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トルコ各地でIS容疑者35人拘束

2017年02月22日 | 国内
2月22日 イスタンブルの対テロ警察が、2月22日、イスラム国(IS)と関係あると疑われる35人を拘束したと、アナドル通信が報じました。

 Hurriyet

警察は、イスタンブルの低所得地域2か所の住居41戸を同時手入れし、容疑者らを拘束しました。容疑者の国籍等はまだ不明。

昨年、ISとクルド労働者党(PKK)による一連のテロ攻撃を受けたトルコは、全国で対テロ作戦を展開しています。2月初旬、29県で行われた警察の大捜査では、ISと関係あると思われる容疑者750人が拘束されました。35人がなくなった、元旦早朝のイスタンブルのナイトクラブのテロでは、ISが犯行声明を出しています。

1月30日に全国で始まった同時作戦では、約820人のIS容疑者が拘束されたと、2月6日、内務省が発表しました。警察は2月5日、748人を拘束しました。警察はまた、多くの組織の資料、デジタルの資料、無免許の拳銃2丁、ライフル4丁、カートリッジ372個を押収しました。

警察は、29県の同時手入れは、じゅうぶんな調査をしてから行ったと、声明で言っています。容疑者たちはシリアやイラクと結束していました。容疑者たちはトルコでのテロ攻撃を計画し、また戦闘員募集のための宣伝活動も行っていたそうです。


クーデターに抵抗した下士官殺害の裁判が始まった

 クーデターに抵抗した兵士殺害の裁判が始まりました。彼は特殊部隊の司令部が襲撃されたとき、クーデターに反対し、クーデター派の兵士たちに殺害されました。

 Hurriyet

2月21日、アンカラの第14重罪裁判所で、オメル・ハリスデミル下士官殺害のケースで、18人の容疑者の裁判が始まりました。ハリスデミル下士官は司令官の命令で、アンカラの特殊部隊本部の外で、クーデター派の司令官だったセミフ・テルジ将軍を射殺し、その後、クーデター派の兵士たちに殺害されました。2016年7月のクーデターはフェトフラー・テロリスト組織(FETO)が首謀者と考えられています。

クーデター後、ハリスデミル下士官は偶像視され、生まれた子に彼の名をつける親が続出し、多くの人々が彼の墓に参りました。公園や学校にも彼の名がつけられ、彼を記念する商品も売り出されました。

スーツを着た容疑者たちは、カメラの砲列の前を歩いて、裁判所に連行されました。裁判官が容疑者の本人確認をするときも、彼らの後ろには盾を持った警官が警備に当たっていました。ハリスデミル下士官を故意に殺害し、政府転覆を企てたとして告発されている18人は、終身刑判決に直面しています。また、武装テロ組織のメンバーであったとして、15年の禁固刑がプラスされると思われます。


アダナ警察が18世紀のキリストのイコンを押収

18世紀のものと思われるイエス・キリストのイコンが、南部アダナ県で警察に押収されました。

 Sabah

イコンは、市の中心のチェック・ポイントで止められた車の中で見つかり、2人の容疑者は拘束されました。容疑者の1人は、イコンは父親からもらったものだと言っています。

イコンは長さ1.78メートルの布地に描かれ、ギリシャ語で“司教”を意味する“アルキエレウス(Archiereus)”と書かれています。イコンは調査のため、アダナ博物館に送られました。


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女を旅行鞄に入れ密入国を試みたグルジア人が拘束された

2017年02月22日 | 国内
2月21日 北東国境のアルトゥヴィン県の警察が、2月20日、2人のグルジア人を拘束しました。男性容疑者が女性容疑者を旅行カバンに入れて密入国させようとしたのです。

 Hurriyet

アルトゥヴィン県ホパ地区のサルプ国境ゲートで、警察チームが、挙動不審な男S.A.が持っていた旅行カバンに入っていた女を発見しました。警察は2人を調べ、女は、3か月前、ビザが切れて、国外追放されていたM.M.だとわかりました。国境警察は2人の容疑者を拘束しました。


エルドアン大統領暗殺計画に参加した兵士たちの裁判が始まった

2016年7月の未遂クーデターで、エルドアン大統領の暗殺を企てたとして告発された44人の兵士たちの裁判が、2月20日、始まりました。

 Hurriyet

厳重な警備の中、被告たちは、エルドアン大統領と家族が危うく難を逃れたリゾ-トから遠くないムーラの裁判所に連行されました。ほとんどが軍人の容疑者44人はすでに逮捕されていますが、まだ逃亡中の3人は欠席のまま裁かれることになります。

起訴状によると、ムーラの検察は、47人の容疑者を、大統領暗殺の企て、憲法違反、武装テロリスト組織のメンバーだったことなど多くの罪状で告発しています。エルドアン大統領の元副官を含む容疑者たちは、刑務所から裁判所へ連行されるとき、国旗を振り、死刑を要求する200人ほどの群衆に出会いました。「われわれは彼らの死刑を望みます」と、プロテスターの1人、61歳のズハル・アイハンさんは言いました。

裁判所の周辺には非常線が張られ、警察の狙撃兵が建物の屋上から見張っていました。ムーラの裁判所は大勢の被告を扱うには小さすぎるため、裁判は隣の商工会議所の会議室が使われました。起訴状によると、容疑者のうちの37人は襲撃に直接参加したとして告発され、その他は襲撃に協力したとして告発されています。

審問中、このケースの主要な容疑者である在米の説教師フェトフラー・ギュレンと、他の数人の容疑者を担当させられた弁護士たちが、クライアントを弁護したくないと言いました。エミルシャー・バシトー裁判長は、弁護士の問題は後日、解決すると言いました。新たに弁護士が任命されるでしょう。

バシトー裁判長はまた、この裁判は4日間つづき、24日は休み、28日に再開され、3月15日までつづくと言いました。


Hurriyet紙が移民や子供が働くイスタンブルの“搾取工場”を取材

イスタンブル・ファティフ区のキュチュクパザルが“搾取工場”のセンターになっています。工場では外国人の子供たちが、ひどい条件下で働かされています。

 Hurriyet

歴史あるシュレイマニエ・モスクの裏、キュチュクパザルの小路にある大きな商業ビルが、いま、テキスタイルの作業場になって、大勢のシリア人、パキスタン人、イラク人、テュルクメニスタン人が働いています。何十かあるこれら作業場は、偽ブランド・バッグをつくり、ほとんどはイラクに輸出しています。

シャツをつくっている地下の“搾取工場”のひとつで、Hurriyet紙は、エアコンも窓もない部屋で働いている子供たちを見ました。10~14歳の子供3人を含む25人が、リビングルーム2つほどの狭いスペースで働いていました。子どもの1人はアイロンをかけ、2人は荷造りをしていましたが、休みもせずに働いていました。

“搾取工場”で働くのはほとんどが移民で、トルコ人はほとんどいません。子供たちはトルコ語をほとんど話せないので質問にも答えられません。トルコ人の子供も、答えたがらず「ボスに言って」と、マネジャー室を指さしました。マネジャーは匿名を条件に話しました。「ビジネスをつづけていくために頑張っているんです。多くの作業員を解雇せざるを得ませんでした。この工場では、成人には最低1300リラ(360ドル)払っています」

子どもの作業員について尋ねると、マネジャーは2分ほど沈黙した後、「子供は“小遣い銭程度”です。彼らは正式に働いているわけではありませんから。彼らは私の友人の子供たちで、ここで仕事を学んでいるんです」と答えました。

アイロンかけをしていた作業員の1人は、「サラリーは、こなした仕事の量による」と言いました。彼らの給料は1か月800~1000リラで、子どもはもっと少ないということです。「サラリーは年齢と仕事で決まります。アイロンかけは600リラくらい。使い走りはせいぜい400リラ」と、彼は言い、1日12時間くらい働くとも言いました。


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