岐である。沢ルートを登り、帰りに迂回ルートを歩くことにした。
急な沢や踏み跡をたどって、どんどん高度を稼ぐ
沢ぞいにはミヤマハンショウヅルがたくさん
源頭近くなると雪渓が現れる
雪田跡にたくさん咲いていたケエゾスミレ
日高山脈では、この山でしか見られないコマクサとご対面。
エゾツカザクラノ群生。このほかに、ショウジョウバカマ、ミヤマオミナエシ、ミヤマダイコンソウ、イワヒゲ、キバナシャクナゲなどが咲いていた。
ペンケヌーシ西峰(1735m)をバックに山頂を目指す。
最後は丈の低いハイマツを足で掻き分けながら、12年ぶり3回目の頂上に到着。山頂標識がなくなって杭だけが立っていた。
バックはチロロ岳、幌尻岳、ピパイロ岳、1967峰など。その左奥に札内岳や十勝幌尻岳など。
ほとんど風もなく、暖かいので、見える限りの山座同定をしながら、1時間も寛ぐ。
まだ雪の残る表大雪の山々
左から夕張市岳、夕張マッターホーン、芦別岳、そのずっと奥には微かに羊蹄山。このほかにも、東大雪や阿寒の山も見えていた。
最高の天候に恵まれ、360度の大展望と期待通りの花にも会えて大満足だった。
帰りは、1330m付近から林道跡の迂回ルートを下った。
哲さんの取材と写真撮りに合わせてゆっくり登り下りしたので、意外に時間が掛かった。
8:30スタート、登り2時間30分、山頂休憩1時間、下り2間20分。14:20ゴール。
ちなみに、12年前の記録を見たら、向かい側のルベシベ山へ登った後の1日2山だったのに、1時間20分で登り、1時間30分で下っている。どんな歩き方をしていたのだろう?
帰宅する哲さんと日高道の駅で別れて、日高沙流川温泉へ。