癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

入院4日目(仮出所)

2008年02月16日 | 大腸癌日記
                (昨年の6月撮影のレブンアツモリソウ)

 拘留3日間でひとときの仮出所・・・3日ぶりに家で寝た。風呂に入ってすぐにベッドイン・・・(何か卑猥な響き?)。すぐ寝付けたが、5時間ほどでトイレに起きたら眠れず、悶々としたまま朝を迎える。体を動かしていないからか・・・たまに8時間ぐらい爆睡したい!

 朝起きて体重計に乗って愕然・・・61.6kg。40日間で1100km歩き続けた四国遍路から帰ったとき以来だ。違いは体脂肪率・・・お遍路後は11%、今は19%。この3日間でさらに1kg近くも減っている。トータルで一日1550kcalしかない主食がおかゆの病院食のせいか、はたまた、家主に無断で住み着いた招かざる扶養家族・癌太郎のせいか?

 さて、こんな事態になって、つくづくありがたいと思うのは、今の妻の存在だ。もし、ずっとそのつもりでいたヤモメのままだったらどうしてただろう?二人の子供は札幌でともに家庭を持って共働きだし、弟妹はすべて本州でみんな仕事を持っている。

 東京で働いていたにもかかわらず、TVやスーパーで、ヤモメ暮らしの男の姿を目にするたびに、その侘びしさになぜか私のことが気になって胸が痛んだらしい。それが、やがて「私が面倒を見なくては!」という一途な気持ちに変わる。子供の頃からの性格の良さとその一途さに絆されて一緒になって4年目。これまでも十二分にそうではあったが、こうなってみて本当に助かる。感謝!感謝!

 実は、これも亡妻の「一人では心配だから・・・」との計らいに違いないと信じている。二人の子供の結婚相手も3回忌までにバタバタと決まり、その後、まもなく私であった。今の妻は、亡妻も子供の頃からよく知っている私の教え子である。

 今日は、午前中に車であちこち走って雑用を済ませ、昼食にそば屋でそばを食べた。しばらく食べられないと思ったら非常に美味かった。午後からは、もう今シースンは履くことのないXCスキーの手入れやワックス台の片付けをする。

 夕方、給湯ボイラー業者との打ち合わせ。実は、新築以来なんと20年も持った給湯ボイラーが、家主がガタが来たのと機を一にして、下から水がしみ出てくるようになった。十分元は取ったので、修理ではなく、新品と取り替えるつもり。しかし、家主の方はまだまだ元は取っていないので、この際、修理してあと20年くらいは持つようにしたい。

 さて、明日は朝食前のムショ帰り。再び2日間取り調べを受けた後に判決が下される。執行猶予なしの実刑判決は確実だろう。刑執行は数日後に?・・・その後は、刑期延長にならず、無事晴れて出所できるのを楽しみに堪え忍ぶのみ・・・。でも、考えてみれば、死刑対象は癌太郎なのに、何故被害者の私が苦しまなくてはならないのか・・・?これは、絶対冤罪だ!元の元気な体を返してもらうためにも闘わなくては・・・!しかし、完全無罪を勝ち獲るまでには5年は掛かるらしい。