つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

須田剋太 書

2014年07月28日 | 絵画鑑賞

大暑 土潤いてむし暑しの候となりました。

 

 

暑中お見舞い申し上げます。

 

 

 

花火大会やねぶた祭りのころ、うにやアナゴの美味しい頃、

 

きゅうりや枝豆の最盛期。。この季節のお便りの言葉には事欠きませんが、

 

私が最近一番気に入っているは 「三尺寝 さんじゃくね 」という季語です。

 

 

暑い夏の昼ひなか、職人さんや大工さんがしばらく休憩して短い睡眠をとることを指し、仕事場に約90センチのスペースでごろりと横になって寝るのが その由来だそうです。

また日の影が三尺ほど動く間の小一時間ほどの仮眠という説もあります。

 

 

これほどの暑さでは危なくて、作業員さんもおちおち三尺寝もできませんが、夏のまっさかりのころのお昼寝ほど気持ちの良いものはありませんね。

 

 

そんな私に鞭打つように、須田剋太の書 が

新しく入荷して参りました。 

須田剋太の書はどうも苦手で、またこの暑いのに「行動!!」とは

参ったものだ~と思っていましたが、

 

 

思いきってショウウィンドウにかけてみますと。。

 

なかなかこの作品が佳いのに驚いています。

 

 

額からはみ出さんばかりの筆勢。

 

けれど絶妙なバランスで余白と墨がせめぎ合い、程よい緊張を生んでいます。

 

夏の暑い頃に 書はとても涼やかで美しく感じます。

 

墨の世界は本当に奥深いものです。

※納品の為作品画像を削除させていただきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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