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157トンのアンモニウム硝酸塩が南東部で押収された

2016年10月29日 | 国内
10月29日 ディヤルバクル県ハズロ地区の2か所のアジトで行われた手入れで、憲兵隊が157トンのアンモニウム硝酸塩を押収したと、トルコ軍が発表しました。

 Hurriyet

軍はまた、10月20日から6日にかけて、南東部ハッカリ、シュルナク、ディヤルバクルと、東部ビンギョル、バトマン、アールで作戦を行い、PKK(非合法組織クルド労働者党)戦闘員105人を殺害しました。

今回の作戦は、PKKが冬の準備に着手するのを阻止するために行われたと、軍は言っています。この作戦で、爆発物、ライフル銃、ロケット発射装置、地雷、アンモニウム硝酸塩、手づくり爆弾の原料などが押収されました。軍はまた、南東部マルディン県サヴル地区と、東部トゥンジェリ県オワジュク地区の手入れで、爆弾を積んだ2台の車両を破壊したと発表しました。PKKが所有するシェルター、倉庫、トンネルも破壊されました。

また、トルコ軍戦闘機が、10月27日午後5時5分から17分の間に、北イラク・ザプ県のPKKの拠点を空爆し、5つの拠点を破壊しました。トルコ軍戦闘機は空爆後、無事、基地に帰りました。


トルコは第93回建国記念日を祝った

10月29日、第93回トルコ共和国建国記念日を祝して、共和国建設者ムスタファ・ケマル・アタテュルクの霊廟アヌトゥカビルで式典が行われました。

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式典には、エルドアン大統領を初め、イスマイル・カフラマン国会議長、ビナリ・ユルドゥルム首相、最大野党・共和人民党(CHP)のケマル・クルチュダルオール党首、愛国者運動党(MHP)のデヴレト・バフチェリ党首、フルシ・アカル参謀総長ら、多くの政府と軍の要人が出席しました。

エルドアン大統領は、アタテュルクの墓前に、赤と白のカーネーションでつくられた星と新月のリースを手向け、他の出席者とともに1分間の黙祷を捧げました。その後、トルコ国歌が演奏されました。エルドアン大統領は霊廟の記録帳に、7月15日の未遂クーデターに触れて、「7月15日の夜、わが国の独立と民主主義と合法的政府を標的にした内外の集団は、国民の勇気と抵抗によって、ふたたび敗北した」と書きました。

トルコは第93回共和国記念日を“大きな誇りと熱意”をもって祝ったと、大統領は言いました。1923年10月23日、ムスタファ・ケマル・アタテュルクはトルコ共和国設立宣言を行いました。その後、大国民会議で投票が行われ、全員一致で、ムスタファ・ケマルがトルコ共和国の初代大統領に選ばれました。それ以来、トルコは10月29日を「共和国の日」とし、毎年、祝賀式典を行ってきました。


ローマ時代の地熱温泉プールが2,3年内に公開される

中央アナトリア・ヨズガト県のサルカヤ地区にあるローマ時代の浴場「バシリカ温泉」が、発掘作業が終る2,3年後に、観光用に公開されます。この温泉プールは、地元では“王様の娘”と呼ばれているそうです。

 Hurriyet

サルカヤのオメル・アチュケル区長は、この浴場はローマ時代の芸術的、歴史的特徴を持っていると言っています。この土地は、ある企業が買収し、発掘作業を始めましたが、地中からローマ時代の円柱の底部や、25メートルプールが出てきました。

「プールの中には、ローマ時代から使われていた洗礼用の石がありました」と、アチュケル区長は言っています。「サルカヤのローマ浴場は、世界に2つしかない地熱温泉のひとつです。ローマ時代に造られた同じような浴場はあちこちにありますが、地熱温泉は2つだけです。このプールの温度は48~49度。現在も温泉が出ている古代浴場のひとつがあるのが、このサルカヤであり、もう一つはイギリスにあります」

2000年昔の癒しの施設
「ローマ人が建てた建物には、みな牡牛の像がありますが、この浴場には、舌を突き出したヘビの像があります。この浴場から、健康と衛生を司る女神の像と、AD140年のローマ皇帝のコイン1枚が発見されました。そのため、私たちは、これは世界最古の温泉治療センターと考えています。もっと古いものもあるかもしれませんが、今まで発見されたものでは、これが最古です」

「私たちは、ここは宗教センターでもあったと考えています。学者たちは、温泉の後ろに,教会の廃墟があったと言っています。十字を記した洗礼用の大きな石が、ここが宗教センターだったことを示しています。25メートルのプールの水は“掘り抜き井戸”から来ています。プールは水路を使わず、自然に満たされています」とアチュケル区長は言いました。

地元行政は、開発局の支援を受け、文化観光省とヨズガト区役所が準備したプロジェクトを促進し、歴史的プールを観光に公開する作業に真剣に取り組んでいます。


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