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アメリカがトルコで非移民ビザ・サービスを中止

2017年10月09日 | 国際
10月10日 アンカラのアメリカ大使館が、10月8日、アメリカは在トルコの大使館・領事館での非移民ビザ・サービスをすべて中止すると発表しました。

 Hurriyet

「最近の事件によって、アメリカは、アメリカの外交施設とその職員の安全保障に対するトルコ政府の関与を再評価せざるを得なくなった。わが国の大使館・領事館を訪れる人の数を減らすために、アメリカは、在トルコのアメリカの外交施設での非移民ビザ・サービスをすべて中止する」という声明文を、アメリカ大使館がツイッターで発表しました。

10月4日、イスタンブルのアメリカ領事館の職員メティン・トプスが、スパイ容疑と、ギュレン派の有力メンバーと関係があった容疑で逮捕され、両国の関係が不穏な状況になってきたいま、アメリカはこの声明を出しました。

イスタンブルの主任検事オフィスによると、トプズは、2013年12月の汚職調査の前に、逃亡中の元検事ゼケリヤ・オズほか、ギュレン派の元警官4人、ヤクプ・サイグル、ナズミ・アルドゥチ、マヒル・チャカル、メフメト・アキフ・ウネルと、電話で話していたとして告発されています。

アメリカ大使館は10月5日、声明で逮捕を非難し、アメリカ政府は逮捕によって、ひどく妨害されたと言っています。「イスタンブル・アメリカ領事館の現地採用職員が、10月4日に逮捕されたこと、政府情報源が法廷よりメディアでこの職員を裁かせるために事件をリークしたことで、アメリカ政府は大きな妨害を受けた」と、声明文は言っています。


トルコはアメリカに、ただちにビザ・サービスを行うよう要請

情報筋によると、アメリカがビザ・サービスの中止を発表した後、10月9日、トルコ外務省は駐アンカラ・アメリカ大使館主席公使を召喚しました。

 Hurriyet

Hurriyet紙が得た情報によると、会談中、外務省の局長2人が、アメリカの主席公使に、トルコ市民への不当な取り扱いをただちに取りやめるよう要請しました。また、外務省のユミト・ヤルチュン次官は、10月8日夜、ジョン・バス駐トルコ・アメリカ大使と電話で話しました。

情報筋によると、トルコもその報復措置として、10月9日から、在アメリカ・トルコ外交施設は非移民ビザ・サービスを中止するそうです。トルコ外務省はすでに、その公式ウエブサイトから、アメリカへの Eビザ(駐在員ビザ)申請の部分を除去しました。


ビレジクで最初の農耕社会の痕跡が発見された

北西部ビレジク県の発掘で、最初の農耕社会の痕跡がうかがえる、一連の陶器や石の道具が発見されたと、発掘隊長のシェイフ・エデバリ大学考古学部のデニス・サル助教授が言いました。

Hurriyet

陶器や石の道具には、新石器時代の特徴がうかがえるとサル助教授は言っています。「近年の地表調査によると、ビレジクの歴史は8500年昔までさかのぼれます」

“フィキルテペ文化”の痕跡が出土した
「私たちは“フィキルテペ文化”と名づけられた、最初の農耕社会の文化をうかがわせる土器を発見しました」と、サル助教授は言いました。新石器時代にイスタンブルとその周辺に住んでいた人々の生活様式が、フィキルテペ文化と名づけられています。

ビレジクは、北部と南部で2つの異なる文化を持っていたと考えられると、彼女は言いました。発掘チームは南部から発掘を初め、この地域の出土品の査定は終わっています。「私たちが昨年、ボズユク地区の南側で発見した陶器と石の道具は、BC6500年までさかのぼるビレジクの歴史を示すものです」

ビレジクはビティニアからローマ・オスマン帝国までの多くの文明の故郷として知られる土地です。


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中央アナトリアでローマ時代のスポーツ施設発見

2017年10月09日 | 
10月9日 中央アナトリアのコンヤ県サラヨニュ地区の建設現場で、ローマ時代のスポーツ施設が出土しました。

Hurriyet

ローマ時代、ラオディセア市として知られたラディクで、ある住民がこの土地に家を建てようとし、不審に思って地元の博物館に申告したことが、この発見につながりました。博物館の専門家チームがドリリング(穴あけ作業)を行い、この地域を考古学的遺跡の第3位に位置づけました。チームはローマ時代の幾何学模様のモザイクを掘り出しました。

コンヤ博物館のチームは、わずか10日間の作業で、モザイクのある墓や、円柱や、台座を掘り出しました。博物館のユスフ・ベンリ館長は、この辺りは古代都市ラオディセアだったと言い、古代都市で建造物が出てくるのは当然のことだが、幾何学模様のモザイクがコンヤで出土することはめったにないと語りました。

「私たちは最初、100平米のフィールドを掘りましたが、その真ん中に、“ドキュマノスの息子エルゲノスの名の下にこれを建つ”と書かれたメダリオンのモチーフがありました。ここは古代都市のスポーツ施設だったのです。円柱の台座と柱頭が、それを語っています」と館長は言いました。

サラヨニュ地区のナフィズ・ソラク区長は、この土地でこんな発見があったことに大興奮していると言いました。「発掘作業が終ったら、ここを一般に公開する計画です。この遺跡は、イスタンブルへのハイウエイのすぐわきに位置していますから、魅力的な遺跡を見に、人々が来るようになるでしょう」


トルコはシリアで安全保障のための作戦を開始した

トルコは、ロシアとイランとの取り決めの一環として、シリアのイドリブ県で新たに軍事作戦を開始すると発表しました。この作戦は、緊張緩和地帯をつくって、クルド人グループがシリア国境から地中海へ“テロ地帯”をつくるのを阻止するための試みです。

 Hurriyet

トルコ軍は10月8日朝、政府が作戦開始を発表した翌日、自由シリア軍(FSA)の兵士の支援を受けて、ジハーディストが支配するイドリブの陣地を砲撃しました。軍情報筋によると、トルコ軍は、イドリブに入っているFSA兵士の支援を受けて、国境から榴弾砲5発を発砲しました。イドリブの大半は、ハヤト・タフリル・アルシャム〈HTS〉に支配されています。HTSは昨年、ナスラ・フロントから名を変えた元アルカイーダのメンバーです。

いくつかの地元情報源は、トルコ軍とジハーディスト・グループの間で、すでに小さな戦闘があったと言っていますが、トルコ軍がシリアに入ったというニュースは正式には確認されていません。

「昨日始まった作戦は、自由シリア軍とともに、問題なく続行している」と、エルドアン大統領は、10月8日、公正発展党(AKP)の戦略計画キャンプの演説で言いました。大統領は「ユーフラテスの盾作戦」と同じようなイドリブの作戦は、安全保障に対する脅威の根源を断つための、トルコの戦略の一環だと力説しました。
 

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