癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

入院11日目

2008年02月23日 | 大腸癌日記
             (昨年6月の大千軒岳~この登山者の一団の中に大腸癌克服者がいる)

 18日(月)の注腸バリュウム検査の翌日から4日間も便秘状態が続いていた。生まれて始めての経験。まさか、バリュウムが出切っていないで腸の中で固まっているわけでもあるまい。昨夜寝る前に下剤をもらって飲んだが、朝になっても出ない。朝食後ようやく第一便が到着し、その後三便まで続いてひと安心。癌が見つかるまでは考えたことはなかったのだが、あの癌の上を通り抜けて外へ出てきたと思うとやけにいとおしい。「よく通ってきたな~、癌の奴はどんな顔をしてた?」とでも聞いてみようか?

 お昼前に、外科の看護師がやってきて、手術前の準備や心構え、手術後の体の状態や留意点等の説明を受けた。予想される万が一の場面の対応等もあり、少しずつ緊張が高まってきた。でも、自分ではジタバタしてもどうにもならない。とりあえずは、手術の成功が鍵なだけに、運は医師任せ、天任せ。

 今日は、雨の中、札幌から遠路わざわざお見舞いに駆けつけてくれた山仲間が2組もいた。ひと組目はまさに2回もの命にかかわるピンチからまさに生還した強運の持ち主チロロ3さんと山で初対面したかった江差のNuさん。チロロ3さんは、10年前に同じ大腸がんを患い、2度の手術にもかかわらず、その後も元気で山に登っていることが一つ目の強運。もっと凄い2つ目の強運は、昨秋、南アルプスの北岳バットレスから落石のために転落し、5箇所もの体幹にかかわる骨折をしたが、九死に一生を得て、後遺症もなく現在低山からの再スタート中・・・彼女はその強運のお裾分けにわざわざ来てくれたとのこと。「旅費を払わなくちゃ」と言ったら、「早く元気になって、私のリュックを背負ってください」と笑いながらエレベーターに乗り込んだ。

 二組目は、同じ山仲間で、消化器系の検査専門のナースを経て抗癌治療専門病棟に勤務経験者のkanaさんとユピーさんご夫妻。自分の経験をもとに少しでも励ますことができればとのうれしい心遣いである。手術直後のいろいろな留意点、退院後の療養生活や転移や再発を防ぐための工夫や食生活など、具体的にいろいろ教えていただいた。

 さて、連日寝付きはいいのだが、4時間も眠ると2時ごろには目が覚め、二度寝できず、昼寝もできず・・・さらに、昨日新しく入ってきた男性の鼾が凄い。手術に備えて少し寝ておきたいので、今日と明日の夜だけ自宅外泊しようと思ったが、明日は手術が近いので、風邪でもひかれると困るとのことで、許可にはならなかった。明日は10:00までに病院へ戻ることに。

  家では、昨日、20年も持ったボイラーの新品への取替え工事が4時間掛けて終わったそうだ。こっちの手術の時間もそのくらい?早速、そのボイラーで沸かした風呂に入って寝よう。

昨日から読んでいる本『栄光の岩壁』(新田次郎)(35年ぶりの再読)

~今日の見舞い
山仲間(HYML)のチロロ3さんとNuさん。 山仲間(HYML)のTeさん。山仲間(HYML)のユピーさん&kanaさんご夫妻、元同僚のSuさん。