癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

「世界陸上」雑感

2011年09月05日 | 日常生活・つぶやき
 紀伊半島を中心に甚大な被害をもたらしたノロノロ台風12号の影響で外出もままならず、図らずもじっくり見ることができた「世界陸上」も昨夜で終了・・・。

 それぞれの競技によって違う筋肉の付き方とその美しさに感動しながら、世界のトップアスリートの闘いを楽しませてもらった。

 それにしても、大会初日の女子マラソンと女子10000mのケニア勢の1・2・3フィニッシュのメダル独占には驚いた。男子マラソンも1・2はケニア勢だった。
 
 最後の世界新で締めくくったボルトを中止としたジャマイカの男子400mリレーは圧巻だった。100m予選でフライングで失格となったボルトの「あれは、単なる自分のミスだから、ルールは見直さなくても良い」という態度にも「さすが!」と感動した。

 今回もそうだが、回を重ねるに連れて、走る競技の黒人の強さがどんどん目立ってくる感じだ。しかも、同じ黒人でも長距離はケニアやエチオピアなどのアフリカ勢、短距離はアメリカとジャマイカの強さが際立っているのも面白い。

 なぜ、同じ黒人でもこの様な違いがあるのか、ちょっとあちこち調べてみたら次のようなことがその理由らしい。
 
 中・長距離走を勝つためには高い心肺能力が無くてはならないのだが、ケニアやエチオピアは国土の大部分が標高1000メートル以上の高原のため酸素濃度が薄く、そのため選手の心肺機能が非常に高いためと言われている・・・・これは、予想通りだった。

 短距離走のアメリカとジャマイカが強いのは、短距離走はコンマ何秒を争う競技で、瞬間的に最大限に能力を発揮しなければならない。そのため、洗練されたトレーニング理論と指導者、最新の練習設備が必要になる。経済力がありスポーツ層の厚いアメリカにはそれらが整っている。ジャマイカは、アメリカに距離的に近く、公用語も英語で、殆どの一流選手はアメリカに留学しているらしい。しかも、このジャマイカの人口は北海道の半分ほどの小国だというから驚きだ。

 しかし、同じ環境にあるアメリカの白人よりも黒人が速いし、ヨーロッパの国々でも短距離は黒人が圧倒的に多かった。日本の福島選手が出場した女子100m準決勝は、福島以外は全員黒人だった・・・これらを見ると、環境だけでなく、やはり筋肉の造りやDNAの違いなどは歴然としている気がする。

 そんな中、日本選手もよく頑張った・・・陸連の目標はメダル2、入賞5だったそうだが、結果は、メダル1(マラソン団体の銀は数に入らないそうだ)、入賞4で、目標到達できなかったとのこと。しかし、他の国の選手とは全然身体の造りが違う福島選手や入賞を果たしたマラソンの赤羽選手と堀端選手、注目の市民ランナー川内選手などの頑張りが印象的だった。