サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

COCOA機能停止

2022-09-15 10:09:20 | 日記

日本の厚労省の接触確認アプリのCOCOAが、感染者の全数把握の簡略化に伴い機能停止する。このCOCOAは不具合が多く機能していなかったので、これが機能停止となっても誰も困らないだろう。東京新聞に言わせれば日本のデジタル敗戦の象徴である。

 

オーストラリアにはコロナ対策として似たようなアプリがある。これは事業所、飲食店、ショッピングセンターなどに入店する際にスマホのカメラでQRコードを読み取らせてスキャンする。するとスマホの持ち主の行動履歴がシステムに残る。

 

コロナ感染者が発生すると、その人の行動履歴が記録されているので同じ場所にいた人々に警告メッセージが届く。また今日はどこそこの地区のどの店で感染者が出ましたという情報も公開されていた。これらの情報はすべて行動履歴を把握するQRコードの読み取り、つまり国民の協力に依存していた。

 

最初のころはこのQRコード読み取りをしなければ飲食店には入店できなかった。八百屋だってレジで確認された。スマホを持ち歩かない人は、電話番号を書かされるなど徹底していた。しかしそのうちに感染者の数が膨大になり、こんなことをする必要がなくなった。感染者がどこにでもいるので、もう気にする必要がなくなったのだ。

 

筆者の職場でも出退勤の際に必ずQRコード読み取りをしていたが、もう誰でもやらない。極め付きは、それまで政府の全数把握はPCR検査の結果だけだったが、そのうちに抗原検査が陽性だった場合の自己申告も全数把握に含めるようになった。

 

つまり抗原検査で陽性でも無視する人がいれば、全数把握など無意味になってしまった。それに感染しても5日から7日して無症状ならば自宅待機(自宅療養というか)を解除してもいいし、その際には再度の検査も不要ということになり検査自体の必要性にこだわる必要もなくなった。

 

そして抗原検査で陽性でも同じ日にPCR検査すると陰性だったということもよくあり、よほど症状が悪化したのでなければ検査しない人も多い。筆者の場合は福祉施設で勤務していて、週に2回の抗原検査が義務つけられていて、出勤前に自宅から検査キットを写メすることになっていて、これがかなり面倒くさい。休みの日でもこれをしなくちゃいけないし、そもそも自己申告のようなものだから、前回の写メを送っても誰も分からないといういい加減な方法なのだ。

 

コロナの感染確認アプリなんて、感染者が増えるほど穴が出てきて機能しなくなるのだからCOCOAの機能停止なんて当然だろう。