嶋津隆文オフィシャルブログ

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与謝野晶子についての教科書記述を対比してみる

2014年05月01日 | Weblog

沖縄で教科書採択を巡り、東京書籍か育鵬社かで紛糾しています。石垣市と八重山郡(竹富町、与那国町)の3市町で構成される八重山地区では、3市町の間で中学公民教科書の採択結果が割れ、竹富町のみ国の無償給付でない教科書が使われているのです。文部科学省は竹富町に対し地方自治法に基づく是正要求を出しました。

そんなこともあって昨日今日、両社の教科書を見比べてみました。記述の大きな差異がいくつも見当たりますが、そのなかで興味を持った一つが与謝野晶子についての記述です。以下に取り上げてみました。皆さんはいかが読み取りましょうか。

<東京書籍164p>
「日露戦争に出兵した弟を思って「君死にたまふことなかれ」という詩を発表しました。この詩に対しては、主戦論者から「危険思想である」という強い批判が起こりましたが、与謝野晶子は「今のように死ぬことをすすめ、なにごとにも忠君愛国や教育勅語を引用して論じることのほうが危険である」と反論しました」。

<育鵬社225p>
「日露戦争の際には、出征した弟の無事を願う詩「君死にたまふことなかれ」を発表し、話題となりました。しかし、太平洋戦争(大東亜戦争)の際には、
  水軍の 大尉となりて わが四郎
  み軍(いくさ)にゆく たけく戦へ
と、海軍大尉として出征する四男を励ます歌も残しました」。


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