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ジャーナリストのシュク氏が法廷の証言で緊急事態令を非難

2017年07月27日 | 国内
7月27日 テロ容疑で起訴されたジャーナリストの1人アフメト・シュク氏が、7月26日、ジュムフリエト紙のジャーナリストと幹部の裁判で証言し、昨年の未遂クーデター後に出された政府の緊急事態令を非難しました。

 Hurriyet

イスタンブル第27高等犯罪裁判所での裁判の第3回審問で、シュク氏は、「この国では真実を語ると沈黙させられる。未遂クーデター後に出された緊急事態令によって、基本的人権が無視されている」と主張しました。シュク氏はさらに、「何千人もの人々がギュレンに関与した容疑で拘束され、5万人もの人が逮捕された。司法の独立性は失われた」と言いました。

シュク氏はFETOが力を得た最大の責任は政府にあると言いました。ジャーナリストのシュク氏とネディム・シェネル氏は、2011年、オダTVのケースで投獄され、刑務所で1年以上過ごしました。シュク氏は裁判を待ちながら、「イマームの軍」と題した本を書きました。この本は警察と司法組織内のギュレンの信奉者たちを描いたものです。2人は結局、2012年3月、釈放されました。

シュク氏は、その後、数件のツイートと、ジュムフリエト紙に寄稿した記事で、テロリスト・グループのメンバーであり、テロリストに助力したとし告発され、2016年12月30日、ふたたび逮捕されました。検事はシュク氏に、非合法組織クルド労働者党(PKK)と非合法組織「革命人民の自由党ーフロント」(DHKP-C)のメンバーであり、テロリストに助力したとして、7年半と15年の禁固を求刑しています。

「この裁判の目的は、ジュムフリエト紙を黙らせ、すべてのジャーナリストに恐怖を与えることにある」と、シュク氏は言っています。


ウシャクで2000年昔の“象徴的墓場”が出土

西部ウシャク県で、道路建設工事中、2000年昔のローマ時代のネクロポリス(墓地)が出土しました。

 Hurriyet

ネクロポリスの33の墓には人骨がなかったため、住民が戦争でなくなった親族のために象徴的な墓を造ったのだろうと、当局は考えています。墓はカヤーウル村に近いエリアで見つかりました。博物館は登録をすませた後、文化観光省の許可を得て、墓を開けました。

これまでに3つのタイプの墓が見つかっています。アルコソル墓〈人体の形をした墓)、シンプルな墓、岩を切ってつくられた墓の3種です。「どの墓からも人骨が見つからないのは興味深いことです。私たちは、これらは象徴的な墓と考えています。親族を戦争で失い、遺体が見つからない住民がつくった、象徴的なネクロポリスでしょう。人々はこの墓の前で儀式を行ったと考えられます。墓から副葬品も見つかりました」

地表に近い墓は盗掘犯によって破壊されています。「歴史的、文化的な遺産は、盗掘犯に壊されたら、その価値を失ってしまいます」とウシャク博物館のソイレル副館長は言いました。

ウシャクは考古学の宝庫で、バナス地区の発掘では、旧石器時代に生きていたネアンデルタール人の20万年昔の遺物も出土しています。


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