サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

怪物誕生、熊田直紀

2023-03-27 09:35:34 | 日記

U-20代表でも大活躍したFC東京の熊田直紀がルヴァンカップの京都戦でプロ初ゴールを決めた。183cmという長身を生かしたヘッディングシュートが得意だ。過去のゴールの動画を見ると、単なるヘッディングシュートではなく、ちゃんとゴール枠の特定コースを狙っていることが分かる。

 

GKの手の届かないところにシュートするのは、ヘッディングシュートだけではなくどんなシュートでも理屈にあっているが、それができれば誰でもゴールを量産できる。それができるのが真のストライカーになれる逸材ということになる。ウルグアイ代表のルイス・スアレスはこういうヘッディングシュートができる選手だ。

 

以前、ワールドカップで左から上がってくるクロスを待つ瞬間、スアレスはボールに頭を頭を当てる前に、ちらっとGKの位置を確認していた。そしてボールに頭を叩きつけてGKが取れないコースにヘッディングシュートを決めた。普通の選手は当てるだけで精一杯だが、スアレスはコースも決められる。

 

さて熊田は中学1年生でFC東京のU-15チームに加入して、U-18チームの時にプロに登録されて2023年からトップチームに加入。そして先週末のルヴァンカップでプロ初ゴール。高卒1年目だから、松木の1年後輩にあたる。松木は高卒1年目からレギュラーだったからそれよりは遅れているが、10代の二人がいるFC東京の将来は明るい。でも来年のパリ五輪で目立ちすぎるとすぐに海外に移籍してしまうかも知れない。

熊田の場合は今年5月にインドネシアで開催されるU-20WCに出場するだろうから、そこで大活躍すればすぐにオファーが来るかも知れない。しかしすぐに移籍するのではなく、1シーズンはFC東京で修行してからのほうがいいかも知れない。

 

どんなクラブに移籍できたとしても最初はU-21チームでの修行から始まるし、そうそう簡単ではない。2024年パリ五輪の後くらいがちょうどいいだろう。順調に育ってほしい。

 

なかなかいい面構えをしている小僧だ。


親善試合の結果には一喜一憂しない

2023-03-26 13:04:49 | 日記

1.5軍のウルグアイに引き分けだったとか、この選手はこのポジションでは使えないとか、ごちゃごちゃ批評しても意味はない。お互いのコンデイションの良しあし、モチベーション、メンバー構成などが左右するし、そもそもインターナショナルマッチウイークにわざわざ日本まで来てくれることに感謝しよう。

 

アルゼンチンなんかパナマ相手にわざわざホームで試合している。ヨーロッパでプレーする選手が南米まで戻るのはつらい。ヨーロッパからオーストラリアまで来るのとどっちがつらいだろうか。それでもメッシはゴールを決めたけど。

 

それでも代表活動は短いので、親善試合でも有効に使い、選手をよく見なければいけないが、ウルグアイ戦からは誰でもわかった3つのポイントがある。

①鎌田は代表ではトップ下は不向きだ。フランクフルトで長いことボランチでプレーしているし、代表でもボランチで起用してみたらどうか。鎌田のトップ下はカタールWCでも不発だった。

②浅野の1トップは昔からだめだ。みんなでいくら叫んでも浅野が出てくるから、森保監督であるかぎり浅野なんだろう。上田、西村、町野、前田(試合には出れないのか。ならばなぜ呼んだ)でも1トップができそうな選手はいくらでもいる。

 

③伊藤洋輝の左SBはだめ。そもそもSBが本職の選手ではないし、中山雄太が戻ってくるまでのつなぎなのだろうか。それならばなぜ旗手を試さない。伊藤のバックパスを見ていると、お前じゃ無理だなと言ってやりたくなる。

 

一喜一憂は意味ないことは分かっているが、コロンビア戦に期待してしまう。

 

君もリバプールに移籍できれば代表に定着できろぞ。


ウルグアイ戦、 伊東純也は最高

2023-03-25 10:11:18 | 日記

1-1の引き分けだったが、これまでのメンバー、特にDFラインは初顔のようなもんだろうから連動もなかった。ウルグアイは個の力が強く、1対1に強い。簡単にボールを取られてしまうので、日本はそれが怖くてDFラインとGKの間でのバックパスばかりになってしまう。全くボールが前に進まない。

 

先に失点してしまうが、それでも後半途中からウルグアイの選手の足が止まり始めたところに、伊東純也がびゅんびゅんと走って、高速クロスから西村がファーストタッチでゴール。西村はなかなか持っている男だ。

 

三苫は何度も仕掛けて頑張っていたが、浅野の決定力のなさには閉口してしまう。本当に下手。浅野が代表活動でたまに輝くことがある。五輪予選の韓国との決勝戦でのゴール。WC予選のオーストラリア戦でのゴール。そしてカタールWCでのドイツ戦でのゴール。どれもあまりにもインパクトが強くて浅野を使いたくなるのは理解できる。

 

しかし継続性のないのが浅野の欠点。言い換えれば決定力がありそうでない。上田のほうがいい選手だと思うが、1トップの選考は監督の好みなので、こればっかりは仕方がない。ただこの試合で1対1が強いウルグアイのDFの囲まれて、古橋がボールを受けてもフィニッシュまでいけるとは思えなかった。

 

ボールをつないでビルドアップしようとしても無理なんだから、サイドからのスピード、ドリブル、裏抜けに特化するしかない。そうすると伊東と三苫の二枚看板でいくしかない。この二人ならば中盤からちんたらとビルドアップするよりは、よほど推進力があるように見える。

伊東純也は最高!


親善試合 オーストラリア対エクアドル 3-1

2023-03-24 21:10:38 | 日記

さきほど筆者の自宅から車で30分のところにあるスタジアムに行ってきた。キャパは3万人のところに2万600人の観客が入った。平日の夜としてはまずまずだろう。カタールWC後の最初の試合だが、両チームともこれからどのようなチームにするのかが見えてこない。

 

エクアドルは知らなかったが、監督が前カタール監督のフェリックス・サンチェスに代わっていた。どこかで見た顔だと思ったらサンチェスだった。両方ともコンデイション調整に問題があるだろうし、単なる親善試合にどこまでやる気を出してくれるのか疑問はあったが、エクアドルはさえなかった。

 

前半はオーストラリアがよくプレスをかけて、セットプレーから先制。そしてプレスからオーストラリアがエクアドルのCBからボールを奪取してそのままズドンで2点目。実に情けない失点だった。エクアドルはボールの寄せも遅く、ボールを奪取しようという気持ちが見えてこない。

 

セットプレーからエクアドルが1点返して前半を2-1でオーストラリアのリードで折り返した。後半になるとオーストラリアが受け身になりカウンターのみになった。その逆にエクアドルがボールを持ち、よく攻めるがサイドから崩しても前線でボールが収まらないし、フィニッシャーがいない。

 

エクアドルの攻撃はボランチのカイセドと左SBのエストゥピニャンの二人に大きく依存していた。このブライトンコンビくらいしかいい動きができる選手がいない。ブライトンではこの二人が連動して活躍していることがよく理解できた。カイセイドはブライトンでは守備的なボランチだが、代表ではもっと攻撃に参加してインサイドハーフだった。

 

エストゥピニャンも左の大外にはることが多く、この二人はブライトンとは違い他の選手に遠慮することもなく、やりたい放題だった。これで試合に勝てればよかったのに。この後はメルボルンに移動して3月28日に再戦する。エクアドルにはもっといい試合を見せて欲しい。

 

Australia’s Garang Kuol celebrates after scoring the Socceroos’ third against Ecuador in the international friendly at CommBank Stadium in Parramatta.

オーストラリアが3-1でエクアドルに快勝。


田中碧の苦悩と葛藤

2023-03-24 09:39:50 | 日記

代表にも召集されて今日のウルグアイ戦にのぞむ田中碧選手だが、ボランチの序列からみれば遠藤、守田、の次の3番目だろう。他にイキのいいもっと若い選手がでてくればすぐにとって代わられる。たとえばFC東京の松木とか。ボランチ、インサイドハーフなんて競争の激しいポジションだからいつまでもワールドカップでゴールを決めた余韻に浸っていてはだめだ。

 

所属のデュッセルドルフでは今季25試合消化して20試合に出場。先発は18試合。ここまで得点1。いくらボランチでももっと攻撃力が欲しい。直近の5試合では先発3試合、途中出場1試合、ベンチのみ1試合。先発落ちを伝えられたときに監督に対して感情的になったとコメントされていて、ポジションをつかめていないことへの葛藤があるのだろう。

 

そしてチームも現在4位で入れ替え戦の3位とは7ポイントも離されていて、来季の1部昇格はかなり難しい。チームもだめ、自分もだめという状況で苦悩しているのだろう。WC後には田中にそこそこのオファーが来れば、この場合は多分、4億円とか5億円程度でもいいのだろうが、すぐに移籍できるかも知れないという記事が出ていた。

 

しかしそんな記事は一切目にしなくなったし、そもそもブンデス2部でポジションをつかめていない選手にブンデス1部のクラブからいいオファーが来るとは思えない。同じ川崎フロンターレでボランチを組んでいた守田は、ちゃんとチャンピオンズリーグにも出ている。田中碧は移籍するクラブを間違えたのではないか。

 

ブンデスともポルトガルでもやはり1部のクラブに行くべき。2部のクラブが1部に昇格するには苦労するし、昇格できてもしばらくは残留争いがいいところだ。フロンターレ時代は守田も田中碧も遜色のないいい選手だと思ったし、田中が所属クラブでこれほど苦労するとは予想しなかった。

 

ベルギーでもポルトガルでもいいから田中碧は1部のクラブに移籍すべきだろう。

 

田中碧 影響受けた選手は中村憲剛氏 スペイン戦ゴール後に ...

もうスペイン戦のゴールは忘れよう。