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トロイ遺跡の完全な解明はまだ200~300年かかる

2013年03月09日 | 文化
3月9日 世界遺産でもあるトルコ北西部トロイの古代遺跡の発掘は150年前に始まりましたが、この遺跡が完全に解明されるまでには、もう200~300年かかるだろうと考古学者たちは言っています。

 Hurriyet
トロイ遺跡は150年間に5人の考古学者によって発掘されてきた


チャナッカレの3月18日大学のリュステム・アスラン教授は「15年来の夢だったトロイ博物館の建設がまもなく始まるでしょう」と言いました。
トロイは150年間に5人の考古学者の指揮の下に発掘されてきました。

「1863年、トロイの土を最初に掘ったのはフランク・カルヴァートでした」とアスラン教授。「1988年、ドイツの考古学者マンフレット・オスマン・コルフマン教授に受け継がれました」

その後、エルンスト・ペルニッカ教授に移りましたが、資金不足で作業は失速。アスラン教授は25年間、発掘に携わってきました。
コルフマン教授もペルニッカ教授もドイツのテュービンゲン大学からの派遣でしたが、2012年、大学の財政問題で発掘は中止されました。


 Hurriyet

「トロイはホメロスの叙事詩に関するデータが最初に見つかった場所です。遺跡の発掘で、トロイが非現実の都市ではなかったことがわかったのです。トロイは考古学誕生の地です」とアスラン教授は言っています。

1996年、このエリアは国立公園になり、1998年、トロイの遺跡はユネスコの世界遺産に登録されました。トロイの発掘はいまもつづいています。

「このエリアは考古学的に重要であることはもちろんですが、トロイの遺跡と博物館の建設は今後、トルコ西部の観光に大きく貢献するでしょう」と教授は言いました。

・・・改めてトロイの遺跡の“偉大さ”に感動します。トロイの遺跡といえば、シュリーマンと言われますが、トロイの古代都市があったヒサルルクを、シュリーマンより7年も早く、最初に掘ったのはイギリス人フランク・コンヴァート(1828~1908)です。


「武器を置いて、政治は議会でしよう」とエルドアン首相
 
3月9日、エルドアン首相は、クルド系住民の多い東南部のシイルト県でスピーチし、「PKK(クルド労働者党)が武器を置けば、トルコ政府は対話の相手になる」と訴えました。

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エルドアン首相とエミネ夫人。首相は夫人がシイルト出身のアラブ人であることを強調


「なすべきことはひとつだけ、武器を置くことです。政治活動は議会でしましょう。言いたいことがある人は言えばよい。政府は対話の相手になります」とエルドアン首相。彼は2003年、シイルトから議員に選ばれました。

首相はクルド問題解決のためのプロセスを支持して欲しいと訴え、自分は民族的ナショナリズムにこだわりを持っていないとくり返し、また、政府はトルコを分割しようという考えは受け入れられないと強調しました。

「私はクルド人も、アラブ人も、そしてトルコ人も兄弟として愛しています。私は差別主義者ではありません。もし私が民族的差別をする人間なら、どうしてシイルト出身のアラブ人の少女と結婚するでしょうか。これがいちばんの証です」

「国民はクルド問題解決のプロセスを支持しています。私たちは私たちを分裂させようとする人々は信頼しません。テロリズムも信頼しません・・・」


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