冨田渓仙のお軸を仕入れさせていただきました。絹本、共箱 「洛西 花能寺図」各季節、「花の寺」と呼ばれるお寺は京都には沢山ありますが、桜といえば、洛西 天台宗 勝持寺。鳥羽上皇に仕えていた北面の士、佐藤藤兵衛義清が保延6年西暦1140年、この寺に於いて出家し、西行と名を改めて庵を結んだのもこの場所です。西行は、隠遁の生活の慰めとして一株の桜を植えて吟愛したと言われ、世人はその桜を西行桜と呼ぶようにな . . . 本文を読む
店内の展示も少し移動させました。まず新しい作品のご紹介を。何度かご紹介させていただいています冨田渓仙の「三雅」と同時期に仕入れました同作家の作品ですが、初見のこの作品に対する印象が薄く、店内での展示は控えておいた方が良いかな?と二人で話しておりましたが、今日きちんと見る気になって、箱から出してギャラリーに飾ってみますと、とても良い作品でびっくり致しました。水墨画らしい、水墨画。渓仙の懐の深さがよく . . . 本文を読む
冨田渓仙の新しい作品のご紹介を致します。「三雅」鑑定は渓仙の奥様の芳子。箱書きは、珍しく小林古径がしています。「三雅」は梅の枝と籠の中のゆずのような柑橘類と後は多分筍ではないかと思うのですが、ちょっと縮尺が合わないかな?と思ってみたりもしています。どなたかお分かりの方がいらしたらぜひご意見をお聞かせください。それにしても、この籠の形といい、取手の部分といいそして何と言っても梅の枝ぶりといい、画面の . . . 本文を読む
今年は冨田渓仙の作品を多く集めさせて頂きました。かといって、まだまだ皆さまにお求め頂く機会は少ないのですが、まさに「自己満足の世界」で大変満足致しております^^;今回は「雪」を二題。竹林残雪 と 兎道春雪図 です。雪を描き分ける。しかもこの早い筆の運びの中に構図、墨の濃淡、余白、色彩に色々な配慮、技法を取り入れ、日本の冬から春の季節の移り変わりを見事に表現しています。 竹林残雪 では、山 . . . 本文を読む