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「われわれはギュレン運動に関して誤認していた」とエルドアン大統領

2016年07月31日 | 国内
8月1日 7月30日、「15日の未遂クーデターを起こしたギュレン運動に対して、政府はまちがった認識をしていた」とエルドアン大統領が言いました。

 Hurriyet

「20年前、いや、15年前、10年前、3,4年前でも、私はこんなことは考えもしなかった。不幸にして、われわれは大きな誤認をしていた」と、エルドアン大統領は民放ATLのインタビューで語り、ギュレン運動がクーデターで演じた役割に言及しました。

「アメリカ中央司令部のジョセフ・ヴォテル司令官は、わが国の将校たちが拘束されたことに関して発言したが、彼の発言に対する最も理想的な対応は、アメリカ在住のイスラム学者フェトフラー・ギュレンをトルコに引き渡すことだ」とエルドアン大統領は言いました。

「なによりも、わが国はアメリカの戦略的パートナーである。なぜアメリカはトルコとこの問題を討議しないのか」と、エルドアン大統領は言い、ギュレンのトルコへの送還をくり返し求めました。ヴォルテル司令官は「アメリカと関係のある何人かの将校が反乱を企てたとして拘束されている」と発言して、エルドアン大統領に罵倒されましたが、アメリカ政府はその後、ヴォルテル将軍の発言はまちがっていたと認めました。
 

イスタンブルで758人の兵士と62人の士官学校生が釈放された

15日の未遂クーデターから2週間後、イスタンブル裁判所は士官学校の学生62人と兵士758人の釈放命令を出しました。

 Sabah

イスタンブルの陸軍高校の学生の多くは十代で、現政府を転覆させようという軍内部の反乱グループに巻き込まれていたのです。学生たちは、イスタンブル・アジア側のマルテペ刑務所の門から歩いて出てきて、待っていた親族たちと感動の再会をしました。

イスタンブル裁判所は金曜、学生たちの釈放を命じました。758人の兵士は取り調べ後、検事の推薦で釈放されました。すでに釈放されている容疑者は3500人いますが、231人の兵士はまだ審理中です。

全国で拘束された兵士の中には、単に上官の命令に従っただけで、反乱が起こっていることも知らなかった兵士も大勢いました。当局はそれぞれのケースが精査され、個人が不当に罰せられることのないよう努めているそうです。


エルドアン大統領のホテル襲撃に関与した11人が捕まった

未遂クーデターの夜、エルドアン大統領を捕獲または殺害しようとした襲撃に関与した11人の軍人が、リゾート地マルマリスで捕らえられました。

 Hurriyet

7月31日、憲兵隊がウラ地区シリンキョイ村で、11人を捕らえるための作戦を行い、戦闘の後、拘束しました。31日に拘束された9人の容疑者の中には、逃亡兵の司令官といわれるシュクリュ・セイメン少佐もいたと、ムーラのアミル・チチェキ知事がアナドル通信に語りました。

翌8月1日朝、大統領襲撃に関わった、さらに2人の兵士が捕らえられました。2人はムスタファ・セルダル・オザイとムアムメル・ギョジュビュユクと認定されました。当局はもう1人の兵士が行方不明だと言っています。

7月25日には、他の7人の逃亡兵が捕らえられています。襲撃に関わった分隊20人余の容疑者は、裁判のために拘留されています。彼らはクーデターのとき、大統領を捕獲あるいは殺害するよう命じられていたと思われます。


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