冨田渓仙の新しい作品のご紹介を致します。
「三雅」
渓山人という画家の当時の評価を証明するような中村鶴心堂の二重箱に入った作品です。
「三雅」
鑑定は渓仙の奥様の芳子。
箱書きは、珍しく小林古径がしています。
「三雅」は梅の枝と籠の中のゆずのような柑橘類と後は多分筍ではないかと思うのですが、
ちょっと縮尺が合わないかな?と思ってみたりもしています。
どなたかお分かりの方がいらしたらぜひご意見をお聞かせください。
それにしても、この籠の形といい、取手の部分といい
そして何と言っても梅の枝ぶりといい、画面の緊張感と脱力感というのでしょうか?
力の抜け具合が抜群にいい感じです。
⚽️アルゼンチンのメッシのコロコロって転がるあのシュートのようです。
「あぁ〜」と納得してしまう、あの余裕です。
やはり渓仙作品がいくつか手元にあるととても豊かな気持ちになれる私たちです。
お安くなってしまったことを嘆くより、できるだけ多くの皆様に冨田渓仙の作品をお楽しみいただけるよう
ご紹介を続けていきたいと存じます。
冨田渓仙 軸 「三雅」 絹本 芳子鑑 古径箱 東京美術倶楽部鑑定書
385,000
画面サイズ 37.5 ×41.5㎝
軸全体のサイズ 135×59㎝
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