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ホワイトハウスのワーキング・ディナーの議題は専らシリア

2013年05月19日 | 国際
5月18日 アメリカのオバマ大統領とトルコのエルドアン首相のワーキング・ディナーの主要な議題はシリアでした。
5月16日のディナーをトルコのメディアは“例外的”と報じましたが、このディナーにはトルコのハカン・フィダン情報局長とオバマのトーマス・ドニロン国家安全顧問、さらにジョン・ケリー国務長官とトルコのダヴトオール外相が出席しました。
 
 Hurriyet
ワーキング・ディナーって、キャンドルなんか立てちゃって、結構おしゃれなんですね。卓上にワイン・グラスはないようです。


ホワイトハウスは会談の情報はないにも公開していませんが、ディナーは3時間つづいたとトルコのメディアは報じています。

トルコのラディカル紙は、フィダン情報局長のディナー参加に着目し、トルコの「国家情報組織」(MIT)の長である彼は、シリアの状況を熟知しているだけでなく、イランの核計画についても、また、2つのパレスチナ、ハマスとファタハの和解についても知っていることを指摘しています。

ラディカル紙によれば、オバマはアメリカ政府のシリアに対する慎重な姿勢はやむをえないことだとし、ムスリム世界に対するアメリカの攻撃的イメージを強めたくないと言ったそうです。

また、オバマはディナー中、トルコで進行中のクルド・プロセスについても質問したということです。
「われわれは過去から学んだ。クルド・プロセスはまちがいなく進行している」とエルドアン首相は答えたそうです。

フィダン情報局長は両国代表団の会談の際、シリア体制側による化学兵器使用に関する報告書を提出しましたが、オバマ大統領は化学兵器の調査はまだ続行中だと言ったそうです。


シリア反体制派がイスタンブールで新大統領を指名

シリアの反体制派が来週、イスタンブールに集まり、「シリア国民連合」の大統領を選び、臨時政府の内閣を再検討する予定です。
「連合」はシリア国民の代表となるために、イスタンブールの会合でメンバーが増えることを期待しています。

 Hurriyet
砂袋の山にシリア反体制派の旗が立てられている


現在、「連合」のメンバーは62人。「連合」の新大統領に選ばれる可能性が大きいのはジョージ・サブラ、ブルタン・ガリウン、ルーアイ・サフィの3人です。
ガッサム・ヒット臨時首相の運命も、5月23日~25日の会合で決まります。彼は長年シリア国外に住んでいたため、サウジアラビアなどの国々から歓迎されていないことは周知の事実です。

イスタンブールの会合は、シリアの両サイドを調停する国際会議の前に開かれることになるでしょう。
アメリカのジョン・ケリー国務長官とロシアのセルゲイ・ラヴロフ外相は、今月末、国際会議を開くために、5月7日、モスクワで会って、政権の移行の基本について話し合いました。

ケリー長官とラヴロフ外相の会談後、ロバート・フォード駐シリア・アメリカ大使は、南部トルコの平和会談に関して、反体制派のリーダーたちに会いました。

・・・アルアサドさんは今頃なにを考えているのでしょう?


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