癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

入院準備完了

2008年02月12日 | 大腸癌日記
  突然、癌患者となって5日目、ようやく「きのこ退治」入院前日となった。とりあえず、向こうひと月ほどの予定や仕事もすべてキャンセルしたり、代わりをお願いしたりして、入院準備もすべて完了した。食欲旺盛なのに任せて、「食べ過ぎだよ」と叱られながらも、食べておきたいものもしっかり食べた・・・。でも、検査以降体重は1kg以上減ったまま・・・やっぱり癌は痩せる?

 この間、多くの方々から、もの凄い数のブログへの励ましのコメントやメールや電話もいただいた。お守りも2個届いた。HPもそうだが、特にブログへのアクセス数が急増した。改めて人の情の温かさを再認識させられた・・・感謝、感動、感激。

 これも、与えられた試練であろう。平成の大横綱貴乃花の言っていた「試練というのは、それを乗り越えられる人にしか与えられない」というフレーズが好きだ。若いのにいいことを言う・・・さすがだ。これまでの人生で、「ピンチはチャンス」と、多くの試練を乗り越えて、すべてプラスに転じてきた自負もある。今回も、その類であろう。まだ、リタイアしていられない。これを乗り越えたら、その先には新しい世界が広がっているはずだ。辛さも痛さも含めて非日常的な変化を楽しもう・・・

 昔から、ピンチのときは、いつも最悪の場合を想定しながらも、いい方に考えて前向きに対応してきた楽天主義者だ。今回も、次のようなことが励みとなっている。

・自覚症状がない内にみつかったこと。(右結腸癌は自覚症状が出ないので、発見が遅れることが多いらしい)
・大腸癌は罹患者も多いが、それを克服して、今も元気に過ごしている人が多い。(大腸癌でよかった)
・いきなり余命3ヶ月を告げられた亡妻に比べたら、たとえ転移はあったとしても、まだまだ闘える余地がたっぷり残されている。(負けるはずがない)
・お世話になる五稜郭病院は、2006年データで大腸癌の手術実績は函館で1番、全道でも5番、その中核を担っているのが主治医となる評判の高いKo医師。(全面的な信頼を寄せることができる)

               
 さて、ここ数日、トライアスリートのMAEさんが見舞いがてら持参してくれた『ただ、マイヨ・ジョーヌのためでなく』という本を読んだ。(マイヨ・ジョーヌとは、自転車レースで1位の選手だけが着られる栄光のジャージ)

 人生の絶頂期にあった25歳の世界一の自転車選手が、すでに肺と脳にまで転移した状態の睾丸癌に襲われる。生存率20%以下の危機から、苦しい闘病生活を乗り越えて、3年後の1999年、自転車レースの最高峰ツールド・フランスで個人総合優勝で奇跡の復活を遂げる。翌年も2連覇し、現在も世界の一流選手として活躍している本人(アメリカ人)の著書である。・・・・・大きな勇気を与えられた。私には、レベルは全く違うが、山が待っている。

 ちょっと心残りだったのが、「函館の飲み食い日記」を見て、近いうちに食べに行こうと思っていた「しすせそ」のしっぽくうどんと、「かしらや」の焼き鳥。

 
 そこで、しっぽくうどんは、昼に食べてきた。フリーペーパー「Fu*La*La」のクーポン券利用で、1000円のセットが500円と格安。
 焼き鳥は、お土産焼き鳥を買ってきて、焼きたて10分ものを夕食時に食べた。10本で500円は安い。そして、美味い!これで娑婆に思い残すことはない。出所の暁には、体力を取り戻すために、もっとご馳走をいっぱい食べよう!それも楽しみだ

明日からは、このブログも病室からの発信の予定。どんな入院生活が待っているのだろう・・・?