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カンディル山中のPKK幹部がオジャランの呼びかけに応じた

2013年03月03日 | 国内
3月3日 北イラクのカンディル山脈を主要基地にしている非合法テロ集団PKK(クルド労働者党)の指導部が、オジャランから送られた書簡に応え、クルド系政党BDP(平和民主党)の議員を通じて、返事を送ってきたと、3月2日、ミリエット紙が報じました。

 Hurriyet
BDPのセラハッティン・デミルタシュ共同議長、アフメット・テュルク議員、アイセル・トゥールク議員らがスライマニヤを訪れ、クルド人幹部と会談した


ミリエット紙によると、BDP代表団は、イラク北部の都市スライマニヤで会合を持った後、カンディル山に向かいました。
トルコ空軍による北イラク爆撃が行なわれているさなか、彼らは、ムラト・カラユラン、サブリ・オク、ドゥラク・カルカンらPKKの幹部と会いました。
空爆は14機のジェット機によって7時間行なわれました。

BDPの議員たちは、3月3日、「クルド地域政府」のバルザニ首相と会談するため、アルビルを訪れると思われます。
トルコ軍は、テロリスト集団が多数の警察署をターゲットにしたテロ攻撃を計画中という情報を追って動いています。

   「PKKは10日以内に人質を解放するかも」BDPの共同議長

平和民主党(BDP)のギュルタン・クシャナク共同議長は3月2日、PKKに誘拐された捕虜たちは10日以内に解放されるかもしれないと発言しました。
北イラク・アルビルの記者会見で、クシャナク共同議長は、BDP代表団は、PKKの事実上のリーダーであるムラト・カライランと会談したと語りました。

 Hurriyet
平和民主党(BDP)のコワモテ・メンバー勢ぞろい。老若男女あれど、いずれも迫力満点の“つらだましい”。こわっ! ギュルタン・クシャナク共同議長、ヴァン選出アイセル・トゥールク議員、マルディン選出のクルド系無所属アフメット・テュルク議員らの記者会見です。


「誘拐されている公務員たちについて、1週間か10日で処理が終わったら、彼らは家族のもとに帰れると、カライランは言った。このプロセスが破壊されないことを、われわれは望んでいる。
BDP国会グループのペルヴィン・ブルダン議長がもたらしたオジャランの書簡にも“捕虜は手厚く遇するよう”書かれている」とクシャナク共同議長。

人質の家族たちが最大野党・共和人民党(CHP)に提出したリストによると、人質はまだ16人が解放されていません。
人質は次期クルプ町長のケナン・エレンオールさん、警官ナディル・オズゲンさん、特務軍曹ケマル・エキンジさんとジフニ・コチさん、軍曹アブドゥラ・ソプチェレルさんらです。

記者会見中、アフメット・テュルク議員は、なんと、このプロセスのために努力したオジャランに感謝すると述べました!!
「このまま進行すれば、平和は早期に来るだろう。だが、この目的のためには、すべてのトルコとクルドの政党が努力しなければならない」とテュルク議員。

・・・PKKやBDP,オジャランの話は興味ないと言う方も、無差別テロは興味ないとは言っていられない問題です。PKK以外にも、このあいだのアメリカ大使館の自爆犯のようなファナティックなテロ集団もありますから、テロリスト撲滅はほんとに大変です。テロは貧困から生まれる、貧困こそテロの温床だと,わけ知り顔に言う人もいますが、貧しくてもテロリストにならない人はなりません。すぐ貧困と結びつけて簡単に片づけるのはいかがなものでしょうか。


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