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初の女性トルコ中央銀行総裁になったエルカンさん

2023年06月10日 | 
6月11日 アメリカの金融関係企業幹部を歴任したハフィズ・ガイエ・エルカンさんが、6月6日、エルドアン大統領に任命されて、トルコ中央銀行の初の女性総裁になりました。

 Hurriye

ファースト・リパブリック銀行の元共同CEOで、ゴールド・サックスの常務だったエルカンさんは、5月28日のエルドアン大統領の再選後、この任に就きました。4年間、第5中央銀行の総裁だった41歳のエルカンさんは、エルドアン大統領の利率引き下げを推進したシャハプ・カヴジュオール氏の後任となりました。

中央銀行の通貨政策委員会(MPE)は、6月22日、新総裁の下に最初の会合を予定していますが、この会合で、利率は現在の8.5%から引き上げられると予想されます。

エルカンさんはイスタンブルのボアジチ大学で、産業工学で学士号を取得し、卒業生総代として卒業し、プリンストン大学で経済科学と金融工学で博士号を取得しました。彼女はまた、ハーヴァード大学ビジネス・スクールで経営科学、スタンフォード大学でリーダーシップに関する訓練プログラムを終了しました。

多くの大企業の最高ポストに就任したエルカンさんは、アメリカ・ベースのファースト・リパブリック銀行の共同CEO,リスク・戦略・保険分野のサービス会社マーシュ・マクレナンの取締役会メンバー、投資銀行ゴールドマン・サックスの常務、ジュエリー会社ティファニーの取締役会メンバーを歴任しました。

アメリカ100大銀行のひとつの総裁またはCEOの称号を持った、40歳以下の最初の女性になったエルカンさんは、「サンフランシスコ・ビジネス・タイムス」と「クレーン・ニューヨーク・ビジネス」の「40歳未満の40人」のリストに入りました。

2019年には、エルカンさんは、「クレーン」の「銀行・金融界の注目すべき女性」と「アメリカン・バンカーズ」の「注目すべき女性」のリストにも入りました。
 

トルコ人旅行者にキャンピングカーが人気

ホテルの宿泊代が天井知らずに上がってきたため、人々はキャンピングカーを利用するようになってきましたが、キャンピング場もまた値上がりし、4人家族なら少なくとも,ひと晩1000リラは払わなければなりません。

 Hurriyet

それでも、休日を安く過ごそうと、近頃、キャンピングカーの需要が高まっています。サマーハウスは高価で手が出ないし、ホテルに大金を払いたくないというツーリストが増えたことが、キャンピングカーの需要増加の原因です。コロナ・パンデミック後は、とくに需要が増しています。

夏に向かって、キャンピング場の需要は、昨年に比して2倍になっています。しかし、キャンピングカー内で使われる設備の多くはヨーロッパ諸国から来ているため、キャンピングカーの生産と販売価格は、為替レートによって高騰しています。

2022年には、中級の、標準品質のキャンピングカーは、10万~15万リラで買えましたが、今年は30万リラまで上がり、モーターホーム(住宅型キャンピングカー)は100万リラまで跳ね上がっています。

キャンピングカーの価格も上がっていますが、それでもホテルやクルーズ船に比べたら、キャンピングカーはお得な休暇が過ごせます。


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「シリア難民の帰国には国際的努力が必要」MGK

2023年06月10日 | 国内
6月10日 シリアとの関係正常化のための話し合いがつづいていますが、トルコは、シリア難民の帰国には、国際的な協力が必要だと強調しました。このメッセージは、6月8日、エルドアン大統領の主宰で招集された、トルコの最高安全保障委員会「国家安全保障議会」(MGK)によって発表されました。

 Hurriyet

「シリア人の自由意思による、安全で、名誉ある帰国のための活動には、国際的協力による助力が重要だと力説された」という声明書が、会合終了3時間後に発表されました。この会合は国会議員選と大統領選後、初のMGKの会合でした。

声明によると、MGKのメンバーたちは、シリアを含む7つの主要な問題を討議しました。トルコはシリアと10年間、対立関係にありましたが、いま正常化のプロセスにあります。

両国の国防相、外相、情報局長は、ロシアとイランの仲介で、この6か月に数回の会談を行いました。次の会談は、来週、副外相レベルで、モスクワで行われると思われます。

正常化プロセスは360万人のシリア人の帰国問題も包括していています。「シリア政府は彼らの帰国を望むが、そのためにはさらなる話し合いが必要だと言っている」ということです。トルコ=シリアの話し合いにはまた、安全保障問題、とくに国境沿いにいるテロリストYPGの問題も含まれます。

「シリアの領土保全を守り、持続的平和と安定を確立することは、テロ組織をシリアから一掃しなければ不可能だ」とMGKは言っています。

テロとの戦いはつづく
PKK,YPG,FETO,ISILなど、あらゆるテロリスト組織とのトルコの戦いは、トルコの国内外で続くと、MGKはくりかえし言っています。


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