癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

体力・気力勝負の幌加温泉コース

2008年09月17日 | 登山・旅行
これまで2回登っているニペソツ山に、今回はマイナールートの幌加温泉コースから挑戦した。標高差も大きく距離が長い上に、ここ10数年手入れがされていないので歩く人もほとんどいないという悪名高き廃道寸前の登山道だ。地図上と実際の登山道が大幅に違うらしい。そのトラックログも取ってみたい。

長丁場に備えて、5:30にスタート。登山記入簿には、今年になってまだ10人くらいしか書かれていない。それでも、2日前に登ったグループがいた。

まず、30分ほど荒れた林道跡を進む。ところが、なんとその先から刈り払いが入っていてビックリ。それも、昨日か一昨日の感じだ。大喜びで進む。しかし、30分ほどの標高980m付近で終わっていた。そこに笹刈り機がデポされているところを見ると、まだ継続されるようだ。どこまで復活するのだろうか?

その後は、足元の踏み跡と赤テープだけが頼りの強烈な笹薮漕ぎとなり、ペースがガクンと落ちる。しかも、1130付近で道を見失い、40分ほどもウロウロする。諦めて来た道へ戻ったら、その道が上へ続く道だった。まるで狐につままれた感じだ。帰りに確認したら、ヘアピンカーブの手前のたくさんの倒木をかわしているうちに、上に続く道へ入ってしまい、それを逆に進み、さらに直進して広い沢地形の湧水帯に迷い込んでしまったのである。この辺りから地図の登山道は実際と違っているようだ。

その後も、しばらく分かりずらい笹薮の緊張の歩きが続く。1250付近から尾根に取り付くと笹藪が低くなって来るので間違う心配はなくなる。平坦なエゾマツ林の中を抜け、顕著な尾根に乗ると明るい黄葉のダケカンバ(画像)とこの尾根の名前となっているシャクナゲが目立つ。

ようやく初めて見晴らしの利く展望台に到着。ところが、目指すニペソツと天狗岳はスッポリ雲の中。昨日のウペペサンケも然り。この山の最大の感動であるあの雄姿との対面がないのは、あんこの抜けた饅頭のようなもの。一気に気力が萎える。今回の目的は幌加温泉コースを歩くことだった。その8割は達成できる1662ピークまで登って戻ることに。

登り3時間50分。下り2時間40分。下山してもまだ12:20だった。2日続けて途中撤退。天気には勝てない。

幌加温泉の鹿の湯でゆっくりした後、昨日撮り損ねた2箇所のアーチ橋の写真を撮る。それでも時間が余って困った。

明日は全道的に快晴のようだ。予定を大幅に変更して、取材を兼ねた反対側の扇沼山に決めて、旭川まで走った。