Silver linings

カリフォルニアで子育てとか仕事とか。

給食を食べてなかった息子

2017-10-06 22:52:48 | 育児: 2歳〜
【2歳8ヶ月】
息子の体重が減ったことに関して、思い当たるふしがありました。新しく始まった幼稚園のことです。なぜ私が息子をその幼稚園に入れたかったかというと、もちろん日本語プログラムだからというのが一番の理由なのですが、それと同じくらい魅力的に思えたのが、こども達の好き嫌いをなおす、ということでした。入園するだいぶ前に先生方とお話し、この園は食事を大切に思っていて「何でもバランスよく食べられる子にする」ということに力を入れていると聞いていました。

その幼稚園に、まずドクターから怒られた件(というか幼稚園と連携せよと言われた件)を相談しなければと思いとりあえず電話をしました。また、そのドクターが何をどれくらい食べているのか『正確に』知りたいというので、幼稚園で実際に息子が何をどのくらいの量食べているのかこちらも把握しておく必要がありました。それで電話をした時に聞いてまずわかったこと。

息子、幼稚園でぜんっぜん食べてない。

9月に入って息子の体重が落ちた理由は、息子が幼稚園で出される給食を食べていなかったからなのです。幼稚園ではお弁当もOKなのですが、給食は栄養バランスも考えられてつくられているし、息子の好き嫌いを直すためにとにかく食べ物のバラエティに触れさせる必要があると思い(私がつくると息子の食べられるものを、と思ってつくるからワンパターンになりがち)、うちは最初から給食コースにサインアップしていました。

給食は息子の嫌いなお肉も野菜も、バンバン出てきます。息子が食べられるのは炭水化物だけ。パンとか、ごはん、パスタです。でも幼稚園の方針では「同じものばかりたくさん食べない、バランスよく」ということになっているので、最初に自分が配膳する『お肉・野菜・炭水化物』のセットをひととおり全部たいらげないかぎり次のおかわりはもらえないのです。しかも、息子の場合、その1セットがすべて少量に設定されています(食べられそうな量を自分でとるので、野菜とお肉はちょびっとだけ、それに見合わせて炭水化物もちょびっと、ということになるからです)。

少量って、どのくらい?と思いますよね。ほんっっとうに少しです。小指の先程度の大きさのお肉と、野菜ですよ。先生方は息子のためにそこまでハードルを低くして、「ちょびっとだからお肉と野菜も食べてごらん」と指導してくださってたのです。そして、ごはんやパン、パスタなどの炭水化物ばかり多く盛るわけにはいかないので、お肉と野菜の量に合わせて、炭水化物もちょびっと、、、まるでこれは小鳥のえさ??というぐらいの量です。

これは息子にとってとてもハードルの高いチャレンジでした。ごはんをたくさん食べたくても、最初に盛られたお肉と野菜のセットをたいらげない限り、次のごはんももらえない。お肉と野菜とにらめっこ、、、でもどうしても食べたくない、食べられない。必然的に、息子の給食は、最初に盛られた小鳥のえさ程度の『ごはん』だけ。それが1週半ほど続いていたわけです。

またびっくりなことに、給食で残したものは、次のスナックの時間までついてきます。例えば、インゲン豆を残したら、それが3時のおやつの時間に持ち越される。おやつ(クラッカーや果物)を食べたくても、まずは給食で残したインゲン豆を食べない限りもらえない。息子はね、それでも食べないです。その残ったインゲン豆は夕方のお迎えの時に家庭に渡され、「夕食の時に食べてください」と言われるわけです。小指の爪程度の、小さな小さな、インゲン豆やほうれん草、牛肉などのかけらを、大事そうにラップに包んで私達はいつも持って帰って来ていました。

つまり、幼稚園はそれだけきびしい。
私はそれはおおむね承諾していました。そういう方式では、あんまり食べてないんだろうなと予想していたから、お迎えの時にバァバには必ず何か食べ物を持って行ってもらいました(9月前半はバァバが居たのでお迎えに行ってもらってた)。帰り道の道中でバァバは息子とパンを食べたりおにぎりを食べたり。でも、その間食があっても体重がおちてしまうほど、息子の食べる量は激減していたと、先生との電話でわかりました。

「ドクターに報告しないといけないので、ためしに昨日は何を食べたか教えてください」と聞いたら、「朝のおやつ時間は見向きもしないでスキップすることが多いので午前中のおやつは食べませんでしたよ。お昼にパスタとお肉とブロッコリーが出ましたが、食べたのは最初のお皿に盛ってたパスタのみ。おやつも給食のお残しを食べない限り与えないのですが、本人と約束して、お残しは絶対に家で夕食時に食べるからということになり、3時ごろにクラッカーを1枚食べました」とのこと。

私「パスタってどのくらいですか?」
先生「えーと、6本ぐらいだったと思います」
私「マカロニの6本?」
先生「そうですね〜、ほんとに少しです」
私「・・・」

頭ではわかっていたはずなのに、承諾していたはずなのに、いざ実際に息子が1日をマカロニたったの6本とクラッカー1枚で過ごしていたと分かると、絶句でした。。涙が出ました。しかも大好きな朝のおやつ(フルーツやクラッカー)をスキップするって、なんで・・・???朝ごはんはぐずってほとんど食べずに登校する日もあったのに、おやつもスキップしてたってなんなのよ息子〜??息子はほんと食べることに執着がない、「お腹すいたー」とか言わない、食べ物に興味なし。やっぱりフィリップが言うように、息子には誰かが一日中つきっきりで横にいて、絶えず食べ物を口に運んであげるほうがいいのだろうか。

体重が落ちたことでドクターにいろいろと注意を受けていることを話すと先生はすぐに、
「それなら自分でお弁当をもってきたらどうでしょうか。給食では○○くんの食べられないものが容赦なく出ますし、量を食べてもらいたいなら家からお弁当をもってくることですね。」と。

そりゃあそうなんですけど、、、お弁当に息子の好きな食べ物だけ詰めろってか。給食には給食の利点があるからそうしてたのに。。この電話から幼稚園でのミーティングまでの数日間、私達は本当に悩みました。

(またまた長くなるのでつづく)


ぼくは げんき なんです〜
(9月初旬の頃。緊張してた幼稚園が終わった後はこの笑顔、かなり嬉しいらしい)