稜線上の道から頂上を目指す(自撮り)
珍しく好天が続いている。今日は、道新の連載記事の写真が欲しかったので、6年ぶりに乙部岳へ登った。
この山は義経伝説に彩られている山でもある・・・乙部岳山中に九郎判官源義経が開いたと伝えられる山岳信仰の九郎嶽社が存在したことに因り、もともとは九郎岳と呼ばれていた。さらに、静御前は、義経恋しさのあまり乙部まで辿りつく。しかし数ヶ月前に義経は、乙部の川を遡り、乙部岳を越えていた。悲嘆にくれた静御前は川に身を投じる。乙部の人々は義経と静御前の悲しい運命に同情して、この川を姫川と呼び、義経が静と会えず越えた峠を姫待峠と呼んだとのこと。
それぞれの登山口が400mしか離れていないので、いつものように距離的に短い尾根コースを登り、沢コースを下った。尾根コースの方が道も良く歩きやすかった。
尾根コースを登るのは3回目だが、初めて分岐から5分ほどの九郎嶽社の本殿へ寄った。
九郎嶽社への分岐の少し上の道端でタケノコを30本ほど、下山の尾根コースと沢コースの分岐付近の岩場で葉の開いたおひたし用のギョウジャニンニクを収穫。
7:00スタート、登り2時間50分、下り2時間25分 ゴール12:40、この後、乙部温泉に入って帰路に就いた。
尾根コース登山口の九郎嶽社の鳥居
標高点613の南尾根の末端に祀られている義経が開いたとされる九郎嶽社本殿
(農漁業の豊作や海山の安全の山岳信仰)
稜線上にたくさん咲いていたタカネザクラ
雨雪観測レーダーが設置された頂上
頂上から眺めるまだ残雪を抱いた遊楽部岳
頂上から眺める駒ヶ岳と横津岳
沢コースの下から見上げる900m付近の岩塔。このそばを通って下山した。
沢コースの300m付近の行者洞(昔九郎嶽社の宗信者が身を清めるために一夜を明かしたところ)
ツバメオモト ブナの幹に根をおろしたミヤマスミレ
オオバキスミレ 沢コースの沢沿いに咲いていたオオサクラソウ
こほかに、シラネアオイ、ハクサンチドリ、などが多く目についた。
GPSトラックログを基にした行程図
詳しい山行記録は、下記でどうぞ!
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