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安全なアレッポー撤退のために、トルコがロシアにアサドへの圧力を要請

2016年12月18日 | 国際
12月19日 15日、ビナリ・ユルドゥルム首相がロシアのドミトリー・メドヴェージェフ首相に電話し、市民をアレッポーから安全に撤退させるために、ロシアがシリア政府に圧力をかけるよう要請しました。

 Hurriyet

ユルドゥルム首相は、撤退作戦が治安上のリスクや市民の被害なしに実施されるよう、ロシアが、アレッポーの当該人物たちに圧力をかけることを期待していると言いました。メドヴェージェフ首相は、体制側と反体制派に、解決のための政治的方法を模索させるべきだと力説し、両国は状況を密接に監視し、トルコが反体制派軍に停戦に応じるよう圧力をかけることを期待すると言いました。

両首相は、中東およびシリアを含む国際的進展に関して、密接に連絡を取りあうことで合意し、首相府間のホットラインを実施のための情報を交換しました。メドヴェージェフ首相はまた、44人がなくなり、100人以上が負傷した12月10日のイスタンブルのテロ事件に弔意を表明しました。


ISとトルコの“石油取引説”についてCIAがトルコに謝罪

アメリカのジョン・ケリー国務長官とCIAが、2014年の“トルコ政府とイスラム国(IS)の石油取引説”に関して、トルコに謝罪しました。

 Hurriyet

ある官僚がHurriyet紙に語ったところによると、2014年、ケリー国務長官は国連安全保障委員会の会合でトルコのメヴリュト・チャヴシュオール外相に会い、「トルコはISから石油を輸入しているという情報を得た」と言い、チャヴシュオール外相はその場で否定したそうです。

その官僚によると、チャヴシュオール外相は「われわれはだれがその情報を流したか知っている。アラブ諸国の中には、エジプト問題の意見の相違から、わが国に反発している国があり、彼らがその情報を流している。これは非常に深刻な言いがかりだ」と、ケリー国務長官に言いました。

チャヴシュオール外相はケリー国務長官に何度も会い、その主張の証拠書類を見せるよう要求したところ、取引の仲介者に関する情報ファイルを渡されました。トルコの情報機関がそのファイルを調査して、その仲介者はシリア国境に近いキリス県のアスファルトの会社の人物であることがわかりました。

調査結果はアメリカに渡され、ケリー国務長官は謝罪し、CIAはトルコ政府に謝罪文を提出したそうです。


「トルコはさまざまなテロリスト組織の攻撃下にある」エルドアン大統領

トルコで起こっているテロ事件は、シリアやイラクで起こっていることと無関係ではないと、12月17日、エルドアン大統領が言いました。

 Hurriyet

少なくとも13人の兵士が死亡し、56人が負傷したカイセリの車爆発テロの後、エルドアン大統領は声明を出し、犠牲者の家族に弔意を述べ、負傷者の早い回復を願いました。エルドアン大統領は、「最近のテロ攻撃は中東の状況に起因している。また最近の経済変動とも関係がある」と言いました。

「トルコでのテロ攻撃は、中東、とくにシリアとイラクで起こっていることと無関係ではない」と大統領は言いました。「わが国は国民総動員の精神で、テロ組織に対して敢然と戦う」

「テロ攻撃は兵士や警察とともに、7900万の市民を標的にしている。トルコはテロリスト組織の攻撃にさらされている。分離主義テロリスト組織はトルコの進歩を阻止するために全力を尽くしている」とエルドアン大統領は言いました。


NYのタイムズ・スクエアでイスタンブルのテロの犠牲者を悼む集会

ニューヨーク警察(NYPD)が12月17日、タイムズ・スクエアで式典を催し、先週、イスタンブル・ベシクタシュ地区で起こったテロ事件の犠牲者を追悼しました。このテロで44人がなくなり、その大半は警察官でした。

 Hurriyet

参加者はテロの犠牲になった警官たちの写真を掲げ、キャンドルに灯をともし、広場にカーネーションを置きました。追悼式を組織したのは「独立産業&ビジネス協会(MUSIAD)」のアメリカ支部、「トルコ・アメリカ・メディア&ジャーナリスト協会(TAMJA)」、「NYPDムスリム警官協会(MOS)」、「東海岸トルコ協会(ECTA)」です。

ムスリム警官協会のアディル・ラナ会長は、「私たちは、なくなった仲間を支援し、団結のメッセージを送るために集まった」と言いました。ラナ会長は、NY警察はトルコの友人たちを支持し、テロとの戦いでの団結の必要を全世界に訴えたいと言いました。

NY警察のトルコ出身の警官アリ・ハムトオールさんも、テロでなくなったトルコの警官と軍人の家族に弔意を述べました。彼もテロを非難し、彼らは、国家の統合と公共の治安のために命を犠牲にしたトルコの仲間を忘れないと強く言いました。

MUSIADアメリカ支部のムスタファ・トゥンジェル会長は、アメリカと全世界が、テロとの戦いでトルコを支援するよう呼びかけました。イスタンブルのテロ事件では、44人の犠牲者の中の37人が警官でした。


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