嶋津隆文オフィシャルブログ

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「本田宗一郎ものづくり伝承館」は旧町役場の建物 

2014年05月16日 | Weblog

連休の浜松の天竜行きは、藤森照信の美術館見学だけではありません。そこからわずか5分にある「本田宗一郎ものづくり伝承館」への訪問も目的でした。何せ息子たち夫婦はホンダの社員なのですから。

本田宗一郎は天竜・二俣の地で生まれ、旧天竜市の名誉市民第一号にもなっています。館内には宗一郎の遺品はもちろん、スーパーカブや勇壮たるオートバイが並びます。訪れていた多くの中年のバイクファンが懐かしそうに見入っていました。

興味を引いたのは、こじんまりとしたその瀟洒な建物です。旧二俣町役場(昭和11年建築)の建物であり、外壁は旧帝国ホテルや首相官邸に張られているものと同じで、平成15年に国の登録有形文化財となったということです。

この施設づくりには、いったん新設で決定されていたのに市長選で白紙撤回されたという曰くがあると聞かされ、驚きました。当初の計画では2億9,800万円の新設建築。さらに問題視されたのは館長らの人件費年間2,550万円の維持管理費でした。

選挙戦の結果、記念館は既存の建物を旧二俣町役場庁舎を再利用し、運営は地元のNPO)に任せ、維持管理費を年間約500万円にとどめるようにしたというのです。

これで建物がいささかシャビイであることも分かりました。学校の統廃合を進める自分にとっては、空き校舎、空き建物の利用案の一例として、大いに関心を持ったというものです。


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