サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

Jリーグのサッカーっぽいサッカー

2023-03-31 08:43:05 | 日記

堂安が発言したJリーグのサッカーっぽいサッカーとは何ぞやを考えてみたい。簡単に言えば縦パスの少ない、横パス、バックパスの多いサッカーということか。これに合わせるように鎌田が自陣での横パス多用に「所属チームでは禁じられている」とコメントした。

 

フランクフルトでは短いパスをちょんちょんと出すのが嫌われるとも発言していた。果たしてコメントが切り取られて、かなりいいように引用されているかも知れないが、堂安、鎌田ともヨーロッパではもっと縦に速くゴールに向かっていくサッカーをしているといいたいようだ。

 

これはコロンビア戦後のインタビューだかでのコメントだが、それではコロンビア戦に誰がでていたかを見てみよう。GKはダニエル・シュミット、CBは板倉、伊藤、SBは菅原、カーシフ、ボランチは鎌田、守田、ウイングが伊東、三苫、トップ下に西村、1トップに町野。つまり西村と町野以外はヨーロッパでプレーしている選手だ。

 

プレーしている期間の長短はあるだろうが、みんな「ヨーロッパではもっと縦に速くゴールに向かっていく」ことを熟知していて、ボランチの鎌田は自陣での横パス多用はご法度と理解している。それなのにどうして日本の試合はDFラインとGKで横パス、バックパスばかりになるのか。

 

そもそも自陣での遅攻は相手を引きつけ、食いつかせて、その背後にスペースを作るためにするわけだ。相手が食いついてこないのに、遅攻していたら時間稼ぎのようなものだ。ではどうして選手は分かっているのに、ああいうプレーになるのか。それは監督、コーチからの指示でしていることになる。

 

縦パスを取られてカウンターを食らうのを避けるということなんだろうが、それでもどこからリスクを冒さなければ攻撃はできない。日本のポゼッションは遅攻のためのポゼッションになっていて、それが堂安のいうところのJリーグのサッカーっぽいサッカーになっているのか。

 

日本代表の試合は、横パス、バックパスばかりで見ていて面白くない。ブライトンの試合のほうがよほど面白い。堂安はJリーグのサッカーっぽいサッカーという表現で暗に名波コーチを批判しているのだろうか。

 

森保ジャパン、名波浩コーチ主導でスローイン練習を強化! MF ...

いちおうこの人も海外組だったんだけど。